形態がらせん状(spiral)をしていることにちなむが、人工培地で継代を繰り返すと球状(coccoid bodyという)になる。グラム染色では陰性に染色される。菌種としては、Campylobacter jejuni/coliとHelicobacter pyloriが重要である。C. jejuni/coliは、感染性胃腸炎の主要な菌である。H. pyloriは、胃潰瘍の原因であることが判明し、新興感染症としても認知されるようになった細菌である。ウレアーゼが胃内での生息を可能にしており、ウレアーゼは診断にも利用されている。
属 | 種 | 別称 | 主な特徴 |
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Campylobacter カンピロバクター | jejuni ジェジュニ | 腸炎 | |
coli コリ | 腸炎 | ||
fetus フィータス | 菌血症 | ||
Helicobacter ヘリコバクター | pylori ピロリ | ピロリ菌 | 胃炎・胃潰瘍、胃癌。免疫性血小板減少症(ITP)。 | cinaedii シネディ | 菌血症 |
Arcobacter アルコバクター | | ||
Spirillum スピリルム | |
2020年3月26日開設 2020年8月13日更新