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教授ご挨拶

教授 金子
大阪市立大学大学院 医学研究科 細菌学
教授 金子 幸弘
(かねこゆきひろ)
2020年度あいさつ 2019年度を振り返って
 新型コロナウイルス感染症の喧騒の中、2020年度がスタートしました。昨年末から中国での感染に次いで、今年に入り、あっという間に全世界に飛び火することになり、感染症の怖さを改めて実感しております。

 さて、例年のように2019年度を振り返りたいと思います。まず、修士の学生が3人入学し、また、修士を修了後、博士課程に進んだ学生も1名おり、教室内が大変にぎやかになりました。せっかく学生が増えましたので、学生も含めた若手の研究者の交流を図るべく、感染症科学研究センター主催の若手研究者交流会を提案し、6月から大学院生を主体として開催してもらっています。

  教育面では、昨年に引き続き、2回目となる教員活動表彰を受賞しました。今年は、くしくも新型コロナウイルス感染症で休講措置が増え、それに伴いMoodleを活用した「テレ授業(e-learning)」を活用する機会が増える結果となりました。また、2014年に感染症の「イロハ」を学ぶために発足したILOHAも開催200回が目前となりました。基本を学ぶ場ではありますが、時には発展的な内容や哲学的な話もあり、講師陣も刺激を受け、都度進化し続けています。

 アウトリーチ活動として、薬剤耐性菌対策の啓発活動も継続し、例年の通りの小中学生サマーラボ、メディカルキッズセミナー、サイエンスアゴラなどでのイベントのほか、東芝未来科学館ガリレオ工房実験教室に急遽お呼ばれして、活動を広げることができました。また、7月末には朝日新聞1面に掲載されたり、ニュースに生出演したりなど、新しい体験をさせていただきました。今年はクラウドファンディングにも初挑戦し、たくさんのご支援をいただきました。そして、第3回薬剤耐性対策普及啓発活動表彰文部科学大臣賞を受賞したことは、今後の活動の励みとなりました。年明けの2月には、初めての単著が出版され、記憶に残る一年となりました。

  研究面では、長崎大学の柳原教授が代表を務めているAMEDの薬剤耐性菌の研究班では、多くの成果が得られました。2020年度も継続が決定し、今後の発展が楽しみな研究班です。感染症科学研究センターの方は、先述の若手研究者交流会のほか、若手研究者による研究セミナーなどの企画を開始しました。

  今年度は、新規の大学院生の入学はありませんでしたが、昨年のまま大所帯が続きます。また、昨年10月から准教授に昇進した仁木、特任講師から刀根山結核研究所の准教授に昇進した坪内、そして助教の老沼が、研究指導を全面的に担当しています。秘書の藤原も、教室内の種々の作業を黙々とこなしてくれるので、本当に助かります。

  自分一人では乗り越えられないことが多々ありますが、周囲のご支援をお借りして、教室を進化させたいと思います。皆様、また1年、よろしくお願いいたします。

2020年3月12日記す
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