ステージ
ホーム > 教育と研修 > 当科で研修した先生

当科で研修した先生

2016年4月から感染症内科での研修を開始しました。
ここでは当科で研修して頂いた先生方からコメントを頂いています。

谷 樹莉先生(研修医2年目 2018年4月〜2018年5月)

b1  研修医2年目の谷樹莉と申します。感染症内科での研修を考えている方へ少しでも参考となれればと、恐縮ではありますが研修を終えて感じたことを述べさせて頂きたいと思います。
 私が、感染症内科を選択した理由は今までエンピリック治療に頼り抗菌薬の勉強からずっと逃げ、ふわっとした理解のまま研修医2年目を迎えてしまったからです。抗菌薬の本を読んだりもしましたが、実際に自分で治療方針を考えないと身につかないと思ったこと、また抗菌薬についてしっかり勉強できる機会は今しかないと思い感染症内科での研修を選択させて頂きました。
 感染症内科では主に全診療科からコンサルトを受け、実際に診察をしに行き、治療方針を立てたり、原因菌に対して適正に抗菌薬が使用されているかについても介入したりします。疾患別に頻度の多い菌種、原因菌に対する抗菌薬選択、治療期間など知識が曖昧な部分が多く、最初は先生方のディスカッションについていくのに必死で、正直心が折れそうになりました。しかし、先生方の熱心なご指導のおかげで充実した2ヵ月間を過ごすことができ、抗菌薬使用に対する苦手意識がなくなりました。様々な診療科の症例もみることができることも興味深かったですし、グラム染色を実際に自分の目で見に行くこともできとても貴重な経験をさせて頂きました。
 ご迷惑をお掛けしたことも多々あったかと思いますが、感染制御部の先生方には丁寧なご指導ご鞭撻をして頂き、たくさんのことを学ばせて頂いたことに大変感謝しております。
感染制御部で学ばせて頂いたことを今後の人生に活かし、これからも日々精進して参りたいと思います。最後になりましたが、感染制御部の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。短い間でしたが、大変お世話になりありがとうございました。

森田 諒先生(研修医2年目 2018年4月〜2018年5月)

b1  Sir Alexander Flemingがペニシリンを発見したのは1928年、今からちょうど90年前のことだそうです。その後、先人たちの弛まぬ努力によって様々な抗菌薬、抗ウイルス薬、抗真菌薬、抗寄生虫薬が開発されました。しかし微生物との戦いの終焉は未だ見えていません。むしろ新興感染症、再興感染症等も出現し、ややもするとヒトの側が劣勢とすら思われる昨今です。これは現在の日本においてもあてはまります。感染症が患者さんの生命予後にいかに大きな影響を及ぼすか、昨年1年間の市中病院での研修にて度々目の当たりにしました。このことが大学病院という場で感染症診療をしっかりと体系的に学びたいと思った理由の1つです。
今回の研修では感染症内科入院中の患者さんの診療はもちろんのこと、他科の先生方から頂くコンサルトへの対応、外来患者さんの診察等、様々な経験をさせて頂きました。可能な限り病室に足を運び、自分の手で検体を採取し、その足で微生物検査室に赴きグラム染色を行い検鏡する。この2ヶ月間、このようなことを幾度繰り返したか分かりません。微生物検査室に丸2日間お邪魔し、技師さんのされていることを傍で見せて頂き、さらには仁木先生のご指導の下、自分の手で培地に検体を塗り、菌種を同定するという貴重な経験もさせて頂きました。
生まれてから感染症を患ったことのない人は世界中どこにもいません。ヒトだけではなくすべての生物は感染症との鬩ぎあいの中で生きています。病態、病勢を見極め、病原体と懸命に戦う私たちの体に最も有効なアシストパス(抗微生物薬)を送ることのできる医師になるべく、今後も研鑽を積んでいきたいと思います。2016年にはAMR(Antimicrobial Resistance)アクションプランが策定されました。現代の医療において、耐性菌の出現は大きな問題であり、Antimicrobial Stewardshipの実践が急がれます。一つでも多くの抗菌薬を有効なまま後世に繋げる、このことにもしっかりと取り組んでいく所存です。
最後になりますが、2ヶ月間、掛屋教授、山田先生をはじめとする感染症内科の先生方、微生物検査室の仁木先生ほか臨床検査技師の先生方、ICTの看護師さん、薬剤師の先生方には本当にお世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。有難うございました。

松下 周先生(研修医2年目 2017年12月〜2018年3月)

b1  抗菌薬の適正使用が叫ばれ、感染症診療に関する本がたくさん出版されていますがやはり独学では難しく、感染症内科からみた臨床を学んでみたいと思い私は研修を希望いたしました。当院感染症内科では院内の症例に関するコンサルトを受け、実際に診察を行い、治療方針・検査計画を立てるまで研修医が担当し、その後上級医とのディスカッションを繰り返すことで感染症診療のスタイルを学びます。当初は諸検査の評価方法が理解できず四苦八苦しましたが「継続は力なり」の言葉通り、繰り返すことで、次第に見落としがちなポイントや必要な検査などが理解できるようになってきます。当然ながら感染症ではない症例にも出会うことがあり、総合内科的アプローチも勉強できます。また、通常の研修では触れることの少ない院内感染対策についても、各耐性菌の形成過程や伝搬経路を通して学ぶことができます。上級医の先生方は忙しいなかでもディスカッションに多くの時間を割いて下さり研修医のための時間が十二分に確保されています。研修医の間に実際の症例を通して基礎的な部分から学習できたことは貴重な経験となりました。ご指導頂きありがとうございました。

三澤 宣彦先生(研修医2年目 2017年12月〜2018年1月)

b1  感染症内科の研修により、感染症の診断、抗菌薬の使い方から感染対策まで様々なことを学ぶことができました。今までは不確かな評価のまま抗菌薬を使用したり、標的菌も考えないまま抗菌薬を使用することもありました。感染症内科での研修によって、今までは何となしに行っていた検査を再確認し、目的を持ち検査・治療を行えるようになりました。このことは、私にとって非常に有意義なことでした。また臨床だけではなく、院内感染症マネージメントを学ぶ、貴重な経験を得ることができました。
 感染制御部門や検査室など様々なコメディカルの方々との関わりもたくさんありました。これは他の研修にはなく、非常に勉強になりました。2カ月という期間ではありましたが、抗菌薬という臨床では避けては通れない分野を体系的に、そして実践的に学べたことはとても幸運だと思いました。これを読まれている方へ、ぜひ感染症内科への研修をおすすめいたします。最後となりましたが、感染症内科の先生方、そして様々なコメディカルの方々、大変お忙しい中でも丁寧にご指導いただきありがとうございました。今後も感染症内科研修での知識を活用していきたいと思います。

野土 希実先生(研修医2年目 2017年10月〜11月)

b1  私は抗菌薬に対する苦手意識を克服したいと思い、感染症内科での研修を選択しました。他科の研修でも感染症の患者さんを診る機会は多くありましたが、抗菌薬の選択について教科書ではなかなかイメージがつかめず、体系的に学ぶ機会がほしいと感じていました。
 そんな自信のない状況で、研修初日から院内の感染症コンサルトPHSを持ち他科から感染症についての相談を受ける立場となりました。最初の頃はコンサルトを受けたらまず上級医に指示を仰いでいましたが、2か月間の研修が終わるころには診察に行き、必要であれば細菌検査室で顕鏡し起因菌の想定、適切な抗生剤の提案などのアセスメントをつたないながら自分たちの力でできるようになりました。カンファレンスではコンサルト対応している症例について状態の評価や今後の方針を話し合いますが、抗菌薬の終了時期についての考え方など判断が難しく教科書では得られないことばかりでとても勉強になりました。
 研修中、先生方はいつも忍耐強く私たちが理解できるまで丁寧に指導してくださり、考え方のプロセスを学ぶことができ抗菌薬に対する苦手意識を克服することができました。そのほかにもICTとして院内の広域抗菌薬のチェックや環境ラウンドなどの活動にも参加し、院内の感染対策について学ぶ良い機会となりました。最後になりましたが、熱心にご指導いただいた先生方、ICTチームの看護師さん、検査技師さん、薬剤師さんに深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

津本 柊子先生(研修医2年目 2017年10月〜11月)

b1  どの科に行っても遭遇するのに、きちんと学べる場が少なく教科書を読んでも実際の臨床の場に生かすことが出来ない、というのが私の働き出してからの感染症に対する印象でした。絶対に必要なのに、独学ではよくわからないしオーベンに聞いても系統的には学べない、という危機感から感染症内科での研修をさせていただくこととなりました。
 研修中に他科からのコンサルト業務を主に携わらせて頂きましたが、知れば知るほど奥深い感染症の世界に頭を悩ませることばかりでした。どの抗菌薬を選択するか、どのくらいの期間投与するのか、そもそもこの患者は感染症を起こしているのか、、、。患者さんの元々の病態が複雑であれば複雑であるほど、そこに併発しているであろう感染症に対する対策も複雑となり、いつも研修医3人で頭を悩ませていました。
 最後になりましたが、掛屋先生を初めとする感染症内科の先生方、ICTメンバーの方々には、至らないところの沢山あった私たちを暖かくご指導いただき大変お世話になりました。2か月と感染症を学ぶには短い期間でしたが、充実した研修を送ることが出来ました。今回得られた貴重な体験を今後の臨床の場に活かせるよう努力していきたいと思います。ありがとうございました。

加藤 紗香先生(研修医2年目 2017年10月〜11月)

b1  私が感染症内科で研修させていただきたいと思ったのは、感染症というのはどの科にいっても必ず接することがあるという理由からでした。研修が始まった初めの頃は、右も左もわからず、カンファレンス中の先生方の会話にもほとんどついていけなかったことを覚えています。ですが新しい症例に接するたびに、毎回参考書を開いて、薬の種類、副作用、量について調べて、足りてないことは書き込んで、患者さんの状態をみるということを毎日繰り返していると、ほんの少しですが感染症について理解できるようになっていきました。そして少し重症の症例にふれると興味が湧き、自分で色々調べたりするようになりました。
 ここの感染症内科の研修での1番いいところはやはり他科コンサルトの1st を研修医が受けるということではないかと思います。私は最後までなかなかできませんでしたが、まず自分で調べて治療方針を考えるということは、大学病院での研修ではあまり経験できないので、非常に勉強になりました。
 なので、感染症内科の研修に興味があるという研修医の方はぜひまわってほしいと思います。最後になりましたが、先生方含め感染制御部の方々には、2か月間大変お世話になりました。医局旅行も貴重な経験になりました! ありがとうございました。

木村 友美先生(研修医2年目 2017年8月〜9月)

b1  感染症内科で研修させていただき思ったことは、感染症の(もしかしたら感染のせいではないかもしれない)症例に対していつでも相談やコンサルテーションできる体制が整っていることは、どの科の先生にとっても絶対に心強いということです。
 私が感染症内科ローテを選んだ理由は、一年目の研修病院できちんと感染症の勉強ができなかったことに加え、教科書ではなかなか具体的なイメージがわかず、感染症専門の先生方の下でしっかり勉強した方がよいと思ったからです。研修が始まると、血液培養の取り方からグラム染色検体の検鏡、抗菌薬選択の考え方等様々なことを学ぶ機会を得ました。コンサルト症例に関しては、主科の方針を踏まえつつ、実際に診察に出向き自分なりのアセスメントをして今後のプランを提案します。要領の悪い私ですので、正直なところ先生方にたくさんご迷惑をおかけしてしまいましたが、それでも順を追って一緒にフィードバックしてくださいました。2か月という短期間でしたが、いろいろな診療科の症例に関わることができたと思います。
 一つ一つ丁寧にご指導くださいました先生方、わからないことがあって急にお電話しても優しく教えてくださった看護師・検査技師・薬剤師の皆様、本当にありがとうございました。これからも感染症の勉強を続けていきたいと思います。

永井 祐大先生(研修医2年目 2017年6月〜7月)

b1  まず初めに、2か月間の研修の中で大変優しく熱心にご指導いただきました先生方、ならびにICTチームの看護師、薬剤師、検査技師の皆様に厚く御礼申し上げます。
 僕が感染症内科での研修を選択したのは、自身の専門に関わらず医師として必須の事項である抗菌薬について、一度しっかりとした環境下で勉強したかったからです。感染症内科を回る前の僕は、抗菌薬の使い分けどころかその基本的考え方、血液培養の解釈の仕方などをまったく理解できていませんでした。2か月という短期間ではありましたが、研修を終えた今、それらについて一定の理解を得られたと思える時点で、非常に有意義な研修をさせていただけたと実感しています。
 研修内容に関しましては、本年度から研修医にコンサルトPHSのファーストタッチを任せていただいており、その返答の仕方なども含め非常に勉強になりました。一度自身で方針を立て、その上で上級医の先生方に相談、手厚くフィードバックいただくという形は、教育機関である大学病院としてのよき側面と、本来は市中病院のよさであろう研修医を前線に立たせることで自覚を促すという側面、それらの両立を見事になしていると感じました。良い意味で集団が小さく、先生方をはじめICTチーム全体の距離感が近くとてもアットホームな雰囲気の中で、安心感をもって研修ができました。
  今回の研修で学んだことはもちろん感染症学のほんの触りでしかありませんが、基礎の素地は確立できたのではないかと感じています。そして、今回学んだ基礎をもとに実臨床を通してさらに理解を深めていくことが重要であると思っています。感染症内科での貴重な経験は、今後の長い医師人生において大きな財産になると確信しています。
  最後になりましたが、非常に手厚く、根気強くご指導いただきました先生方に、今一度感謝申し上げます。本当にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

有江 裕香先生(研修医2年目 2017年6月〜7月)

b1  「不明熱の原因と今後の検査・治療について教えて頂きたいんですけど…」
 このような内容も含め、今振り返れば2ヶ月で100件以上の院内PHSコンサルトをお受けさせて頂いたように思います。当初は、課題に対するアプローチのいろはの「い」の字もわからず、まずは先生のご指導を仰いでいました。しかし、時間が経つにつれ、「自分自身で根拠を持った解決策を見出し、プランを人に伝えることの大切さ」を教えて頂き、同期の研修医と2人でがむしゃらに論文や医学書、ガイドラインを検索し、診断・検査・治療のプランを少しずつ構築できるようになりました。抗菌薬の選択や治療期間はもちろんのこと、冒頭のような感染症以外の可能性のある症例を含め、generalな視点で患者さんに向き合う姿勢を学ぶことができました。さらに、数多くの症例を経験させて頂けたため、かけ算の九九のように何度も反復練習をすることで、その思考過程が自然と身についたように思います。
 そして何より、感染症内科の研修で良かったことは、アットホームな環境です。先生方をはじめ、看護師さんや薬剤師さん、検査技師さんなど、皆様が熱心にご指導くださり、2ヶ月間どんな時も温かく見守ってくださっていたという素晴らしい研修環境は、私のさらなる研修意欲につながりました。心から感謝しております。
 本当に有意義で幸せな2か月間だったと、改めて今感じています。この場をお借りしてICTの皆様にお礼を申し上げたいと思います。本当に2か月間ありがとうございました。

曽我部 茉耶先生(研修医2年目 2017年4月〜5月)

b1  医師として働き始めてから1年間、どの科にいても感染症に遭遇し、いつも抗菌薬選択に悩む日々でした。研修医2年目で感染症内科での研修を選択した理由は、将来どの科に進んでも必須である感染症や抗菌薬についての知識を学びたいと思ったからです。
大学の感染症内科はコアで珍しい感染症ばかりを扱っているようなイメージもありましたが、実際は非常にコモンな感染症もたくさん診ることが出来ました。発熱が持続していても、抗菌薬選択を変更すると劇的に改善が見られたような症例をみると、focusを外さない抗菌薬選択の必要性を痛感するとともに、薬一つでこんなに患者さんの状態が変わる感染症診療の難しさも感じました。
2ヶ月という短い期間だったため、研修当初から院内コンサルト症例の診察に行き、アセスメント・プランを立てて上級医の先生に相談する、という実践的な研修をさせて頂きました。甘いアセスメントで何度先生方に呆れられたか分かりませんが、先生方は何度でも丁寧に疑問に答えて下さり、勉強の場もたくさん与えて下さいました。
2ヶ月ではまだまだ学びきれないほど奥深い感染症の世界ですが、今後自身で診療する時の考え方の基本を学ぶことができ、とても充実した研修でした。後輩に何科で研修するか相談されたら、ぜひお勧めしたいと思います。この研修で学んだことを身につけ、さらに知識を深められるよう、これからも日々精進していきます。

松塚 栄恵先生(研修医2年目 2017年4月〜5月)

b1  「適切な抗菌薬を選択できるようになりたい」というのが、私が感染症内科を選択した理由です。
 学生の頃から『ILOHA』に参加していましたが、知識不足と臨床経験の少なさから、あまりピンときていなかったのが実際でした。1年間研修医として臨床の場で過ごす中で、抗菌薬を使用する場面は多々ありました。その中で、感染症についてしっかりと基本から勉強し、自信を持って感染症の診療ができるようになりたいという思いが強くなっていました。
 感染症内科でのローテートが始まって、まず自分の知識不足を目の当たりにしました。業務にも慣れない中で、とても辛かったのが本音です。しかし、掛屋先生をはじめ、特に山田先生には、とても熱心に時には厳しく指導していただきながら抗菌薬使用を中心とした感染症診療を学ぶことができました。自分で考え、患者さんとしっかり向き合い、診療の方針をたてて治療を進めていくことは、難しいことではありましたが、同時にその楽しさを感じられました。カンファレンスで、自分が提案した方針が採用されたときはとても嬉しく、また自信になりました。このように、研修医がファーストタッチから診療方針決定まで一貫して受け持てる体制がとてもよかったです。
 また、ICTとして、看護師さんや検査技師さん、薬剤師さんとチームで活動できたこともよい経験となりました。このチームで、市大病院の感染制御を一手に担っているのはすごいことだなと思いましたし、その仕事の大切さを学びました。普段は縁の下の力持ちですが、危険な耐性菌が出た場合は迅速に対応し、感染制御の要だなと実感しました。
 現在は他の診療科でローテートしていますが、この2ヶ月の経験がとても大きいと感じています。基礎をきっちり学べたことで、対応や抗菌薬選択への考え方やアプローチが変わりました。
 ローテートできたことを大変感謝しております。ありがとうございました。掛屋先生をはじめ、感染症内科の先生方、研究室のみなさん、ICTのみなさんに改めてお礼申し上げます。また、今後ともよろしくお願いいたします。

米倉 開理先生(研修医2年目 2016年10月)

b1  感染症内科へのコンサルトに対するアセスメントを核に、抗菌薬・血培・他科病棟ラウンド、NTMや慢性進行性肺アスペルギルス症、EBウイルス感染症などの入院症例を経験させて頂きました。 耐性菌を含めた様々な菌種や、抗菌薬の使い分け、抗真菌薬、抗酸菌、感染制御などなど、知っているつもりで知らなかった多くの事柄について、初学者としてのとっかかりを作る事が出来たと思います。 特に敷居の高いイメージのあった真菌感染症や集中治療領域、血液疾患などのcompromised hostに生じた感染症といった分野について多く触れられたのは大学病院ならではだったのではと思います。 どの科で働くにしろ常識となる考え方の骨組みや知識をこの時期に扱う事ができ、短期間でしたが有意義な日々を過ごす事ができたと思います。楽しかったです!

田垣内 優美先生(研修2年目 2016年8月〜11月)

b1  私は感染症内科で研修さえていただく前は、MRSAに効く薬をバンコマイシンしか知りませんでした。また、ESBLやBLNARといったほかの耐性菌のことや、ましてやそれらに使える抗菌薬に関してはほとんど知りませんでした。
  いくらなんでもこれではマズイ、と思いましたが、感染症内科での研修の前(他科での研修中)に感染症内科の先生から、「今研修中の科の勉強をしっかりしなさい。感染症のことはうちに来てから勉強すれば良いから」と言っていただいたことをいいことに、本当にそのままの状態で挑みました。
  研修の初めは、飛び交う言葉すべてが外国語のように聞こえましたが、先生方の根気強いご指導のおかげで少しずつ意味が分かるようになっていきました。それまで本を読んで、わかったような(わからないような)気になっていた抗菌薬に関しても、他科からのコンサルトへの対応で実践を伴うと、何故それを選ぶのかだけでなく、投与量や投与時間、果ては何に溶かすのか(溶媒)についても、どのように考え、調べたらいいのかがわかるようになりました(投与量や溶媒に関しては、結局は薬剤師さんに教えてもらうのが一番早いこともわかりました)。
  さらに、勉強の場やそのヒントを与えてくださる先生方のほかにも、様々な視座から多職種の方々(看護師さん、薬剤師さん、検査技師さんや事務の方まで)のご指導をいただくことができたのもすごく勉強になり、本当に貴重な経験をさせていただいたと思います。
  感染症はとても奥が深く、まだまだ勉強しなければならないことがたくさんありますが、初めのとっかかりを楽しく、興味をもって勉強できたことは、感染症内科で研修させていただいたことで得られた一番の宝物です。

河本 健吾先生(研修医2年目 2016年4月〜7月)

b1  感染症内科をまわろうと思ったきっかけは、抗菌薬の苦手意識をなくしたいという単純なものだったと思います。昨年、市中病院での研修では、抗菌薬の理論や使用法について深く勉強する機会がありませんでした。 感染症内科では、どのような場合にどの抗菌薬をどの量で使うかということや、各科を横断する大学病院ならではの疾患のコンサルトを通し様々な種類の感染症について勉強させていただきました。実際に症例に当たり、指導していただくことで、抗菌薬選択や感染症の対応について1から学びなおすことができました。 疾患が多岐にわたるため、初めは難しく感じましたが、様々なケース対応を経験することで徐々に自信をつけることができました。後半には研修医主体でコンサルト対応を考えさせていただき、非常に勉強になりました。また、主科としても、結核治療やデング熱などの入院患者を診させていただき貴重な経験になりました。 感染症の奥深さ感じることができた4か月でした。ありがとうございました。

大谷 麻菜先生(研修医2年目 2016年4月〜7月)

b1  感染症内科での主な研修内容は、朝のカンファレンス、血液培養陽性例および耐性菌陽性例の確認、広域抗菌薬が適切に使用されているかの確認、対診依頼の対応などです。 毎朝培養陽性例を確認することで、この培養からこの菌が検出されているということをどう解釈すればいいかが分かるようになりました。 また対診依頼の対応(自分で診察に伺いプランニングもします)を任せていただくことで、感染症か非感染症か、感染源を検索するにはどの検査が必要か、培養採取の重要性、感染部位・患者の状態・基礎疾患をふまえたうえで抗菌薬をどう選択するか、薬剤感受性判明後のde-escalationの考え方、抗菌薬投与期間など、不明熱や原因不明の炎症反応遷延などに対して求められる一連の考え方が身につきました。 研修期間中微生物室で検鏡することも多く、自分の目で見ることで菌の大体の大きさが分かるようになり、更にはグラム染色の勉強会で臨床検査技師の方に教えていただく内容(どういったポイントを見て菌を同定するか)も併せて考えることで、主要な菌種はグラム染色を見ただけで分かるようになりました。 感染症内科での4カ月を終え、当初抱いていた感染症・抗菌薬への苦手意識はなくなりました。感染症内科で研修したい、そう後輩の先生方にも思ってもらえるような2年目の医師であれるよう、感染症内科の1期生としてこれからも精進していきたいです。
サイドメニューコンテンツ

ILOHA

研修医のための感染症予備校