教室について
ご挨拶

皆様、大阪市立大学産婦人科の古山将康です。平成25年4月から大阪市立大学医学部の産婦人科は女性の医学をさらに発展させる目的で、2つの講座となって再スタートをきりました。大学院の講座として女性病態医学(婦人科腫瘍学)、女性生涯医学(生殖内分泌医学、周産期医学、更年期医学、骨盤底医学)の2講座を開設して診療、教育、研究を行っています。私は女性生涯医学講座を担当しています。
 女性は思春期を経て妊娠・分娩という人生にとって大切な生殖期を経験します。妊娠に至るための排卵機能、内分泌機能に関する生殖内分泌学は不妊症治療、生殖補助医療として少子化を支える重要な女性医学分野です。また妊娠・分娩は女性の大きなイベントですが、時として非常に重篤な病気を引き起こすことがあります。結果として流産や早産となるケースも増加したり、母親の命にかかわるような重篤な合併症を伴うこともあります。低出生体重児や病気をもって生まれてくる新生児には周産期専門医による集中治療が必要となります。この分野を周産期・新生児医学といいます。
生殖時期を終えた女性はやがて更年期を迎え、高齢化にともなって更年期以後30年から40年の女性ホルモンに依存しない老年期がおとずれます。妊娠・分娩は女性の骨盤底に大きな負荷がかかります。骨盤底には膀胱や直腸など排泄に必要な骨盤底臓器があり、それらの機能障害(排尿障害、尿失禁、便失禁など)は更年期以降の女性の生活の質(QOL)を大きく左右することになります。これらの障害を克服あるいは予防する医学を女性骨盤底医学といい、高齢社会の女性の生活をサポートする医療分野として、今後ますます重要性が高まってゆきます。このように私たちの女性診療は卵から老人までの女性のトータルライフケアをめざします。思春期、生殖期、周産期、更年期、老年期の女性の各ライフステージを連続的に診断、治療によって女性のQOLを高める医学を発展させる講座として、女性生涯医学講座が皆様のお役に立てるように、若い産婦人科の先生方とともに日々精進して参ります。また妊娠・分娩について悩んでおられる方、思春期から更年期のホルモンの悩みをお持ちの方、尿漏れや便秘でお困りの方など、かかりつけ医とよくご相談の上、大阪市立大学附属病院に紹介していただけると幸いです。
 医学部学生の皆様、若手研修医の皆様、女性生涯医学では産婦人科の専門医を取得した後、それぞれの目指す専門医療の研修を行って、生殖医学専門医、周産期医学指導医、更年期医学専門医、骨盤底医学専門医を育成してゆきます。興味のある方はいつでも当講座にアクセスしてください。
 
特記事項
  • 2013年11月12日更新