基本姿勢
「研究は面白く」
「症例報告からはじまる」
「オリジナル研究を国内学会発表する」
「必ず海外で国際学会発表する」
「何よりも英文論文発表が大事」
をモットーに臨床研究に力をいれて、基礎研究も頑張っています。以下、近年の研究、現在の研究課題をリストしております。
腎炎・ネフローゼ症候群患者の診断と治療に関する研究
症例研究と、症例を蓄積し解析する臨床研究
病理診断(光顕、蛍光、電顕)に力をいれています。
IgA腎症患者の扁桃摘出術+ステロイド治療の効果に関する臨床研究。(図1)
保存期腎不全(CKD1-5患者)の病態に関する臨床研究
- CKD患者の腎内結構動態異常の腎エコーを用いた検索――血流抵抗指数RI値
- CKD患者の骨代謝異常の検討――PTH, ビタミンD,骨代謝マーカー
- CKD患者の骨塩量の検討――DXAによる検討
- CKD患者の動脈硬化症――エコーによる動脈壁肥厚、動脈硬化度
- CKD患者のイヌリンクリアランス、PAHクリアランスの腎血行動態の検索
- CKD患者の脳血管病変のMRによる検討――Microbleeds, Lacunar infarction, white
matter lesionsなど (図2)
- CKD患者の睡眠障害――24時間ABPM、睡眠時無呼吸などの検討
- 大阪市健診受診者におけるCKDの検討
透析患者の病態に関する臨床研究
- 二次性副甲状腺機能亢進症――エコーによる副甲状腺の変化の検討
- 透析患者の脳微小病変の検討(図2)
- 透析患者の栄養指標の検討――DXAによるfat massの検討(図3)
- 透析患者の生命予後に影響を与える因子の検討――β2ミクログロブリンなど(図4)
- 糖尿病透析患者の血糖と生命予後の関係
- 透析患者の動脈硬化症の検討――血管石灰化、動脈壁肥厚
- 透析患者の骨代謝の検討――骨代謝マーカー
- 透析患者のメタボリック症候群の検討――Fat mass
- 透析患者の栄養指標の検討――新しい指標GINR
- 透析患者の微量元素の検討
基礎研究
- 糖尿病ラットの糖尿病性腎症発症に関与する分子の検討――プロテオミクスを用いた検討
- 培養糸球体上皮細胞と糸球体硬化に関する検討(図5)
- 培養平滑筋細胞のin vitro石灰化の分子メカニズム
- 糖尿病性腎症モデルでの腎尿細管間質における影響の検討
以上の研究は、腎臓内科のみでなく、糖尿病グループ、骨リウマチ内分泌グループ、老年血管病態学グループと協力して行っています。
図1. IgA腎症予後比較的不良群に対する、扁桃摘出術+ステロイドパルス治療の効果。治療後半年で有意な効果がみられ、1年後には尿所見の著明改善が得られた。(2008年5月日本腎臓学会総会発表、福岡)
なお、IgA腎症予後不良群にもこの治療が有効であることを報告している。(2009年5月日本腎臓学会総会、横浜)
図2. CKD患者では微小脳血管病変が多数認められます。腎不全患者、透析患者の脳病変の検討をしております。(Nephrol
Dial Transplant
2010;25(5):1554-9、ヨーロッパ腎臓学会2010 ドイツ ミュンヘン発表(Travel Grant受賞))
図3. DXAによる、Fat massの検討。DXAにより、骨塩量を定量するのみでなく、体脂肪量の定量評価ができ、部位別の体脂肪量も評価できます。部位別体脂肪量と栄養状態、生命予後の関連、などを近年研究しています。(世界腎臓学会2009年、ミラノ発表)
図4. 透析患者の血清β2ミクログロブリンと透析患者の生命予後の関係につき近年報告しました。(Nephrol
Dial Transplant 24:571-7, 2009)
図5. 培養糸球体上皮細胞。抗WT1抗体による蛍光染色。