核医学教授 塩見 進
大阪市立大学医学部は、天王寺や阿倍野橋ターミナルのすぐそばで大阪らしさが色濃く残る街にあります。ディープ大阪にあるにもかかわらず、まじめでおとなしい学生さんが多い印象があります。
1学年92名と以前よりも学生数は増えましたが、以前と変わらず教員と学生が親密なことも特徴だと思います。
基礎・臨床医学をきっちり勉強するカリキュラムだけでなく、患者さんとのコミュニケーション能力を磨くためのプログラムや海外での研修をサポートするためのプログラム、基礎医学の研究に触れるプログラムも備えており、守備範囲の広い都市型の医育機関です。
私は核医学を担当していますが、医学部附属病院の核医学科ではPET装置という全身の癌を診断する新しい装置を用いて診療を行っています。このように最近の医療機器の進歩は目覚ましいものがあります。
受験生や在学生の皆さんに理解しておいて欲しいことは、医学部では専門教育が始まる2年生から大変な勉強量をこなさなければならないということです。しかも5年次進学前には全国共通の試験を受けなければなりませんし、当然卒業時には国家試験が待っています。これに十分耐えられるような知力・精神力・体力を是非身につけてください。
息抜きの場所も阿倍野の街も再開発が進んでおり以前よりも増えていますので、その点で困ることはありません。ただ、息抜きしすぎると、後々苦労することもあります。ご注意ください。