ディレクトリ(directory)はフォルダ、パス(path)はフォルダ(もしくはファイル)までの経路、ルート(root)はパスの始点のことであるが、少しわかりやすくするために、住所に喩えて説明してみたい(喩えなので、厳密な意味とは若干異なる点に注意していただきたい)。
例えば、大阪市を基準に、染方史郎.personがいる場所は
と表現することができる。
このような表記法は、絶対パスといい、基準(絶対位置)からの経路のことである。また、通常は、この基準をルートと呼ぶ。
一方、相対パスは、現在の位置から見た経路のことで、現在地を「.」で表現する。
例えば、今、あなたが学舎にいる場合、染方史郎.personがいる場所は、
と表現する(最初が「./」で始まる場合には、「./」を省略することができる)。
また、1つ上位のディレクトリは、「..」、2つ上位のディレクトリは「…」で表す。
もし、あなたが学舎の15階にいる場合には
と表現する。
仮に、図1の様なフォルダとファイルがあったとすると、
apple.docx、lemon.pptx、orenge.pptx、pen.pngというファイルは、それぞれ絶対パスで
と表現することができる。
これを、例えば、lemon.pptxを、apple.docx、orenge.pptx、pen.pngからの相対パスで表すと、それぞれ
とあらわすことができる。