非ホジキンリンパ腫2

2004年02月28日

Extranodal NK/T cell lymphoma(弱拡)




鼻腔原発の悪性リンパ腫は大部分がT細胞受容体遺伝子の再構成がなくCD56が発現することからNK細胞由来であり、そのEpstein-Barr virus(EBV) の関与が指摘されている(I型感染、細胞内存在様式は環状型)。日本、アジア、メキシコ、中南米の成人の男性に多く、本邦のリンパ腫の約3%を占める。大部分が節外性であり、鼻腔に生じるものが多い。鼻腔原発の場合、鼻閉感、偏側性血性鼻汁が初発症状であることが多く、病変は腫瘤を形成しないこともあり、一方潰瘍形成を認めることが多い。




2004年02月28日

Extranodal NK/T cell lymphoma(強拡)




鼻腔以外にも上気道、肺、皮膚、軟部組織、消化管、肝脾、唾液腺に発生した症例も報告されている。組織学的には広範な壊死や出血を伴う血管中心性増殖、血管破壊性増殖、血管壁のフィブリノイド変性やapoptoic bodyを、腫瘍細胞にアズール顆粒、細胞障害因子(グランザイム、パーフォリン)、透過電子顕微鏡にて細胞質内にelectron dense granuleを認める。炎症性変化が主体で診断までに数回の生検を要することがある。







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