教室について
専門外来・特殊外来
各種専門外来・特殊外来について
女性診療科:曜日別の各種専門外来・特殊外来表です。
表の外来の名前をクリックすると、下記の詳細にとびます。
異形成管理外来 月曜日午後 子宮頸部異形成の方。
骨盤底再建外来 木曜日午後 骨盤臓器脱、尿失禁の方。
術前外来 金曜日午前 当科で入院・手術を予定された方。
子宮筋腫・内膜症外来 金曜日午後 子宮筋腫・子宮内膜症の方。

異形成管理外来
月曜午後 担当:今井  
 子宮がんには、「頸部がん」と「体部がん」がありますが、一般的に行われているのは「子宮頸部がん検診」です。腟の一番奥、子宮の出口のところを「頸部」といいます。検診では、そこの表面の細胞をとって検査します。その結果は「クラスI」から「クラスV」までで表現されます。
I、II は「正常」、IV、V は「がん」の疑いが高い、ということになります。
 その間の「クラスIII」(IIIa、IIIbの2つに分類されます)は、「子宮頸部異形上皮」と言われ、「前がん病変」が含まれているといわれています。すなわち、「がん」ではないけれど、「ほおっておくとがんになるかもしれない」という病気です。もちろん、また正常な状態に戻ることも多々あります。しかし、がんになるかもしれない、のであれば、定期的に検査をする必要があります。
 そういう方のフォローアップのための外来が、「異形成管理外来」です。 ここでは、細胞の検査を定期的に行ったり、細胞だけでは判断しきれない場合に一部組織を取ったり(“生検”といいます)することによって、がんになっていないかどうかをチェックします。
骨盤底再建外来
木曜午後 担当:羽室・安井 
 女性の平均寿命が80歳を超える超高齢社会の現在、加齢による変化に負けずに快適に日常生活をおくることがとても大切です。
 尿失禁、いわゆる「尿もれ」は、30代以上の女性の約30%にあるといわれています。 しかし、「尿がもれるのは、歳をとってゆるんでいるのだからしょうがない」とか「パッドでなんとか生活できるから」とあきらめていませんか? 尿が漏れなくても、突然尿意をおぼえて、失敗した経験はありませんか?
 また、膀胱や子宮が腟の中におりてきてしまう「性器脱」「骨盤臓器脱」という状態になると、歩くときの違和感や不快感がある、排尿や排便の妨げになる、というような症状が出現します。これらは出産や加齢、肥満などによって骨盤底の支えが弱くなって起こります。
 この骨盤底再建外来では、骨盤臓器脱や排尿のトラブルのある方に対して、ビデオやパンフレットを使った効果のある「骨盤体操」の指導、内服薬による治療、腟のペッサリーでの矯正治療、骨盤底再建手術の相談を行っています。患者様の症状を診察させていただき、生活スタイルにあわせた治療法を指導しております。恥ずかしがらずにご相談ください。
術前外来
金曜午前 担当:福田 
 初診、あるいは再診の結果、入院・手術が必要と判断された方のための外来です。入院の予約をし、入院に必要ないろいろな検査、説明をします。
 この外来ではまず、手術のための全身状態のチェックについての説明をします。普段元気に過ごされている方でも、麻酔をかける、手術をする、ということになると、まずそれに耐えられる状態かどうかのチェックが必要になります。自覚症状がなくても、心電図に異常があったり、肝臓の機能がよくなかったりすると、麻酔をかけて手術をする際に支障がでることがあるからです。そのために、種々の採血、心電図のチェック、胸のレントゲン写真などで全身状態を一通りチェックし、万が一異常があれば、専門の先生方に紹介し診察していただくように手配します。
 また、持病がある方、検査で異常が指摘された方については、予め麻酔科を受診していただく必要があります。その手配もこの外来で行います。
子宮筋腫・内膜症管理外来
金曜午後 担当:市村 
 子宮筋腫は、成人女性の約1/3が持っているといわれるほどポピュラーな婦人科の病気です。以前は「子宮筋腫がある」というだけで手術の対象になっていましたが、今は「治療を必要とするような症状がなく、日常生活に支障がなければ手術はしない」という方法も場合によっては行われるようになってきています。
 この外来では、子宮筋腫があるけれど手術はさけたい、という方を、定期的にフォローアップしています。子宮筋腫であっても、ごくごくまれには悪性の病気が隠れていることがあります。急激に大きくなったりしていないか、気づかないうちに貧血になっていないか、などを定期的に検査することによって、筋腫とうまく付き合いながら日常生活をおくっていただけるようにします。
 子宮内膜症は、最近女性誌などでもとりあげられるようになってきた女性特有の病気です。この病気にかかると、卵巣のう腫が出来たり、不妊の原因になったりします。また、生理痛が強い時には、この病気が原因である可能性があります。
 この外来では、様々な症状・状態の子宮内膜症に対して、薬物療法や経過観察、あるいは必要があれば手術治療を行っています。
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特記事項
  • 2023年12月6日更新