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子宮頸がん
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どんな病気?
子宮の入り口付近、「子宮頸部(しきゅうけいぶ)」にできるがんを、「子宮頸がん(しきゅうけいがん)」といいます。
子宮頸がんの場合は大きく2種類にわけることができます。ひとつは、子宮頸部の表面を覆う“扁平上皮細胞(へんぺいじょうひさいぼう)”からできた“扁平上皮(へんぺいじょうひ)がん”で、もうひとつは、粘液を分泌する“腺細胞(せんさいぼう)”からできた“腺(せん)がん”です。腺(せん)がんは、扁平上皮(へんぺいじょうひ)がんと比べて子宮頸がん検診で見つけにくく、治療も難しいといわれています。ほとんどの子宮頸がんは扁平上皮(へんぺいじょうひ)がんですが、最近は腺(せん)がんも増えてきています。
子宮頸がんイラスト
こんな症状があらわれます
子宮頸がん(しきゅうけいがん)は、初期には全く症状がないことがほとんどで、自分で気づくことはできません。そのため、不正出血やおりものの増加などに気がついたときには、がんが進行している場合がありえます。
こんな検査で診断します
検査-イラスト「問診」
「検診(内診)」
「細胞診(PAPテスト)」

で子宮頸がんの診断ができます。
こんな治療法があります
  1. 手術療法
    がんの進行期によって手術内容は異なります(子宮頸部円錐切除、子宮全摘、リンパ節切除など)。II期以降の進行がんや高齢であったり、持病等がある場合には手術より放射線治療を勧める場合もあります。
  2. 放射線治療
    放射線をがんに照射して治療します。子宮頸がんの中でも扁平上皮がんは放射線に対して感受性が高く、手術と同等の治療成績です。しかしがんだけでなく腸や膀胱等にも放射線があたってしまうため、後遺症が残る場合があります。
  3.  化学療法(抗がん剤による治療)
    遠隔転移を伴う等がんが進行していて手術や放射線治療だけでは対応しきれない場合や、腫瘍が大きく放射線治療だけでは十分な効果が期待できない場合に使用します。点滴や内服、動脈から直接がんに注射するなどの投与方法が用いられます。また使用する抗がん剤もその状況に応じて選択されます。
     
関連リンク
特記事項
  • 2011年2月17日更新