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障がい医学・再生医学寄付講座
- Donated Course “Disability medicine and Regenerative medicine”

基本情報

学域名 障がい医学・再生医学寄附講座
(英語表記)Donated Course “Disability medicine and Regenerative medicine”
代表者 顔写真
特任教授

新宅 治夫
- Haruo Shintaku
場所 南館 4階
電話番号 06-6646-6078・06-6645-3816
代表者メールアドレス shintakuh@med.osaka-cu.ac.jp
ホームページ http://www.med.osaka-cu.ac.jp/ link
概要 障がい児(者)に対する医療・福祉対策は、国の重要な障害福祉サービスの課題です。障害者基本法の一部改正に伴い、障害者総合支援法が平成25年に施行され、障がい児(者)の地域での共生社会の実現や、難病等を含めた対応が急務となっています。重い障がい児(者)が安心して地域で暮らすためには、複雑な病態をもつ障がいに対応できる医療による支えが必要です。しかし、障がい児(者)を対象とした医療(障がい医療)は、主に経験則に基づくもので、標準的医療として確立していないだけでなく、学問的にもほとんど研究されていません。さらに医療だけではなく、障がい児(者)とその家族の地域生活を支えるための援助システムにおいても組織や人材両面とも十分には整備されていません。「障がい医学・再生医学」寄附講座では、障がい児の周囲の社会的環境、家庭的環境、医療的環境を改善するための人材育成だけでなく、障がい児の脳の再生医療による医学的な改善を目指した研究にも取り組んでいきます。

教育方針

学部教育

  • 医学部1-2回生には再生医療による病気やケガで損なわれた臓器や組織を正常な状態に回復させるという概論を中心に興味と関心を持ってもらう講義を実施、3回生では医学倫理の講義、4回生には新生児仮死から脳性麻痺への臨床的な医学教育を、5-6回生にはNICUや小児病棟のベッドサイドで実習を含めた臨床医学を学んでもらいます。

臨床教育(研修医の育成)

  • 障がい医学では障がい児(者)を対象とした医療を、臨床的研究課題として位置付け、医療職が必要とする障がい医療についての基礎的な知識と技術を標準化し、教育カリキュラムとして体系化し、本カリキュラムに基づき、地域医療を実践する上で必要な人材を養成し、さらには限られた医療や福祉資源を有効に活用できる援助システムの臨床的研究を行うことを目的にします。

研究指導

  • 再生医学では重症児の脳障がいを予防あるいは治療するための体性幹細胞を用いた前臨床試験と臨床試験の研究指導を行っています。脳性麻痺の原因となる成熟児の新生児低酸素性虚血性脳症(HIE)、早産児の脳室周囲白質軟化症(PVL)、超低出生体重児の脳室内出血(IVH)のモデル動物を作成し、病態の解析だけでなく体性幹細胞による治療の効果やメカニズムの解明など脳の再生をめざした最先端の再生医学研究の指導を行っています。

研究について

概要

  • 障がい医学では専門のコーディネーターを養成するために、大学院コースを設置し、重症の障がい児をNICUから小児病棟を通じて在宅医療にスムーズに移行し、家族とともに暮らすための地域社会の確立に向けた医療資源の連携に関する研究を行っています。
  • 再生医学では重症児の脳障がいを予防あるいは治療するために、臍帯血や臍帯を用いた血液幹細胞や間葉系幹細胞による脳の再生医療の実用化をめざした研究を進めています。すでに厚生労働省再生医療実用化研究事業の委託研究として「低酸素性虚血性脳症に対する自己臍帯血幹細胞治療」の第1相試験を終了し、第2相試験は日本医療研究開発機構(AMED)再生医療実用化研究事業の委託研究として準備中です。また同時にAMED成育疾患克服等総合研究事業(BIRTHDAY)の委託研究として「脳性麻痺に対する臍帯由来間葉系幹細胞治療」に関する前臨床試験を進めています。

教室を代表する業績

中等症以上の仮死で生まれた新生児低酸素性虚血脳症に対する治療に低体温療法だけでなく自己臍帯由来間葉系幹細胞治療を導入して脳性麻痺を半減させる新しい再生医療による治療法を実施し、第1相試験でその安全性について明らかにした。この実現可能性と有効性を明らかにする臨床試験を実施し、さらに企業治験により自己臍帯血幹細胞治療を再生医療等製品として保険収載をめざす

主な研究内容

現在の主な研究テーマ

  • 低酸素性虚血性脳症に対する自己臍帯血幹細胞治療に関する研究
概要  脳性麻痺の主原因の一つとなっている新生児低酸素性虚血性脳症(HIE)に対する自己臍帯血幹細胞治療は、AMED再生医療実用化研究事業(H26-28)ですでに第1相臨床試験を終了し、第2/3相試験の準備を行っている。自己臍帯血は分娩後に通常破棄されるものであり、胚性幹(ES)細胞のように採取に関する倫理的な問題はなく、またiPS細胞のように腫瘍等の懸念や調整/培養に時間がかかり生後すぐには使えないなどの問題もない。以上から現時点では自己臍帯血はHIE治療の幹細胞源として最適と考えられ、低体温療法以外に有効な治療法が今まで見いだせなかったHIEに対する治療法を開発することであり、再生医療として実現性が高く、副作用を起こす可能性が極めて少ない自己臍帯血を利用し、我が国において初めての臨床応用を試み、再生医療等製品として保険収載を目指すことである
  • 脳性麻痺の予防に関する臍帯由来間葉系幹細胞治療に関する研究
概要  小さな未熟児から容易に採取できかつ培養することができる臍帯由来の間葉系細胞(MSC)を用いて脳性麻痺の原因となる疾患の治療の可能性を検討するために、脳性麻痺の原因となる新生児のHIE,PVL,IVHに対するMSCの効果について前臨床試験で確認中であるが、一定の効果があり安全性も確認している。臍帯由来MSC(UC-MSC)を再生医療等製品として安全性・品質および非臨床試験等を実施して製品化し、脳性麻痺に対する医師主導治験用の臍帯由来MSC製造および提供体制の確立することを目的に研究している。これまで根本的な治療があきらめられていた難治性疾患に対して、本研究による新たな治療法の開発研究は、患者やその家族さらに患者家族を取りまく地域社会の負担や不安を解消し希望をあたえることで、国民の健康・福祉の向上につながるだけでなく、医療に対する信頼が増し、行政および社会への貢献は計り知れないものがあると考えられる。
  • 低酸素性虚血性脳症患者の臍帯血採取量の少なさを克服する技術の開発
概要  これまで臍帯血造血幹細胞数を増やすために体外増殖が試みられてきたが、造血幹細胞の品質担保、安全性の面から臨床応用に適切ではなく、現在のところ実用化には至っていない。研究開発分担者の杉山大介は、新規生理活性ペプチドSL-13R (PCT/JP2010/067011)を開発し、既存の造血幹細胞培養法に組み合わせることにより、造血幹細胞数を55倍増殖することに成功した(論文投稿準備中)。また、平成27年度にはシーズBに採択され、GMP準拠ペプチドを添加培養し増殖させたヒト臍帯血由来造血幹細胞製剤を作製し、免疫不全マウスへ移植することにより、細胞製剤の造血活性及び安全性を評価した。そこで本研究提案では、増幅したヒト臍帯血由来造血幹細胞製剤をHIEに起因する脳性麻痺のモデル動物へ移植し、非臨床POCを取得する。
  • 重い障がいのある児(者)に対する医療の標準化
概要  重症心身障がい児(者)を対象とする医療は、多くが経験則に基づくもので、標準的医療として確立してしない。また、重い障がいのため、医療行為について多くの倫理的課題が山積している。重症心身障がい児(者)の病態解明を進め、倫理的配慮がなされた治療についての標準化を試みる。
  • 重症心身障がい児(者)が地域で暮らす為の援助システムの研究
概要  重症心身障がい児(者)は重い障がいのため、常に高度の医療ケアが必要であり、患者と家族が安心して地域で生活するためには、医療、介護、福祉、教育などの多くの分野の連携と支援が必要である。近年、医療制度や福祉制度の充実により徐々に在宅システムが整備されつつあるが、十分とは言えず、患者と家族の大きな負担となっている。共生社会の実現を目指す上で、今後必要となる援助のあり方や仕組み、人材等について、調査研究を行う。

臨床への取り組み

重症心身障がいの病態解明を進め、重症心身障がい児(者)を対象とした障がい医療の標準化を試み、今後在宅診療が進められる中で、在宅医療を担う医師、看護師、療法士などの医療職の基礎教育に資するように努める。

スタッフ

特任教授 新宅 治夫
特任講師 田中 勝治
特任助教 服部 妙香
特任助教 譽田 貴子

講座一覧

免疫制御学
生体機能解析学
遺伝子制御学
分子制御学
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