ご挨拶

Kenji Ohata, M.D., Ph.D.

日本頭蓋底外科学会は、頭蓋底外科領域の学会として世界の先陣を切って平成元年1989年に設立されました。四半世紀以上の長い歴史を積み重ねた本学会の第28回学術集会を主催させていただきますことを、大阪市立大学脳神経外科教室員一同、大変光栄に存じます。

今回は、4年ごとに開催される第7回世界頭蓋底外科学会連盟国際会議 7th International Congress of World Federation of Skull Base Societies WFSBSとの合同開催です。WFSBSは世界の主要な頭蓋底外科学会の連合体であり、脳神経外科と耳鼻咽喉科が交互に、またオリンピックのように世界の各地域をロテーションしながら開催されています。これまでの開催地は1992年ドイツ、1996年アメリカ、2000年 アルゼンチン、2004年オーストラリア、2008年アメリカ、2012年イギリスであり、2016年はアジアを代表して日本で開催することになりました。WFSBSとの合同開催のため、通常より長い3日間(2016年6月15日から17日)を会期としています。

学会のテーマは頭蓋底外科の益々の発展を期待して”Creation and Collaboration for the Future”としました。この機会を活用して、発展途上国を含めた若手医師の教育活動も積極的に行うよう企画しています。参加者は、脳神経外科と耳鼻咽喉科、形成外科、頭頸部外科、放射線科など頭蓋底部疾患に関わる多分野の医師であり、世界の権威が集い、率直に議論しあう本学会は学術的に大変意義深いものになることを期待しております。

今回はさらに、3日目の6月17日には第10回”世界髄膜腫および静脈学会”を同時開催します。この学会は、白馬明先生(大阪市立大学脳神経外科)と小林茂昭先生(信州大学脳神経外科)が中心となって立ち上げた学会であり、2年ごとに開催されています。第10回は16年ぶりの日本での開催となります。

このような会の会長をまかされたことは、まことに名誉なこととともに、大いなる責任感をもって学会の運営にあたるべきと、身の引き締まる思いであります。本会の開催には皆様のご協力が不可欠です。本会へのご支援をどうぞよろしくお願い申しあげます。

Kenji Ohata, M.D., Ph.D.

第28回日本頭蓋底外科学会
第7回世界頭蓋底外科学会連盟国際会議
会長 大畑建治(大阪市立大学脳神経外科)

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