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富永俊義特任教授が米国医薬品食品庁長官特別表彰賞を授賞されました

医薬品・食品効能評価学の富永俊義特任教授が米国医薬品食品庁長官特別表彰賞を授賞されました。(2013年1月29日)
富永俊義特任教授と米国医薬品食品庁長

富永俊義特任教授と米国医薬品食品庁長
表彰状
↑クリックすると拡大(PDF)表示になります。
日本語訳は以下に掲載しています。

◆表彰状の日本語訳


富永俊義教授
大阪市立大学医学部附属病院
医薬品・食品効能評価センター

貴殿は、日本のPMDAとFDAの間の協力関係強化に多大の貢献をし、また長年に渡り日米EU医薬品規制調和国際会議(ICH)において優れたリーダーシップを発揮してこられました。この業績に対し米国医薬品食品庁長官特別表彰賞(FDA Commissioner’s Special Citation Award)を授けることは私の大変な喜びです。貴殿の努力は、日米両国の公衆衛生の増進・保護に貢献し、また、両国規制当局が、自らをグローバルな規制当局コミュニティの一員として位置づけることを助けました。

貴殿は、10年の長きに渡り、FDA/PMDA協力関係及びICH活動の不可欠の構成員として、その強化に精力的に貢献されました。ICHでは、特にその運営委員会における長年の活躍が顕著でありました。ICH活動とFDA/PMDAバイラテラル関係において達成されたあらゆる成功(50以上のガイドライン、常にPMDAに対して友好的に業務を行ってきた7人のFDAマンスフィールドフェローの日本への派遣、そして貴殿自身がFDAに派遣され、1年間業務に励まれたこと)は、貴殿の貢献とリーダーシップなしにはどれ一つとして実現しなかった。貴殿は、機転のきいたジョークや、含蓄のある語呂合わせを駆使しうるその驚くべき英語力と、我々が直面する科学的・規制上の問題についての明敏な洞察力を備えたPMDAの国際的な「顔と声」であり、我々がPMDAの考えを知るための最良の「窓」でした。FDAへ派遣された機会に、貴殿は、その経験なくしては到達不可能な深い理解度をもってFDAの意思決定プロセスと、その行政課題へのアプローチの方法を学ばれました。貴殿の多くの属性の中で、その科学的な技能のみならず、その頭脳の回転の速さと語学の才は、PMDA、FDA、そして他の世界の規制当局コミュニティに多大の貢献をもたらしました。貴殿は、自身の所属機関(PMDA)の立場を我々に明らかに示したのみならず、逆にFDAの組織、思想、そして行政プロセスを、PMDAの方々に理解していただくしことを可能にしたのです。

10年以上に渡り、文化、語学、そしてプロセスの面で、PMDAとFDAの間の「かけ橋」としてFDA/PMDAバイラテラル関係強化に献身し、また、ICH活動の多くの成功に不可欠な役割を果たされたことに対し、あなたの同僚であるFDA職員を代表してこの賞を貴殿に授与することは、私の喜びです。多大の感謝の気持ちを込めて、FDA長官特別表彰賞を受賞する貴殿を心から祝福いたします。

心より

マーガレット A. ハンバーグ医学博士
FDA長官


*FDA(食品医薬品局:Food and Drug Administration)
アメリカ合衆国の政府機関で、食品や医薬品、さらに化粧品、医療機器、動物薬、玩具など、消費者が通常の生活を行うに当たって接する機会のある製品について、その許可や違反品の取締りなどの行政を専門的に行う。

*PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構: Pharmaceutical and Medical Devices Agency)
厚生労働省所管の独立行政法人で、医薬品の副作用などによる健康被害救済業務、薬事法に基づく医薬品・医療機器などの審査関連業務、医薬品や医療機器などの品質を確保する安全対策業務を行っている。