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6大学連携オンコロジーチーム養成プランの事業概要のご紹介
大阪市立大学のビジョン
6大学連携オンコロジーチーム養成プランの意義と目的の概念図
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 皆様もご存じの通り、今日までの医学と医療技術の進歩によって、がんはかつてのように絶対的な不治の病ではなくなってきました。
 これは、多くの患者さんと医療関係者、研究者の努力によって、がんの発生や成長のメカニズムが解明され、新たな診断方法や治療方法が開発されてきたからに他なりません。
 しかしながら、このような最先端の治療技術も、今はまだ一部の医療機関の一部の患者さんしか受けることができていません。
 より多くの患者さんが、より良い治療を受けるには、いくつもの課題を解決しなければならないのです。
●知識や技術の相互交流の必要性
 今も、様々な医療組織や研究組織で、がんに関する様々な研究が行われ、それぞれに新しい発見をし、新しい技術を生み出しています。ところが、これらの情報は、その組織内だけで利用されることが多く、組織を越えて活用されることは少ないものです。
 もし、様々な組織が知識や技術を持ち寄り共有することができれば、より多くの患者さんにより多様な治療技術が提供されるようになるはずです。
 またあるいは、あと一歩のところで先へ進めずにいる研究に重要なヒントをもたらし、画期的な発見と技術開発が成し遂げられる可能性もあります。
●専門家の育成と地域のがん対策の必要性
 がんの治療を必要とする患者は増えています。
食生活の変化や生活習慣の変化もその原因ではありますが、がんの早期発見の技術が進歩したことも大きな原因です。
 こういった早期のがん患者をより適切に治療するには、もっともっとがんの専門家を育てなければなりません。
 また、がんの早期発見と専門機関での診断を促すために必要な知識を、地域の医療を支える医療関係者に伝え、地域に根ざしたがん対策の基盤を作っていくことも重要です。
●チーム医療の実現
 今、がんとの闘いのありようは、様々で、真っ向から闘うだけでなく、がんと共に生きるという選択肢も十分にありえるものとなっています。
 がんと共に生きる時代にあっては、がんそのものの治療はもとより、患者さんの肉体的な苦痛や精神的な不安のケア、転移の監視など、長期にわたって多様な医療を提供していかなければならなくなります。
 この様に多様な選択が可能になった今、一人の医師が全てにおいて対応するのではなく、特定分野の専門家がチームを組み、相互に連携しながらチームとして医療を提供していくことが求められるようになっています。

 このような課題を一つひとつ解決していくことで、がんの診断と治療に関する高度な知識や技術が、より多くの患者さんへと届き、活かされると考えており、その環境を作ることが、この「6大学連携オンコロジーチーム養成プラン」の意義であり、目指すところと考えています。

『がんに立ち向かうすべての人のために』
かんに関する高度な知識と技術を習得し、がんの苦しみや不安に耐えながら強く生きることを望み、立ち向かっている全ての人達のために、より良い医療サービスを提供する。

 医療に従事する事を志す方、地域の人々をがんから守りたいと願う医師の方と、このビジョンを共有し、共にがんに立ち向かっていきたいと考えています。
6大学連携
  オンコロジーチーム養成プランとは
概念図
6大学連携オンコロジーチーム養成プランの概念図

構成図
6大学連携オンコロジーチーム養成プランの構成図
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 本プランは近畿の国・公・私立6大学の医学・看護学・薬学系大学院研究科が共同して質の高い医師、コメディカルのオンコロジーチームを養成するものです。
 このプロジェクトでは6大学は共通特論を含む共通の教育プログラム(単位互換)により放射線腫瘍専門医、がん薬物療法専門医、がん看護専門看護師、がん専門薬剤師、医学物理士の養成コースにインテンシブコースを加えて近畿圏全体から多くの対象者を募集します。大学附属病院と近畿4府県のがん診療連携拠点病院、国立がんセンター東病院と連携してがん医療の高度な知識と技術を修得可能としチーム医療が実践できる医療人を育成、近畿全体のがん医療水準の向上と均てん化を目指します。
 これまで腫瘍内科学、放射線腫瘍学、がん看護学の教育に熱心に取り組み実績のある大学が中心となり、更に外部から優れた教授陣を加え充実した教育プログラムを推し進めるこのプロジェクトでは優れた人材育成が期待されています。
参加大学
 ・近畿大学大学院医学研究科、薬学研究科
 ・大阪市立大学大学院医学研究科
 ・大阪府立大学大学院看護学研究科
 ・神戸大学大学院医学系研究科
 ・兵庫医科大学大学院医学研究科
 ・神戸市看護大学大学院看護学研究科
文部科学省
  がんプロフェッショナル養成プランとは
がんプロフェッショナル養成プランは、文部科学省の支援プログラムで、質の高いがん専門医等を養成し得る内容を有する優れたプログラムに対し重点的な財政支援を行うことにより、大学の教育の活性化を促進し、今後のがん医療を担う医療人の養成推進を図ることを目的とした事業を支援するものです。
以下は、文部科学省の「平成19年度 がんプロフェッショナル養成プラン 公募要領」からの抜粋です。

プランの趣旨
がんは、わが国の死亡率第1位の疾患ですが、がんを横断的・集学的に診療できる専門家が全国的に少なく、その養成が急務とされています。また、近年の高度化したがん医療の推進は、がん医療に習熟した医師、薬剤師、看護師、その他の医療技術者等(コメディカル)の各種専門家が参画し、チームとして機能することが何より重要です。
そのため、がん医療の担い手となる高度な知識・技術を持つがん専門医師及びがん医療に携わるコメディカルなど、がんに特化した医療人材の養成を行うため、大学病院等との有機的かつ円滑な連携のもとに行われる大学院のプログラムを支援します。

目的
「がんプロフェッショナル養成プラン」は、国公私立大学から申請されたプログラムの中から、質の高いがん専門医等を養成し得る内容を有する優れたプログラムに対し財政支援を行うことにより、大学の教育の活性化を促進し、今後のがん医療を担う医療人の養成推進を図ることを目的とします。
大阪市立大学大学院医学研究科
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