CDSとORFは、それぞれCoDing SequenceとOpen Reading Frameの略で、前者はタンパク質に翻訳されるDNA配列領域を指し*、後者は開始コドンから終始コドンの間のDNA配列領域を指す。原則として、原核生物では、ORF中にタンパク質に翻訳されない領域がないため、CDS = ORFと考えてよい。また、遺伝子(gene)やシストロン(cistron)ともほぼ同義である**。
また、一つのmRNAに、1つのシストロンを持っている場合と、2つ以上のシストロンを持っている場合があり、前者をmonocistronic、後者をpolycistronicと表現する。
真核生物では、タンパク質に翻訳されるエクソンとエクソンの間に、タンパク質に翻訳されないイントロンが介在しており、イントロンはスプライシングによって取り除かれる。したがって、ORFの方がCDSよりも長くなる。