非ホジキンリンパ腫

マントル細胞リンパ腫(弱拡大)


1. 低悪性度群(増殖が遅い群)に入っているが、治療抵抗性で予後は明らかに悪い造血幹細胞移植を含むより強力な治療が必要である.
2. 核形態は胚中心細胞に類似するが、変形やくびれは比較的軽度.
3. 消化管に発生したものでは、広い範囲でポリープ様形態をとり、lymphomatous polyposisの状態になることが多い.

マントル細胞リンパ腫(強拡大)


4. t(11;14)(q13;q32)がみられ、cyclinD1の過剰発現を示すことが多い.
5. 細胞表面抗原はCD5(+), CD10(-), CD23(-), cyclinD1(+)となる.
6. 結節状の増殖が著明なことがあり、濾胞性リンパ腫、MALTリンパ腫との鑑別が重要.
時にリンパ芽球様大型細胞が増加し、核分裂像が多いことがあり、blastoid variantとする.




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