最新情報

 

内視鏡新時代!カプセル内視鏡
■内視鏡検査所見入力システム発動。
EUS-FNABについて
■市中病院でも研修が始まる。
 
     
   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内視鏡新時代!! カプセル内視鏡!!

 
 

 

 カプセル内視鏡とは、口からカプセルを飲み込んだ後、消化管を通過しながら消化管内を撮影することができるカプセル型(GIVEN社のM2A)の小型内視鏡(径9o、長さ26o)です。

現在、上部消化管(食道、胃、十二指腸)や下部消化管(おもに大腸)の診断には各種の内視鏡機器が使用されています。機器の改良により以前と比べ患者さんにとって苦痛の少なく、かつ診断能は高くなっていますが、依然患者さんにとって侵襲のある検査であり、また小腸全体を観察することは困難でした。カプセル内視鏡は患者さんに苦痛なくかつ小腸すべての観察を行うことができる画期的な検査法です。

 カプセル内視鏡は2001年より欧米で認可され、のべ35,000人以上の患者さんに使用され、特に小腸疾患の診断において有用性が報告されています。2004年3月、日本での認可を目的として、当施設を含む全国10施設にて臨床研究が開始されました。検査の対象は出血源が不明の消化管出血、炎症性腸疾患、吸収不良症候群、小腸腫瘍など、主に小腸に病変が疑われる場合です。ただし事前に狭窄病変がないか造影検査をする必要があります。患者さんは前日夜より絶食した後にデータレコーダーを腰に装着し、カプセル内視鏡を少量の水とともに飲み込みます。カプセル内視鏡は1秒間に2回写真を撮影し、約50,000枚の内視鏡画像を記録することができ、画像データは患者さんの腰に装着したデータレコーダーに無線送信され保存されます。その後カプセル内視鏡は便とともに体外に排泄されます。

 カプセル内視鏡は小腸全体の内視鏡診断が可能となったという点で画期的ですが、内視鏡処置や治療は不可能です。最近開発されたダブルバルーン型小腸内視鏡と組み合わせることで、小腸疾患に対するより適切な診断、治療が行えると期待されています。(写真をクリックしてください。動画をみることができます。)

 

→戻る

 

 

 

 

内視鏡検査所見入力システム発動。  
   

 

 

 

 

EUS-FNABについて。  
 

 超音波内視鏡下穿刺吸引組織診 EUS-FNAB : fine needle aspiration biopsyとは超音波内視鏡下で粘膜下腫瘍内に針を穿刺、吸引して組織を採取する方法です。超音波内視鏡は通常の胃カメラの先端に超音波装置がついている特殊な胃カメラで、おなかのエコー検査と同様に、消化管の中から消化管壁内の病変や壁外(腹腔内)の臓器を観察することが出来ます。この特殊性を利用して疾患の診断に役立てた検査法が超音波内視鏡下穿刺吸引組織診です。

 

【対象疾患】 

代表的な疾患は、通常の胃カメラ検査の生検では診断が困難な消化管粘膜下腫瘍です。その他に膵臓の腫瘍や腹腔内や縦隔のリンパ節、腹水なども穿刺吸引組織診の対象となります。

【方法】 

 超音波内視鏡を挿入後、消化管内で病変を描出します。安全のため穿刺経路に血管などがないことをカラードップラーにて確認し、穿刺します。超音波画像で穿刺針が病変内に入っていることを確認しながら針を何度か動かし組織を吸引します。

【偶発症】

出血、穿孔、感染などがあり、その発生率は約1%と報告されています。

【検査前後の注意点】

 検査の当日は絶食となります。検査終了3日間、抗生剤と止血剤の内服をしていたたきます。

→戻る