らせん菌と同様、らせん状の形態をしているが、らせん菌よりも長く、鞭毛と一体化した菌体が特徴である。グラム染色では陰性に染色される。梅毒の原因菌であるTreponema pallidumと、ライム病や回帰熱の原因であるBorrelia属、ワイル病の原因であるLeptospira属が重要である。T. pallidumは、人工培地での培養ができないため、診断には血清検査が使用される。Borrelia属やLeptospira属は、衛生環境の良くなった日本では遭遇する機会は少なくなっている。
属 | 種 | 別称 | 主な特徴 |
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Treponema トレポネマ | pallidum パリダム | 梅毒トレポネマ | 梅毒 |
Borrelia ボレリア recurrentis | レカレンシス 回帰熱 | | |
burgdorferi ブルグドルフェリ | ライム病 | ||
Leptospira レプトスピラ interrogans | インテロガンス ワイル病、レプトスピラ症 | | |
Brachispira ブラキスピラ | |
2020年3月26日開設 2020年8月14日更新