大阪市立大学大学院医学研究科 脳神経外科学教室
モヤモヤ病
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概要

 もやもや病は脳底部の主幹動脈が両側性・進行性に狭窄する病気です。これを補うための異常な側副血行路(もやもや血管)が発達してくるためこの名前がつきました。欧米に比べ日本に多く見られ10万人当たり年間0.5人ほどが発症するとされています。小児期に脳梗塞または一過性脳虚血発作で発症しますが、まれに異常血管の破綻による脳出血もおこります。典型的な症状として笛を吹いたときやラーメンなどを食べたときに一時的な手足の脱力やしびれが出現します。これは過換気時に血管内の二酸化炭素濃度が低下して脳血管が収縮することにより誘発されるためです。また、単に頭痛やけいれんのみを呈する場合もあります。

 偶然発見された場合や症状が軽い場合には、あえて治療を行わずに経過を観察することもあります。しかし、脳梗塞や繰り返す一過性脳虚血発作がるような場合には外科的な血行再建術の適応となります。血行再建術は大きく分けて2種類あります。頭皮の血管を頭蓋内の血管に吻合する直接血行再建術と脳表に筋肉や硬膜を接着させて新生血管が発達するのを期待する間接血行再建術です。当科では小児の患者さまに対してはその両方を組み合わせた再建術を行っています。患者さまごとに病態が異なるため、最もふさわしいと思われる術式を個別に選択して治療しています。