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HOME > 講座一覧 > 感覚・運動機能医学講座 > 視覚病態学(眼科学)

視覚病態学(眼科学)
- Ophthalmology

基本情報

学域名 感覚・運動機能医学講座 視覚病態学(眼科学)
(英語表記)Ophthalmology
代表者 顔写真
教授

本田 茂
- Shigeru Honda
場所 学舎 8階
連絡先 TEL:06-6645-3867
MAIL:shidaiganka@med.osaka-cu.ac.jp
ホームページ http://www.med.osaka-cu.ac.jp/ophthal/ link
概要  大阪市立大学医学部眼科は、昭和20年(1945年)に附属病院となった旧大阪市立南市民病院における眼科設立に始まり、楠或承先生が初代教授として就任されました。以後、池田一三第二代教授、松山道郎第三代教授、三木徳彦第四代教授、白木邦彦第五代教授と教室が受け継がれ、平成30年(2018年)4月より本田茂が第六代教授に就任し現在に至ります。教室の伝統として加齢黄斑変性、網膜剥離などを代表とする眼底疾患の研究を中心としながら、現在は眼科領域全般の臨床および研究を行っています。
 最近の情報化社会の発展により私達が日常的に触れる視覚情報は増加の一途をたどっていますが、一方で超高齢化社会の進行とともに緑内障や加齢黄斑変性など年齢と共にリスクが増大し、かつQOLを著しく損なう眼疾患に脅かされる高齢者も年々増加しています。それに対し、昨今の眼科医療の進歩はこのような眼疾患の早期発見、早期治療を可能にし,患者さんの良好な視機能を長期にわたって維持できるようになってきました。
 その中で当教室では超広角走査型レーザー検眼鏡、高深達光干渉断層計、光干渉断層血管撮影など最新の診断器機を用いた眼底疾患の診断と病態解析、新しい治療薬やレーザー装置による網膜疾患の治療、および最新の27ゲージシステムを用いた超低侵襲網膜硝子体手術を積極的に行っています。さらに、科学的データに基づいて一人ひとりの患者さんに最適な医療を施す個別化医療の構築に向けた研究も進めています。こうした取り組みと共に地域の医療機関と柔軟な連携を行うことで社会に貢献する事を目指しております。
 また、私達は将来の眼科医療を担う人材の育成にも力を入れており、若い先生方の活力とアイディアを最大限生かすために上下の隔たりを極力減らし、自由に意見交換ができる体制を整えました。さらに信頼される医療人として確かなスキルと温もりのある人間力を身につけてもらえるよう努力を続けています。これからも多くの皆様とのご縁を心から楽しみにしております。

教育方針

概要

医師としての修練は医学部生、研修医、専攻医、専門医と続いて行きますが、どの段階においても大切な事は共通しています。それは科学的・論理的思考力を養う事、患者さんをはじめ、人とのコミュニケーションを通じた信頼関係を築く事、知識と手技をバランスよく習得する事だと考えています。そうした過程を通じて社会に貢献する医師に成長してもらう事が私達の願いです。

学部教育

  • 眼科学の基礎的知識の習得は勿論の事、視覚に関する身近な現象を科学的に考察し、Visual Scienceの面白さを体験してもらうよう務めています。
  • 日常生活での情報を得る上での視機能の重要性を理解し、患者さんの様々な訴えから疾患を見抜き、診断を確定していくプロセスを重視した診断スキルを身につけてもらえるよう指導していきます。
  • 眼科手術を中心としたマイクロサージャリーの醍醐味を実感してもらえるようライブサージャリーなど手技の実践にも力を入れています。

臨床教育(研修医の育成)

  • 当講座および関連施設には、眼科専門医、指導医が豊富に在籍しており、眼科専門医をめざす研修医、専攻医の皆様の臨床スキル(知識と手技および接遇)を高めると共に、学会発表や論文作成を指導・支援しています。
  • また手術教育にも力を入れており、専攻医の皆様が比較的早い時期から手術を行えるように工夫しています。附属病院の他、関連施設との連携体制を整えることで、多くの症例経験を積むことができるようになっています。

研究指導

  • 大学院では研究の基本理念を教え、基本手技の手ほどき、科学的思考力の養成を行います。学位論文の作成のみを目的とせず、大学院修了後には一人前の研究者として自立できるよう研究着想力、論文作成力、英語力養成に力を入れています。また海外留学を希望する場合には連携する欧米の大学へ紹介を行います。

研究について

概要

臨床医が研究を行う最も大きな意義は、患者さんの悩みを最も良く知る者が直接その解決に携わるという事につきます。研究における方法論的な問題は多分野との連携を上手に行う事で大抵は解決できます。私達は臨床に根差した、患者さんの利益に直接つながる臨床研究および基礎研究を行っています。

教室を代表する業績

業績名

    1.    Tagami M, Misawa N, Noma-Ishikura S, Honda S, Kase S, Honda S. Epidermal growth factor receptor expression in a case of focal nodular gliosis of the retina. Retin Cases Brief Rep. 2020 Feb 13.

    2.    Yamamoto M, Miura Y, Hirayama K, Kohno T, Kabata D, Theisen-Kunde D, Brinkmann R, Honda S. Predictive factors of outcome of selective retina therapy for diabetic macular edema. Int Ophthalmol. 2020 Jan 16.

    3.    Misawa N, Tagami M, Kohno T, Honda S. Correlation between visual acuity and human leukocyte antigen DRB1*04 in patients with Vogt-Koyanagi-Harada disease. BMC Ophthalmol. 2019;19:214.

    4.    Nakai S, Matsumiya W, Miki A, Honda S, Nakamura M. Association of an age-related maculopathy susceptibility 2 gene variant with the 12-month outcomes of intravitreal aflibercept combined with photodynamic therapy for polypoidal choroidal vasculopathy. Jpn J Ophthalmol. 2019;63:389-395.

    5.    Hirayama K, Yamamoto M, Kohno T, Teisen-kunde D, Brinkmann R, Miura Y, Honda S. Change in the Thickness of Retinal Layers after Selective Retina Therapy (SRT) in Patients with Central Serous Chorioretinopathy. Osaka City Medical Journal. 2019;65:55-63.

    6.    Takahashi K, Ohji M, Terasaki H, Honda S, Margaron P, Guerin T, Yuzawa M. Efficacy and safety of ranibizumab monotherapy versus ranibizumab in combination with verteporfin photodynamic therapy in patients with polypoidal choroidal vasculopathy: 12-month outcomes in the Japanese cohort of EVEREST II study. Clin Ophthalmol. 2018;12:1789-1799.

    7.    Miki A, Sakurada Y, Tanaka K, Semba K, Mitamura Y, Yuzawa M, Tajima A, Nakatochi M, Yamamoto K, Matsuo K, Imoto I, Honda S. Genome-Wide Association Study to Identify a New Susceptibility Locus for Central Serous Chorioretinopathy in the Japanese Population. Invest Ophthalmol Vis Sci. 2018;59:5542-5547.

    8.    Yasui A, Yamamoto M, Hirayama K, Shiraki K, Theisen-Kunde D, Brinkmann R, Miura Y, Kohno T. Retinal sensitivity after selective retina therapy (SRT) on patients with central serous chorioretinopathy. Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol. 2017;255:243-254.

    9.    Iwami H, Pruessner J, Shiraki K, Brinkmann R, Miura Y. Protective effect of a laser-induced sub-lethal temperature rise on RPE cells from oxidative stress. Exp Eye Res. 2014;124:37-47.

主な研究内容

現在の主な研究テーマ

  • 加齢黄斑変性の病態解明と治療法開発に関する研究
概要 加齢黄斑変性は我が国における主要な失明原因の一つですが、複雑な病態を持つため有効な発症予防や根治的治療の方法が見つかっていません。私達は加齢黄斑変性の感受性遺伝子の働きに着目し、同疾患の分子生物学的病態解明を進めています。また、その情報を利用して患者ごとに治療法を選択する個別化医療の構築に向けた臨床研究を進めています。
  • 眼底疾患のレーザー治療に関する研究
概要 従来の眼底レーザー治療は熱凝固による網膜組織の破壊を利用して糖尿病網膜症や加齢黄斑変性の治療に用いられてきました。それに対して最近のレーザー装置は組織破壊を最小限にし、細胞の刺激による生理活性変化を促す事も可能となっています。当教室では、わが国で唯一の選択的網膜治療装置を含む、最新のレーザー装置を用いた、黄斑疾患(中心性漿液性脈絡膜網膜症、網膜静脈閉塞症や糖尿病網膜症に伴う黄斑浮腫など)の治療に関する研究を行っています。
  • 眼科手術の低侵襲化に関する研究
概要 眼は大変小さい臓器のため、眼科手術には常に侵襲を最小限にする努力が求められます。特に網膜硝子体手術では視力に直結する組織を取り扱うため、術野の視認性向上や手術機器の改良が絶えず行われています。私達は眼科手術の安全性と効果をより高めるために様々なデバイスを開発し、臨床応用に向けた研究を行っています。

臨床への取り組み

 医療が発達したと言われる現在でも様々な眼の病気によって視力を失う患者さんは後を絶ちません。日々の診療でその様な患者さんが抱いている不安を知るにつけ、少しでも早く、少しでも多くの視力を守る医療を提供しなければならないと考えています。そのために、私達は以下のような取り組みを行っています。

  • 客観的データに基づく正確な診断と治療選択
    当施設が有する多くの最新検査機器による詳細なデータの取得とEBMをはじめとした客観的指標に基づく最適化医療の提供に努めています。その一方で、各患者さんの事情に応じた柔軟な対応も行っています。
  • 最新の治療機器および手技の導入
    眼科の治療機器は日進月歩であり、常に最新の治療機器(手術機器を含む)および手技の導入を行っています。また少しでも多くの病気に対応できるよう、様々な専門分野の充実を図っています。
  • 診療科間および病院間連携の促進
    大学病院内での各診療科との連携、および関連病院との連携を高め、人的、技術的、学問的交流を密にして地域におけるシームレスな診療体制作りを目指しています。
( → 病院の診療科紹介にリンク http://www.hosp.med.osaka-cu.ac.jp/departments/25-ganka.shtml link

スタッフ

教授 本田 茂
准教授 河野 剛也
講師 山本 学、田上 瑞記
病院講師 上野 洋祐
助教 平山 公美子

参考写真

講座一覧

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