(旧大阪市立大学)
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教授ご挨拶

大阪公立大学大学院 医学研究科 臨床感染制御学
教授 掛屋 弘(かけや ひろし)


 2014年10月に大阪市立大学大学院医学研究科、臨床感染制御学の教授を拝命しました。 2013年4月に長崎大学より本学へ赴任しましたが、前任地で学んだ呼吸器感染症や感染制御の知識や経験を活かして、本学に貢献したく存じます。

目標「感染制御の文化を創る」は、第2ステージへ

 当教室は、開設から6年が経過しました。2013年4月、長崎大学から一緒に赴任した山田康一先生と二人ではじめた教室ですが、仲間たちが増え、いつの間にか賑やかな教室になりました。研究面では長崎大学同医局出身の金子幸弘先生(細菌学教室教授)にご指導いただき、学会発表や論文も増えてきました。院内では感染制御部のメンバーと共に、MRSAのアウトブレイクや「院内発症麻疹(2016年)」をはじめ、幾つもの難局を皆で乗り越えてきました。抗菌薬適正使用活動や地域連携も少しずつ形になりつつあります。感染症コンサルトや感染症内科の外来患者も増えて充実してきています。
 2013年4月、赴任時に院内に「感染制御の文化を創る」という目標を定めました。文化の創造はきっと一朝一夕にはできないでしょう。きっと私の定年まで残っている10数年すべてをかけてと決意しています。文化の創造は教育からという志で始めた学生のための感染症勉強会「ILOHA(月曜日18:00〜)」は、地域の医療関係者も参加できるようにセミオープン化して、学生や研究者、地域の薬剤師、薬剤メーカーの関係者等の多職種の参加を歓迎し、現在まで150回を超えて継続しています。今後も情報を発信してまいります。
 大阪は海外の方も多く、国際空港を有する国際都市です。それ故、海外から持ち込まれる感染症のリスクも大きく、大都市特有の感染症対策を考慮しなければなりません。大阪万博も2025年に決定し、東京オリンピックは目の前です。私達は様々な準備をしておく必要があります。感染対策は院内だけの問題ではありません。教育・診療・研究のさらなる充実を通して、私達の目標である院内の「感染制御の文化」をさらに地域でその芽を育むべく、第2ステージへ向けて頑張ります。

2019年1月吉日

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ILOHA

研修医のための感染症予備校