研究課題の公開

法医学の研究課題の公開

承認番号 3230
研究課題名 法医剖検例における膵臓被膜下および間質内出血の意義と膵臓関連ホルモンの動態について
研究の意義・目的 本研究の目的は,「法医剖検例における膵臓被膜下および間質内出血の意義と膵臓関連ホルモンの動態について」調査することにある.法医剖検例において,肉眼的に膵臓の実質傷害を伴わない間質内出血を観察することがある.この膵臓間質内出血の意義について系統立てて検討された報告は殆どない.そこで申請者らは,膵臓の被膜下ならびに間質内出血の意義について,外分泌および内分泌ホルモンとの関連性を中心に低酸素虚血の観点から系統立てて調査することとした.本研究の結果は,法医学分野における窒息死診断上の意義のみならず,低酸素・虚血状態における膵臓病態生理の基礎的資料となることが期待される.
研究期間 倫理委員会承認後 ~ 2019年3月31日
利用又は提供する試料・情報の項目 体液、検査データ、剖検記録など
利用者の範囲 自施設のみ
試料・情報を公表する方法 論文、学会等
試料・情報の管理について責任を有する者の氏名又は名称 石川 隆紀

承認番号 3231
研究課題名 個人の遺伝的要因に基づいた薬物中毒死のリスク評価
研究の意義・目的 中毒関連死では特異的病理所見に乏しいため,その診断は中毒学的検査結果に大きく依存している,しかしながら,薬物乱用者や遷延死例では必ずしも確定的な中毒学的所見が得られるとは限らない.治療濃度域でも致死的な副作用が生じることがあり,死因診断に苦慮する場合がある.当教室ではこれまで剖検例についてルーチンに病理学的検査・中毒学的検査・生化学的検査を行い,アルコール,覚せい剤や向精神薬などの薬物中毒における病理所見と生化学データを照合・分析してきた.その結果,系統的な生化学検査によって薬物中毒関連死の病態の一端が明らかとなり,いわゆる横紋筋融解症などの“機能死”における全身障害あるいは熱中症や凍死などの種々の外因死や突然死における死亡過程との相違が明らかとなってきた.しかしながら,薬物中毒者が持つ個体の内的要因については,病理学的検査や生化学的検査のみでは限界があるように思われる.そこで,薬物中毒関連死亡例における薬物動態関連遺伝子の解析を福岡大学医学部法医学教室と共同研究体勢を組み,死因究明の確立と薬物関連死亡例における病態生理について検討することとした.
研究期間 倫理委員会承認後 ~ 2022年3月31日
利用又は提供する試料・情報の項目 体液、検査データ、剖検記録など
利用者の範囲 共同研究機関に試料・情報を提供する
共同研究機関の情報 福岡大学医学部法医学教室
試料・情報を公表する方法 論文、学会等
試料・情報の提供方法 匿名化されているもの(特定の個人を識別できないもの)を提供する
試料・情報の管理について責任を有する者の氏名又は名称 石川 隆紀

承認番号 3406
研究課題名 急性心臓死における時計遺伝子の発現とカテコラミンとの関連性
研究の意義・目的 哺乳類においては,睡眠・覚醒,体温調節,呼吸・循環,消化,ホルモン分泌など,生理機能の多くに24時間周期(サーカディアン)リズムがある.サーカディアンリズムは,地球上の生物が,環境サイクルと同調し、安定した生命活動を維持するための適応機構と考えられている.一方,これまでの疫学研究により心筋梗塞や不整脈など,心血管障害の発症にも明らかなサーカディアンリズムがあることが示され,近年では,このサーカディアンリズムの発生機構にかかわる時計遺伝子が明らかにされており,時計遺伝子の発現と血栓形成,さらには循環器系疾患との因果関係が明らかにされつつある.しかしながら,法医学分野における循環器系疾患の発症と時計遺伝子,さらにはカテコラミンなどの血圧制御シグナル伝達因子との関連について検討した研究は認められない.そこで,本研究では各種心臓性突然死(急性虚血性心疾患,急性心筋梗塞,再発性心筋梗塞)における時計遺伝子の日周発現について調査し,血圧を制御するシグナル伝達因子であるカテコラミンとの関連性について比較検討する.
研究期間 倫理委員会承認後 ~ 2018年3月31日
利用又は提供する試料・情報の項目 体液、検査データ、剖検記録など
利用者の範囲 自施設のみ
試料・情報を公表する方法 論文、学会等
試料・情報の管理について責任を有する者の氏名又は名称 石川 隆紀

承認番号 3407
研究課題名 死後のCT画像を用いた第二指長および第四指長の計測による性別判定の可能性とテストステロンの影響について
研究の意義・目的 本研究の目的は,死後CTデータを用いて第二指および第四指の長さの違いによる性別判定の可能性について検討することにある.また,血中のテストステロンを測定し,第二指長および第四指長計測による性別判定の可能性におけるテストステロンの影響について検討を行う予定である.それら結果は,CTデータを用いた指節骨の形態計測における客観的な性別判定の指標の1つとして利用できる可能性があるものと考えられる.
研究期間 倫理委員会承認後 ~ 2018年3月31日
利用又は提供する試料・情報の項目 体液、検査データ、剖検記録など
利用者の範囲 自施設のみ
試料・情報を公表する方法 論文、学会等
試料・情報の管理について責任を有する者の氏名又は名称 石川 隆紀

承認番号 3637
研究課題名 人工知能(AI)システムを活用した高齢者居住環境の違いにおける疾患発症予測に関する研究-バイオマーカーとイメージングバイオマーカを基盤とした研究-
研究の意義・目的 高齢者医療の最終領域である「看取り」は,老々介護問題のみならず,死亡診断を行う医師不足および法医学的専門知識を有する医師の不足など様々な問題がある.それら実態を医学的視点から明らかにし,疾病発症予測機器開発や死因診断の補助的機器開発などを行うことができれば,それら問題解決に寄与することができる.本研究は日本に続き少子高齢化社会を迎える新興国においても貴重なデータになるものと考える.
今回,「高齢者における高性能住宅・健康まちづくり」を主題として,これまで当教室で施行してきた多種バイオマーカー,イメージングバイオマーカーおよび居住環境などの調査結果を基礎として,それら結果を人工知能システムを用いて疾病因子を可視化させることにより,疾患の病態解明,高齢者自身による疾病予測,および主治医ではない医師による死亡時の死因診断補助機器の開発を目標とする.
研究期間 倫理委員会承認後 ~ 2019年3月31日
利用又は提供する試料・情報の項目 体液、検査データ、剖検記録など
利用者の範囲 自施設のみ
試料・情報の管理について責任を有する者の氏名又は名称 石川 隆紀

承認番号 3638
研究課題名 心筋障害および脳内神経細胞障害評価のための包括的検討
研究の意義・目的 低酸素・虚血状態における心筋および脳神経細胞の障害に伴う微小血管透過性に起因した浮腫の発生が知られている.この微小血管透過性にアクアポリン(AQPs),インターロイキン(IL)-1β、単球走化性因子(MCP)-1,終末糖化産物受容体,8-OHdG,バソプレッシン(抗利尿ホルモン)およびC5b-9が,体内水分バランスの病態生理に重要な役割を果たしている.本研究の目的は,法医剖検例の心筋および脳組織において,上記各因子の発現・分布状況を分子生物学的・血液生化学的および病理組織学的観点から分析し,浮腫の発生の機序およびその程度を数値化することを目的とする.
研究期間 倫理委員会承認後 ~ 2019年3月31日
利用又は提供する試料・情報の項目 体液、検査データ、剖検記録など
利用者の範囲 共同研究機関に試料・情報を提供する
共同研究機関の情報 Department of Pediatrics, Medical Clooete of Georgia
William H, Hoffman
試料・情報を公表する方法 論文、学会等
試料・情報の提供方法 匿名化されているもの(特定の個人を識別できないもの)を提供する
試料・情報の管理について責任を有する者の氏名又は名称 石川 隆紀

承認番号 2001
研究課題名 法医解剖データの多角的統計分析
研究の意義・目的 法医解剖は外因死や突然死のように広く社会・法的問題を汲む“異状死”について死亡の原因と経過,関与した基礎疾患や合併症などを明らかにするために行われることから,多くの症例では病歴や死亡状況に関する情報に乏しく,その情報の有無に関わらず客観的根拠に基づく評価が求められる.従来は形態学的所見に大きく依存した診断が行われてきたが,申請者らは臨床診断に利用されている種々の死因による死亡過程に関与する分子生物学的分析を行い,診断精度の向上に努めてきた.その結果、個々の症例にかかる法医学的診断を通じ,傷病予防と社会的危機管理のために重要なデータが蓄積されつつある.
本研究は,人権擁護と公共の福祉・公益の向上・増進に寄与するため,①法医剖検診断精度向上,②傷病予防および③犯罪・災害防止を目的として,法医解剖例を匿名化したうえで死因および死因の種類の別に分類・整理し,剖検データを統計学的に分析する.
研究期間 倫理委員会承認後 ~ 2019年3月31日
利用又は提供する試料・情報の項目 体液、検査データ、剖検記録など
利用者の範囲 自施設のみ
試料・情報の提供方法 論文、学会等
試料・情報の管理について責任を有する者の氏名又は名称 石川 隆紀