item6b
item6b

大学院医学研究科

item6b
item6b

大阪市立大学

item6b
item6b
item6b

核医学教室

item6b
item6b

Osaka City University

Department of Nuclear Medicine

item6b
item6b
item6b

医学部附属病院

item6b
item6b

核医学科

item6b
item6b
item6b
item6a

研究テーマ

核医学診断は生体内における生化学的、生理学的情報を非侵襲的に画像化するという点でCTやMRIなど他の画像診断にはない優れた特徴を持っている。我々の施設では従来のシンチグラム検査に加えて、1993年から全国に先駆けてポジトロンCT(PET)装置を導入し、悪性腫瘍、心臓領域、脳領域など幅広い領域において威力を発揮している。この特性を生かして、臨床各科と共同で主として臨床を中心とした研究を行っている。また、当研究科には世界で最も高分解能を有する動物用マイクロPET装置が導入されており、これを用いた基礎的研究も進行しつつある。

PET検査を用いた各種領域の悪性腫瘍の診断

悪性腫瘍は正常組織に比べて糖代謝、アミノ酸代謝、核酸代謝などの代謝が活発である。PET装置はこの代謝面から悪性腫瘍の診断を行うものであり、新しい診断法として将来が期待されている。現在、最も多く用いられているのはFDG(フルオロデオキシグルコース)を用いた糖代謝の面からの悪性腫瘍の診断である。これを用いることにより従来のCTやMRIでは困難であった腫瘍の良性・悪性の鑑別、悪性度の評価、再発の診断、病変の拡がり、予後の推測、各種治療による治療効果の判定などに威力を発揮するものと期待されている。現在、臨床各科の協力の元にこれらの研究を進めている

C-11 PIBなどを用いた認知症性疾患の早期診断などの研究

アルツハイマーをはじめとする認知症はわが国の高齢化に伴い重要な疾患になりつつある。C−11 PIBなど新しいポジトロン製剤を用いた認知症の診断の研究などを理研・システム神経科学教室・老年科神経内科学教室と共同して行なっている。また、従来の脳血流SPECTやFDG-PET検査を用いた、早期アルツハイマー病やその他の認知症の重症度や治療効果の判定、予後予測などの研究も精神神経科学教室・老年科神経内科学教室などと行なっている。

わが教室では以前より消化器疾患(肝胆膵、消化管)領域における各種核医学検査を行い、その有用性について研究を行っている。

1) 経直腸門脈シンチグラフィ;ラジオアイソトープを直腸内に注入することにより、非侵襲的に生理的状態で門脈循環動態の検討ができる。現在、門脈循環動態と肝疾患の栄養状態や病変の進展への影響に関して研究を行っている。

2) アシアロ肝シンチ:アシアロ肝シンチは肝臓のアシア糖タンパク受容体を画像化したもので、肝疾患における予備能を画像として判定し、客観的評価も行うことができる。劇症肝炎の予後の評価、肝移植の適応と移植後の予後評価、肝硬変の栄養状態との関連などに関して研究を行っている。

3) 胃排出シンチ:ラジオアイソトープを用いた胃排出シンチは食物の胃排出能の評価に関して、直接的で最も信頼性の高い方法である。本検査を用いて慢性肝炎・肝硬変の胃排出能の検討やFunctional dyspepsia・胃食道逆流症(GERD)など機能性胃疾患の研究を行っている。

4) PET検査:FDGを用いたPET検査は肝内悪性腫瘍の診断に有用である。さらにFDGを用いて肝性脳症の脳内糖代謝の研究や肝硬変における筋肉内の糖代謝の研究なども行っている。また、N-13アンモニアを用いて肝硬変におけるアンモニア代謝の研究も行っている。

動物用マイクロPETを用いた研究

本学医学研究科に世界1号機として導入された動物用マイクロPETを用いて、生体内での分子動態を追跡する研究が可能である。本機種は高い分解能を有するため各種動物を用いたイメージングが可能である。このような高分解能を示す機種は日本でもこの1台しかなく、各研究領域における動物を用いた研究が期待されている。

 

PETをはじめとする核医学画像における画像処理ソフトなどの開発

核医学診断は生体内における生化学的、生理学的情報をリアルタイムで非侵襲的に対外計測することが可能であるという他のモダリテイにはない優れた特徴を持っているが、解剖学的評価が他のCTやMRI比べ劣るという欠点があった。それを補うためにはCTやMRIなど他の画像診断との融合画像の開発が必要である。また、CTやMRIでは当初から画像処理や画像解析の規格化が進められた結果、診断機種が異なってもある程度客観的で基準化された情報を得ることが出来る。しかし、核医学診断機器において個々の撮像装置や解析装置に依存した診断ソフトウエアの開発が中心であった経緯から他の診断モダリテイに比べ核医学画像情報の基準化の点で改善の必要性が指摘されている。そのため核医学画像処理に対して標準的、汎用的な画像処理ソフトの開発や他の画像との融合ソフトの開発研究を行いつつある。