大阪公立大学大学院医学研究科 脳神経外科学教室

(旧 大阪市立大学)

特徴
ホーム > 教室について(特徴)

特徴

 当脳神経外科は、我が国の高度先端医療を担う特定機能病院として、将来を見据えた安全で質の高い医療を目指しています。

最先端の診断技術と、IT技術を駆使した手術支援システム

イメージ写真  診断においては、従来のCTおよびMRI検査に加えて、脳PET検査脳磁図3次元回転デジタル血管撮影24時間連続脳波モニタリング装置などを駆使して、迅速かつ緻密な診断を行っています。 正しい術前診断は正しい治療戦略の大前提であり、放射線科と密に連携をとって、確実な治療計画を立てています。
 治療においては、臨床診療グループごとに治療を担当しています。当脳神経外科の手術は、経験に基づいた従来型手術に改良を加え、IT技術を駆使した手術支援システムを用いた高度な危機管理の下に行われています。最先端手術室は、まさにIT技術の結晶です。 手術支援システムとは、NASAにより開発されたナビゲーション手術支援システム内視鏡手術支援システム、脳電気生理手術支援システム、 超音波手術支援システムなどからなり、従来では手術できなかった疾患も、安全に手術できるようになりました。

“切らずに治す治療”−患者さまに合った最適な治療を選択

 “切らずに治す治療”を行っていることも当脳神経外科の特徴です。“切らずに治す”治療には、脳腫瘍等を切らずに治す定位的放射線治療、血管に入れたカテーテルから脳動脈瘤等を切らず治す血管内治療、脳腫瘍を薬で治す化学療法などがあります。 当科ではこのような“切らずに治す治療”を早くから取り入れ、個々の患者さまに合った最適な治療を選択しています。術後・治療後は、関連部門(集中治療部、救急部、リハビリテーション部など)との連携を基に早期回復を目指します。

さらに安全かつ高度な医療の実現を目指して

 教育分野では、将来の医療を担える人材を養成するために卒前・卒後教育に重点を置いています。当教室での脳神経外科専門医試験合格率は、 全国平均が約60%程度であるのに比べて、例年ほぼ100%を維持しています。単なる医療技術の習得に終わることなく、患者さまとご家族の目線に合わせた考えができるように教育しています。 脳神経外科専門研修では、年次ごとに到達目標を掲げ、脳神経外科全般にわたる研修を行っています。
 研究分野では、現在の医療レベルに満足することなく、さらに安全かつ高度な医療実現を目指して研究を行っています。