学域名 | 臓器器官病態外科学講座 消化器外科学 (英語表記)Gastroenterological Surgery |
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代表者 |
![]() 病院教授 大杉 治司
- Harushi Osugi
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場所 | 学舎 9階 |
連絡先 |
TEL:06-6645-3841 MAIL:①m9940141@msic.med.osaka-cu.ac.jp ②sgr-lee@med.osaka-cu.ac.jp |
ホームページ |
http://osaka-cu-surg2.jp/ ![]() |
概要 |
当講座は、初代教授の白羽弥右衛門先生が1952年から主催した第二外科がその母体となっています。 消化器外科研究班は浜中良郎先生からはじまり、1986年からは食道癌に対して大阪市立総合医療センター前副院長の東野正幸先生と当科病院教授の大杉治司先生が頚部・胸部・腹部の3領域リンパ節郭清を含む食道切除術を標準術式として導入し、1986年から2015年12月までに1308例の食道癌手術を施行しています。 また、1995年からは食道癌に対する胸腔鏡手術をいち早く導入し、2015年12月までに日本で1,2位を争う601例の胸腔鏡下食道癌手術を施行しています。胸腔鏡手術においては、出血量の軽減、胸壁破壊の軽減と整容性、それに伴う呼吸機能低下の軽減をこれまで国内外に報告してきましたが、それら以外に鏡視下手術の利点には接近拡大視による微細解剖の把握が可能となることを報告してきており、現在まで日本、世界における胸腔鏡下食道癌手術のオピニオンリーダーとして2013年には第67回日本食道学会総会を主催しております。 また、現在までに国内110施設、海外37施設から手術見学に来られ、国内外からの留学生も受け入れています。食道癌を中心とした消化器外科領域の臨床的研究、基礎的研究を行い、学問的に消化器外科学を情報発信し、発展させています。 |
概要 | 食道癌患者における胸腔鏡手術例と通常開胸手術例において、出血量は胸腔鏡手術例が有意に少量となるが、手術時間に差はなく、縦隔侵襲においては同様であるので侵襲性の指標となるIL-6などのサイトカインの変動には差はなかった。今後、胸腔鏡手術+腹腔鏡手術のminimum invasive surgeryとしての侵襲性の再評価を進めている。 |
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概要 | 食道癌患者における胸腔鏡手術例と通常開胸手術例において、術前後の呼吸機能の変化を検討した結果、閉塞性障害において有意な差は見られなかったが、拘束性障害においては胸腔鏡手術例において有意に軽減された。今後、胸腔鏡手術+腹腔鏡手術のminimum invasive surgeryとしての呼吸機能の再評価を進めている。 |
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概要 | 食道癌組織、食道癌患者非癌部粘膜、健常者食道粘膜においてAlu methylationの程度を検索すると、その程度は前記順に有意に低く、Alu hypomethylationが進むと癌化に向けたより深刻な状況と言える。また、PAX6とENST00000363328付近のmethylationの程度を検索すると、この2領域のmethylationの程度がリンパ節転移の有無および無再発生存率と相関を示すことが確認された。この2領域のmethylationの程度がリンパ節転移を示すマーカーとなり得る可能性が示唆された。今後の臨床応用を検討中である。 |
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病院教授 | 大杉治司 |
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講師 | 李 栄柱 |
病院講師 | 岸田 哲、藤原有史、形部 憲 |
研究医 | 橋場亮弥 |