トレアキシン
新薬情報(適正使用ガイドより抜粋)
商品名 トレアキシン点滴静注用100mg
一般名 ベンダムスチン塩酸塩
発売開始年月 2010年12月
発売
エーザイ株式会社
形状
凍結乾燥注射剤
効能又は効果
再発又は難治性の下記疾患
低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫
マントル細胞リンパ腫
用法及び用量
通常、成人には、ベンダムスチン塩酸塩として120mg/m2(体表面積)を1 日1 回1 時間かけて点滴静注する。投与を2 日間連日行い、19 日間休薬する。これを1 サイクルとして、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
用法・用量に関
連する使用上
の注意


慎重投与

(1)骨髄抑制のある患者[骨髄抑制が増強されるおそれがある。]
(2) 感染症を合併している患者[骨髄抑制により感染症が増悪するおそれがある
(3) 心疾患(心筋梗塞、重度の不整脈等)を合併する又は既往歴のある患者[心疾患を悪化させるおそれがある。]
(4)肝障害のある患者[副作用が強くあらわれるおそれがある。]
(5)腎障害のある患者[副作用が強くあらわれるおそれがある。]
副作用
国内臨床試験における安全性評価対象例78 例中78 例(100%)に副作用(臨床検査値の異常を含む)が認められた。
主な自他覚症状は、悪心85.9%(67 例)、食欲不振65.4%(51 例)、便秘47.4%(37 例)、嘔吐41.0%(32 例)、疲労39.7%(31 例)、発疹37.2%(29 例)、発熱34.6%(27 例)、静脈炎30.8%(24 例)等であった。主な臨床検査値異常は、白血球数減少97.4%(76 例)、リンパ球数減少92.3%(72 例)、好中球数減少87.2%(68 例)、血小板数減少76.9%(60 例)、CD4 リンパ球減少69.2%(54 例)、赤血球数減少69.2%(54 例)、ヘモグロビン減少69.2%(54 例)、LDH上昇50.0%(39 例)、C-反応性蛋白増加47.4%(37 例)、IgM低下43.6%(34 例)、AST(GOT)上昇38.5%(30 例)、ALT(GPT)上昇35.9%(28 例)、体重減少33.3%(26 例)、IgA低下30.8%(24 例)等であった
重大な副作用
1)骨髄抑制
白血球減少(97.4%)、リンパ球減少(92.3%)、好中球減少(87.2%)、血小板減少(76.9%)、ヘモグロビン減少(69.2%)、赤血球減少(69.2%)、CD4 リンパ球減少(69.2%)等の骨髄抑制があらわれることがあるので、頻回に血液検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量、休薬等の適切な処置を行うこと
2)感染症
敗血症(頻度不明注))、肺炎(1.3%)等の重度の感染症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
3)間質性肺疾患(1.3%)
間質性肺炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い発熱、咳嗽、呼吸困難及び胸部X線検査異常等が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
4)腫瘍崩壊症候群(頻度不明)
腫瘍崩壊症候群があらわれ, 急性腎不全に至るおそれがあるので、体内水分量を適切に維持し、血液生化学検査(特に尿酸及びカリウム)を行うなど患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5)重篤な皮膚症状(頻度不明)
皮膚粘膜眼症候群(Stevens?Johnson症候群)及び中毒性表皮壊死症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、発熱、口腔粘膜の発疹、口内炎等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
6)ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明)
ショック及びアナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合は投与を中止し、適切な処置を行うこと。

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