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内分泌分野
婦人科内分泌分野における主な対象疾患は無月経、更年期障害となります。
無月経
無月経には、「一度も月経が来たことがない」という原発性無月経と、「過去には月経があったけれど、なくなった」という続発性無月経があります。いろいろな分類方法がありますが、排卵の能力、女性ホルモンを分泌する能力という、治療を考えるうえでは、次のように分けて考えるのが考えやすいと思います。

  1. 高度卵巣機能低下による無月経
    先天疾患、早発卵巣機能不全などがこれにあたります。残念ながら、原因は異なりますが、卵巣組織に障害が存在し卵巣が機能をはたせなくなった状態です。治療は女性ホルモンの補充療法が中心となります。まれに卵巣機能が一時的に回復し、排卵が起こる場合があります。粘り強く治療を受けられて妊娠出産にいたった例も存在します。先天疾患などでは、手術が必要になる場合があります。

  2. 軽度卵巣機能低下による無月経
    多能胞性卵巣症候群とその類似状態がこれにあたります。
    多くは月経を整える治療もしくは排卵誘発剤の使用により、排卵、妊娠が可能です。

  3. 視床下部・下垂体機能の障害による無月経
    体重がひどく減ったとき、激しい運動を続けているとき、生活が不規則になったときなどに起こります。体調を整えることにより、直っていきますが、それがどうしてもできないときには、妊娠のために排卵誘発剤を使用することがあります。卵巣機能に問題はないので、性腺刺激ホルモンにより排卵は可能です。しかしながら、体重を増やすなど基本的な治療が大切と考えております。
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特記事項
  • 2011年2月28日更新