センターの取組み
1.取組みの概要
本プログラムは、大阪市立大学医学部・附属病院が、地域と連携をはかりながら、「子育てとキャリアアップの両立が出来るような女性医師や看護師の育成・支援システムを構築する」ことを目的としている。実施計画として、
1)離・退職した女性医師・看護師に対するスキルスシミュレーションセンターでの託児サービス付き実技講習の提供およびe-ラーニングシステムによる復帰研修・再就職支援、
2)「大阪市女性医師ネットワーク」と連携した女性医師・看護師の子育てとキャリアアップ両立支援についての地域連携システムの構築、
3)大学病院での母乳育児支援、
4)大学病院での病児保育室の設置、
5)子育てと両立させやすい多様な就労形態の提供と毎年10名の希望女性医師の公募、
6)女性医師・看護師支援の情報共有化、職場意識啓発などの広報・啓発活動、
などが挙げられる。
2.取組みの趣旨・目的
女性医師の割合が年々増加している。また、医療現場における看護師のニーズもますます高まっている。これまで、女性医師の子育てに関連する諸問題は、「個人の努力」で解決することを余儀なくされてきた。しかし、女性医師や看護師のますますの増加が予想される今日にあっては、女性医師や看護師の「出産・子育ての支援システム」や、家庭生活や子育てを大事にしながらキャリアアップもできるような就労システムを充実させることが極めて重要であり、しかも急務である。
医師にとって、卒業後の約10年間は、臨床や研究に修練を積みながらキャリアを形成する大事な時期であるが、女性医師にとっては、この20代後半から30代までの時期がちょうど出産・子育ての時期と重なる。また、大学病院などにあっては、この年代の若い女性医師達は、研究医や病院講師などの、制度上は「非常勤医」として分類されている職位に就く場合が多く、出産・育児等を理由とした離・退職に拍車がかかる。従って、女性医師が出産・子育てをしながら仕事も継続出来るように、現行の勤務制度に伴う問題点を改善して、「柔軟な就労形態の提供や、研究医・病院講師の産前・産後休暇の生活保障、代替要員の確保」などの柔軟な新しい制度を実施することは、女性医師の臨床現場定着をはかる上で必須かつ緊急に取り組むべき課題である。
勤務医不足や看護師不足が社会問題となっている現在、女性医師や看護師がその能力を生かして、子育てをしながら継続的に就労できる環境を提供することは、男性医師にとっての労働環境を改善することにもつながり、ひいては勤務医不足を軽減して、安全で質の高い医療を市民に提供することに貢献する。勤務医不足や看護師不足を軽減する方策としては、さらに、出産・育児等のため離・退職した女性医師・看護師が、臨床現場に復帰しやすくするための支援ならびに環境整備を行うことや、大学病院などでの復帰研修プログラムを充実させることが大変重要である。特に、スキルスシミュレーションセンターでの種々の実技研修やe-ラーニングシステムをとり入れた復帰研修プログラムを提供することは、臨床診療に自信をもって復職する女性医師や看護師が増加することに直結すると考えられる。
また、大学病院において、院内保育所の他、母乳搾乳スペースを設置して母乳育児を支援することや、急に体調を崩した子供や病気回復期の子供のために病児保育室を開設することは、女性医師や看護師の子育てと仕事の両立をさらにサポートする重要な支援策となる。母乳育児の栄養学的な効用については、これまでも医学的に明らかにされているが、子育てをしながら働き続ける女性医師や看護師においては、母乳育児は単に栄養学的側面だけではなく、「安定した母子関係を続ける基盤作り」という点できわめて重要である。また、病児保育の実施は、子育て中の女性医師や看護師の不安感を軽減するのみならず、次世代を担う子供達の健全な育成にも寄与する。さらに、大学病院において母乳育児や病児保育を支援していくことは、医療人の支えあいや連帯をはぐくんでいくことにもつながり、大阪市立大学医学部・附属病院の医療・教育・研究環境をさらに豊かにしていくこととなる。
大学は教育・学術研究機関として、人々の考え方や社会制度のあり方に大きな影響を与えうる社会的存在である。女性医師や看護師の出産・育児をめぐる就労環境がきわめて厳しいため離・退職が増え、これが勤務医・看護師不足などの社会的問題を引き起こしている今日、大学医学部・附属病院は問題点を分析するとともに、解決策を提言・実施していく社会的責任を負っている。また大学医学部・附属病院が率先してこの問題に取り組み、その解決に寄与していくことは、大学医学部と密接な関連をもつ地域の中核病院における問題解決にも寄与することとなる。大阪市には、大阪市立大学医学部附属病院(1020床)以外に、大阪市立総合医療センター(1063床)と4つの市民病院群(計937床)があり、互いに協力関係にある。さらに大阪市立大学医学部は、地域の多くの関連病院とも連携・協力している。このように大阪市立大学医学部は、大阪市の市民病院群や地域の関連病院との協力関係を保ちながら、280万の大阪市民や周辺各都市住民への質の高い医療を提供してきている。本申請プロジェクトは、大阪市立大学医学部・附属病院が、地域と連携しながら、子育てとキャリアアップの両立ができるような女性医師や看護師の育成・支援システムを構築することを目的とする。
実施計画 |
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計画表 |
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実施体制 |
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各委員会メンバー
運営委員会
| 名前 |
所属名 |
| 上田 真喜子 |
大阪市大 女性医師・看護師
支援センター長
病理病態学 教授 |
| 末廣 茂文 |
大阪市大病院 副院長
(循環器外科学教授) |
| 高松 智恵子 |
大阪市大病院 副院長(看護部長) |
| 白田 久美子 |
大阪市大 医学部看護学科長 |
| 廣橋 一裕 |
大阪市大 総合診療センター 教授 |
| 伊倉 義弘 |
大阪市大 病理病態学 准教授 |
| 藤井 敏光 |
庶務課長 |
| 柄池 英典 |
経営企画課長 |
| 豊田 雅裕 |
庶務課長代理 |
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評価委員会
| 名前 |
所属名 |
| 大島 久明 |
大阪市立大学医学部同窓会 会長 |
| 吉川 純一 |
大阪掖済会病院 院長 |
| 山下 隆史 |
和泉市立病院 事業管理者 |
| 楠 洋子 |
大阪府立呼吸器・アレルギー
医療センター 院長 |
| 藤江 博 |
柏原市医師会長 |
| 津山 寿子 |
阪和第二泉北病院 副院長 |
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相談事業小委員会
| 名前 |
所属名 |
| 上田 真喜子 |
大阪市大 女性医師・看護師
支援センター長
病理病態学 教授 |
| 小林 裕美 |
大阪市大 皮膚科 准教授 |
| 中谷 喜美子 |
大阪市大病院 看護部 副部長 |
| 小橋 和徳 |
庶務課人事担当係長 |
| 中川 大輔 |
庶務課 |
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地域連携小委員会
| 名前 |
所属名 |
| 山片 芙美 |
大阪市女性医師ネットワーク
副会長
山片診療所 所長 |
| 下條 富美子 |
鶴見老人保健施設ラガール
施設長 |
| 伊倉 義弘 |
大阪市大 病理病態学 准教授 |
| 有元 純子 |
大阪市大 医学部 医員 |
| 立石 千晴 |
大阪市大 形成外科 研究医 |
| 橋本 友美 |
大阪市大 小児科学 大学院生 |
| 松本 美知子 |
大阪市大病院 看護主査 |
| 佐々木 吉哉 |
庶務課副課長 兼 庶務担当係長 |
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復帰研修小委員会
| 名前 |
所属名 |
| 首藤 太一 |
大阪市大 総合診療センター
准教授 |
| 伊倉 義弘 |
大阪市大 病理病態学 准教授 |
| 森村 美奈 |
大阪市大 総合診療センター
講師 |
| 中野 朱美 |
大阪市大 産婦人科 病院講師 |
| 遠山 まどか |
大阪市大 肝胆膵内科
臨床研究医 |
| 桑鶴 由美子 |
大阪市大病院 看護主査 |
| 栗信 雄一郎 |
庶務課人事担当係長 |
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広報・啓発小委員会
| 名前 |
所属名 |
| 伊倉 義弘 |
大阪市大 病理病態学 准教授 |
| 山片 芙美 |
大阪市女性医師ネットワーク
副会長
山片診療所 所長 |
| 遠山 まどか |
大阪市大 肝胆膵内科
臨床研究医 |
| 都筑 千景 |
大阪市大 医学部看護学科
准教授 |
| 田中 志津子 |
庶務課庶務担当係長 |
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就労形態小委員会
| 名前 |
所属名 |
| 上田 真喜子 |
大阪市大 女性医師・看護師
支援センター長
病理病態学 教授 |
| 伊倉 義弘 |
大阪市大 病理病態学 准教授 |
| 藤井 敏光 |
庶務課長 |
| 豊田 雅裕 |
庶務課長代理 |
| 栗信 雄一郎 |
庶務課人事担当係長 |
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病児保育小委員会
| 名前 |
所属名 |
| 上田 真喜子 |
大阪市大 女性医師・看護師
支援センター長
病理病態学 教授 |
| 新宅 治夫 |
大阪市大 発達小児医学 准教授 |
| 田中 あけみ |
大阪市大 発達小児医学 准教授 |
| 山口 悦子 |
大阪市大 安全管理対策室
病院講師 |
| 有元 純子 |
大阪市大 医学部 医員 |
| 立石 千晴 |
大阪市大 形成外科 研究医 |
| 中谷 喜美子 |
大阪市大病院 看護部 副部長 |
| 小橋 和徳 |
庶務課人事担当係長 |
| 土屋 大介 |
庶務課 |
| 御前 歩 |
庶務課 |
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