ホジキン病

ホジキン病(Reed-Strenberg細胞)


ホジキンリンパ腫は、小児から高齢者まで発症する。病理形態学的には、Hodgkin disease(HD)細胞/Reed-Sternberg(R-S)細胞により診断される。ほとんどの症例(>90%)がリンパ節腫大により発症し、隣接リンパ節へ順次進展する傾向が強く、骨髄浸潤の頻度が低い点に特徴がある。治療法の進歩により70%前後が治癒可能になった。
西欧諸国では人口10万対2?3であるのに対し、わが国や東南アジア・アフリカのいわゆる開発途上国では人口10万対1未満と低率。
ホジキン病の全悪性リンパ腫に占める割合も、わが国では小さく10%程度であるのに対し西欧諸国では2025%と大きい。

ホジキン病(CD30陽性細胞:RS細胞/Hodgkin細胞)


発症年齢はゆるやかな2峰性分布を示し、第1のピークは青年期(20歳代)にあり、第2のピークは壮年期(50歳代以降)にある。男女比は、ほぼ2対1で男性に多い。
病理学的にはReed Sternberg細胞の存在。2核-多核の巨大細胞で、2核の場合は核が互いに鏡面像(mirror image)を示す。巨大な核小体を有する。その他、単核の核小体明瞭なHodgkin細胞。
これらの腫瘍細胞が、好酸球、好中球、リンパ球、形質細胞、類上皮細胞、線維芽細胞等の炎症細胞背景に出現。臨床像も炎症に類似している。




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