クリーンルームは骨髄移植や末梢血幹細胞移植、その他、化学療法などの治療を受け
られる方が細菌やウイルスなどの感染から身を守るためにあります。

１．クリーンルームの構造

１）頭部のフィルターから足元にむけてきれいな風（無菌）が流れています。その為、必
ず風

上になるようにお過ごし下さい。

２）室外へはシャワーと体重測定時以外は出ないで下さい。室外と室内、又、アイソレー
ター内（カーテン内）とアイソレーター外では、クリーン度（空気のきれいさ）が変わりま
す。室外に出る時は、必ずマスクを着用し、帰室後は手洗い、うがいをしっかりと行なっ
て下さい。

３）アイソレーターは通常低速運転ですが、医師、看護師がカーテン内に入る時、清掃時
は高速運転にさせて頂きます。

４）アイソレーターカーテンは、頭側から開けないようにして下さい。

５）床に落ちたものは不潔ですので自分で拾わず、看護師にお伝え下さい。看護師が除
菌クロスで清拭した後、お渡し致します。

２．クリーンルームの設備

１）室温はリモコンで調節できます。

２）面会は面会する方にマスクをしてもらいます。アイソレーターカーテンより内側へは入
らないで下さい。

また患者さんにも触らないで下さい。

３）トイレはウォシュレット付きです。滅菌水を使用しています。

４）洗面台は滅菌水が出ます。

５）用事がある時は室外へは出ずにナースコールを押して下さい。

６）テレビは無料です。ゲーム機・DVDプレーヤーは接続できません。

７）インターネットは接続できません。

３．面会について

１）面会に来られた時は、必ず東ナースステーションへお立ち寄り下さい。

２）差し入れやその他ご質問ご希望がありましたら看護師に御相談下さい。

食べ物に関しては別紙食事リスト参照して下さい。

３）不必要な荷物や洗濯物は部屋から直接お持ち帰り下さい。

４）面会時間は14時 〜19時です。時間外の面会を希望される方は医師、看護師に御相
談下さい。

＜用意していただく物＞

□パジャマ（ 前開き） 数枚

□＊ボディソープ 　　　　　　　　　 1本

□＊薬用手洗い石鹸 　　　　　　1本

□ パンツ 数枚

□ ハンドタオル 数枚

□ タオル 　数枚

□バスタオル 　　　　数枚　

□プラスチックの箸・スプーン

□＊歯磨き粉

□＊歯ブラシ ２〜3本

（豚毛以外のシンプルで柔毛の物 ）

　（1週間に1本交換）

２〜３本　（１週間に１本交換） 　　　　　　　 □ 爪切り 1つ

□　手鏡（歯磨き時に必要です）

□＊ティッシュペーパー 　１箱□　ごみ袋（洗濯物用）　　　　　　　数枚

□　蓋付きのプラスチックのコップ

□＊ウェットティッシュ（アルコールの含有は問いません）：身の回りを拭くため

□＊ガムテープ

　　（ベッド上の抜け毛を取る為） 1個

□＊食器用洗剤、食器洗い用スポンジ

□　食器洗い上げトレイ（水切り可能な物）

□　マスク

□　スリッパ（ビニール製など、拭ける物）

☆その他 （必要に応じて入れます）☆ 　　　

□ 本（古本でない新しいもの）

□ボールペンなど　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

□ 時計

□＊リップクリーム（唇の荒れ易い方　）　

□ＤＶＤ・ＣＤプレーヤー、ラジオ

□＊乳液・化粧水など

□靴下

□飲物（ペットボトル、ティーパックなど）

□帽子、バンダナ

□水筒

★＊印の物品は新しい物を準備して下さい。

★＊印の無いものは、東病棟で使用していた物を持ち込む事ができますが、入室までに
できるだけきれいに拭いておいてください。

★汚れた物は感染の原因になることもあります。可能な限り新しい物・きれいな物を用
意してください。

衣類・タオル類は一度洗濯してから持ってきてください。

★持ち物には必ず名前を書いてください。

★クリーンルームへの持ち込み物品は制限されていますが、上記以外で希望される物
がありましたら看護師に御相談ください。

＊家族の方へ＊

★洗濯物は洗濯した後、十分に天日にあてるか、乾燥機で十分に乾燥させて持ってきて
ください。

★クリーンルーム入室後の差し入れ（衣服、食べ物等）はきれいに拭いてしてください。

−持ち込みできない物−

☆ビン・陶器など割れやすい物、現金、ぬいぐるみなど埃っぽくなる物、生花

＜感染を予防するために＞

１．身体の清潔

１）寝衣交換　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

・下着は1日1回交換し、汚れた時はその都度交換してください。パジャマは2日1回でも
結構です。

・寝衣が床にすれないように、ベッドの上で着替えてください。危険ですので、ベッドの上
で立たないようにしてください。

２）シャワー　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

・月・水・金週三回行っていただきます。

・東病棟の浴室で行います。持続点滴は一旦止めて、入浴後再開します。

・浴室へ行く時は必ずマスクを着用し、帰室後は手洗い・うがいを行ってください。

２．歯磨き（口内炎予防のため重要です） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

・食後、眠前に必ず行ってください。

・柔らかい歯ブラシで、強く力をいれずに軽く磨いてください。（出血予防のため）

・歯ブラシは使用後、十分に乾燥させて保管して下ください。（１週間に１回は歯ブラシを
交換して下さい）

３．うがい

・方法は、喉の奥でガラガラし、口でブクブクします。

・起床後、食前、その他適宜、水でうがいをし、口腔内の細菌量を減らすように心がけて
ください。

４．陰部・肛門の清潔　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

・排尿・排便後は、ウォシュレットで洗い、よく乾燥させてください。

・肛門は前から後ろへ拭くようにしてください。（便に含まれる細菌による尿路感染を防ぐ
ためです）

５．食事　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

・免疫不全食になります。

・差し入れは制限されます。食事のパンフレットをご覧ください。

わからない時は御相談ください。

・ペットボトルの飲料は、開封後冷蔵庫に保管し、２４時間以内に飲みきるか新しいもの
に交換してください。その他食べ物は、開封後その時に食べきるようにしてください。

・ペットボトルに直接口をつけず、コップに移して飲むようにして下ください。ストローを差
しっぱなしにして使用するのは避けて下ください。１回ずつはＯＫ。

（口をつけた所には口腔内の多くの細菌が付着する為です）

６．手洗い　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

・ほこりには、多くの細菌が付着しています。それが、感染の原因に

なることもあります。

〈流水での手洗い〉

・トイレの後や目に見える汚れが手にある時にします。

・ハンドソープ使用し、しっかりと洗い流してから、タオルでしっかりと

水分を拭き取って下さい。（＊皮膚が荒れると細菌が繁殖しやすくなるので、手のケアも
行ってください＊）

・特に、食事の前後や排泄後は忘れないようにしてください。

・新聞、雑誌、単行本等を読んだ後も必ず行なってください。

・手ふき用タオルは毎日交換して下ください。

・それ以外の手洗いは、ピュアラビングを使用してください。

〈方法〉下まで押すと、消毒液（ピュアラビング）がでます。消毒液を手の平に出し、爪→
手指、手の平、甲、手首をこすり、乾燥するまでこすり合わせてください。（約15秒で乾燥
します）

７．飲み薬

・全て自己管理となります。（とんぷく以外）決められた時間に薬を飲んでください。

週１回水曜日に薬を補充します。

８．ベッドの周りの掃除　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

・ほこりにはカビや微生物が多く含まれています。

ターンテーブル・オーバーテーブル・床頭台・受話器・点滴台の持ち手など、よく触れる所
を毎日ウエットティッシュで拭いていただきます。

（ほこりを除去する目的で拭くので、ウェットティッシュはアルコール入りの必要はありま
せん）

・身の回りの整理整頓に心がけ、必要のないものは、家族の方に持って帰ってもらいま
しょう。

９．シーツ交換

・一週間に１回月曜日に交換します。

10．食器類　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

・お箸・スプーン・うがい用の薬杯・コップなど、口にするものは、使用前に流水で洗って
使用してください。使用後は洗剤で洗ってトレイにふせて置いてください。

・スポンジは、使用後ゆすいだ後、よく絞ってから乾燥させてください。