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教授ご挨拶

教授 金子
大阪市立大学大学院 医学研究科 細菌学
教授 金子 幸弘
(かねこゆきひろ)
2019年度あいさつ 5年目を振り返って
 就任から5年が経過しました。昨年度は行事が多かったためか、非常に長く感じた一年でした。私個人の活動では、最近、依頼原稿を頂くことが増え、昨年度は例年よりも多かった印象があります。特に、昨年1月から12月まで、「Line de 微生物」という初の雑誌の連載を経験しました。また、ライフワークとしても続けてきた「バイキンズ」のキャラクターが、ついにブレイク(?)したのか、講演の依頼も増えました。兵庫医科大学の竹末教授が会長をされた環境感染学会では、キーノート講演として「キャラクターで学ぶ細菌学」という異例の講演をさせていただく機会を得ました。自分で言うのも変ですが、これまでになく最も盛り上がったと自負しております。

 教育面では、Moodleを含めた教育のICT化を推進し、アクティブラーニングを含めた効率的な教育指導に力を入れたことなどが評価され、教員活動表彰を受賞しました。受賞記念式典の後、教室員にお祝いをしてもらいました。今後も、単なる形式的な教育にならないよう内容を充実させつつ、さらに教育の改善に取り組みたいと考えております。また、2014年に感染症の「イロハ」を学ぶために発足したILOHAも昨年開催150回を超え、感染症の学びの場として定着した感があります。

 アウトリーチ活動として、薬剤耐性菌対策の啓発活動も継続し、小中学生サマーラボ、メディカルキッズセミナー、サイエンスアゴラなどでイベントを実施しております。昨年度は、初めて、オンラインでのシリアスゲームを作成し、細菌学のハードルを下げることにもチャレンジしています。自身の子供にも試してもらっていますが、ゲームは小学生でもそれなりに楽しめるようです。

 研究面では、長崎大学の柳原教授が代表を務めているAMEDの薬剤耐性菌の研究班に力を入れ、昨年度、追加のご支援もいただける運びとなったことは研究推進の励みとなりました。今年度で一旦契約期間満了になりますが、次につながるよう今年度も力を尽くしたいと思います。また、感染症科学研究センターの方は、単独でのセミナー開催だけではなく、発足時の合同セミナー以外では初めての4センター合同セミナーを開催することができました。昨年度まで4研究センター連携協議会の委員長も務めておりましたので、合同セミナーを定例会にし、センター同士の益々の交流を図れるようにしました。4月からは、感染症科学研究センター主催で、オミクスセミナーも開催予定です。今年度も、若手研究者の交流の促進にも努めたいと思います。

 今年度は、修士課程大学院生として3名が新たに加わり、修士から博士課程への進学が1名とこれまで以上に賑やかになりそうです。指導に当たっては、講師の仁木、助教の老沼、特任講師の坪内が、私の目の届かないところまで細かく指導してくれているようで、ほとんど私が口を出すことはありません。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 今年もイベントが増えて、長い一年になりそうです。これも、周囲の支えがあってこそ。皆様、また1年、よろしくお願いいたします。
2019年4月2日記す
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