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診療分野(腎臓内科)

 当科は、腎炎・ネフローゼ症候群から、電解質異常、慢性腎臓病(CKD)、急性腎障害(AKI)に至るまで幅広く診療を行っております。
モニター画面を通じた病理組織カンファも行い、若手からベテランまで忌憚なく意見を言い合えるディスカッションを行っております。
さらに、生活習慣病・糖尿病センター、骨リウマチ内分泌内科が併設されており、近年増加傾向にある糖尿病性腎臓病(DKD)の管理を中心に様々な角度からの診療・全身管理を行う事ができます。

対象疾患と治療法

対象疾患と治療法
 活動性の腎炎やネフローゼ症候群の場合には腎生検を施行します。光学顕微鏡、蛍光抗体法の所見のみならず、電子顕微鏡診断も行い、確定診断から治療方針の決定まで、当科で行います(腎生検実績をご参照下さい)。
 日本人に多いといわれているIgA腎症が疑われる際には検尿異常のみであっても、腎生検による確定診断を行い、活動性のある症例に対しては近年有効性が報告されている口蓋扁桃摘出術(耳鼻咽喉科と連携)+ステロイドパルス療法を行っております。
 ネフローゼ症候群の治療は専門性がもっとも高く、当科でも積極的に診療を行っております。ステロイドや免疫抑制剤、症例によっては血漿交換、LDLアフェレシスなどの特殊血液浄化療法を併用し、寛解を目指します。
 近年、「CKD」の概念が普及し、早期発見、早期治療の必要性が強調されております。特に、当科ではDKD症例は多く、血糖管理と同時に食事療法を含む生活習慣改善に加え、適切な薬物療法で腎保護に努めています。腎障害の進行例に対しては、適切なタイミングでブラッドアクセス(主に内シャント)を造設し、円滑な透析導入を行っています。透析導入は、当院の人工腎部や関連病院と協力の上で、年間約50例行っています。
 AKIも当科の得意分野です。病状に応じて人工腎部と連携・協力し血液浄化を行い、原疾患の診断、治療を行います。
 最も頻度の高い遺伝性腎疾患である、常染色体優性多発性嚢胞腎臓(ADPKD)に対し、トルバプタンによる治療を専門外来で行っております。

腎生検実績

 年間約100例の腎生検をしており、腎臓内科として知っておかなければならない症例から、希少疾患まで、様々な症例を経験することができます。
 腎臓学会や透析学会などでも症例報告を積極的に行っております。
腎生検症例内訳

画像診断の習得

 当科では毎週木曜日の午後に外来にて超音波診断を行っております。腎形態測定のみならず腎血流の評価も行います。画像診断の習得についても、熱心に指導しています。
画像診断の習得

カンファレンスについて

月曜日:合同カンファレンス

糖尿病グループ、骨リウマチ内分泌グループとの合同カンファレンスです。
 それぞれのグループでoverlapする疾患や病態も多く、それぞれの専門領域からのディスカッションを行うことで、幅広い観点からの診療を行うことが可能になり、内科医としてのskill upや認定医・専門医などの資格取得に繋げる事ができます。

木曜日:腎臓グループカンファレンス

 光学顕微鏡による腎生検組織を全症例チェックし、グループ内で診断、治療についてディスカッションします。
 また病理組織を拡大モニターに描写しながらのディスカッションすることで、組織に関する疑問点をその場でわかりやすく解説することができるため、病理組織にたいする苦手意識を克服し、腎臓内科医として自信を持てるようになります。
カンファレンスの様子

専門医取得まで

 当初は腎疾患だけではなく、生活習慣病・糖尿病センター、および骨リウマチ内分泌内科の疾患を担当していただきます。その為、内科医としての幅広い能力を習得でき、内科専門医の取得の為の必要な症例から腎臓専門医および透析専門医に必要な症例まで、幅広く経験することができます。
 また、将来的に基礎研究や留学も積極的に推進しており、多数の先輩方が海外留学を経験しております。
 また、透析病院を中心に、関連病院も多く、大学病院で学んだことを生かすために関連病院での勤務を希望される方は相談の上で決めさせていただきます。

週間スケジュール(例)

以下は、当科に籍を置く研究医と大学院生の一週間のスケジュールの例です。
研修医と大学院生の一週間のスケジュール

先輩の経歴(例)(スタッフの経歴は「スタッフ紹介」を参照して下さい)

1~2年目: 初期臨床研修
3年目  : 入局。前期研究医として附属病院で研修開始
4~6年目: 大学院進学。基礎実験と臨床研究をしながら附属病院で研修
(4年目に認定内科医取得)
7年目  : 学位取得、腎臓専門医取得
8年目~ 後期研究医として附属病院で勤務。
(8年目に糖尿病専門医取得)

病棟担当の先輩医師から一言

後期研究医から一言

 学位取得後、附属病院にて腎臓内科の後期研究医として勤務しております。慢性腎臓病の患者数は現在約1330万人まで増加しており、慢性腎臓病の管理は内科医であれば習得しておかなければいけない時代となりました。腎臓内科はその他にも、急性腎障害、電解質異常、腎病理(腎炎、ネフローゼ症候群)など習得すべき事は多い診療科であり、面白味も非常に多いです。また当科は糖尿病内科、内分泌、骨リウマチ科が合同で診療しており、他の診療科も興味があれば専門医レベルに習得できます。私自身病棟では最上位学年となり、研修医の先生や専攻医の先生を指導する立場となりました。研修1年目の何もわからなかった頃の気持ちを思い出し、できるだけわかりやすくレクチャーする事を心がけています。

スタッフの先輩医師から一言

腎臓内科に興味をお持ちの皆様へ

 特徴的な腎炎の診断・治療に加え、近年はDKDを含むCKD対策も腎臓内科の役割となりつつあります。また、外科系を含む他科との連携においても、AKI症例は勿論、CKD症例の周術期管理や内科管理も求められています。全身を診る腎臓内科は、決して楽ではありませんが、若いうちに多彩な症例を経験し、考え、学び、トレーニングを行うことは、将来の医師としての人格形成にも重要な意味を持つと信じています。十分なサポート・指導に努めますので、一緒に診療、あるいは研究を志してくれる、やる気のある、若い皆様からの連絡をお待ちしております。

腎臓内科・森 克仁