整形外科専門医になる為に

日本整形外科学会(日整会)では、整形外科専門医に関して、「医師として6年間、主に整形外科を中心に研修を納め、専門医試験を受験し合格した医師です。整形外科専門医試験を受ける資格は、日本整形外科学会の作成した研修ガイドラインに沿った研修、学会発表、論文発表などをクリアーして初めて得られます。試験では整形外科全般の高度な知識が要求され、合格後は5年ごとの資格更新があります。」となっています。

つまり申請条件として、

  1. 日整会から認定されている研修施設での研修
  2. 日整会の定める必須14分野の研修受講、学会発表、論文発表
  3. 前述の14分野を網羅した研修証明と診療記録の提出

などが必要になります。

今まで日整会では、入会後6年が経過し、6年間の整形外科研修を修了した卒後7年目の時点で専門医試験の受験が可能でした。現在では、初期臨床研修の2年間と整形外科専門研修の4年間の合計6年間で整形外科研修を修了し、日整会入会後4年(つまり整形外科専門研修開始後の入会でOK)が経過しておれば、以前と同様に卒後7年目の時点での専門医試験の受験が可能になっています。以前は6年間通しての整形外科研修でしたが、現在のスーパーローテーション制度では、実質的には4年間で同様の研修内容を修得する必要があり、より厳しい状況になっていると理解できます。また、学会発表、論文発表の必要性も含めると、単なる臨床研修だけではなく学術的な側面での教育も十分に受けなくてはなりません。つまり、皆さんが整形外科専門医になるには、臨床経験のみならず教育経験豊富な指導者の下での研修が不可欠になります。大阪公立大整形外科では、このような点を総合的に判断して、教育のプロが居る関連病院での研修プログラムの必要性を強く感じて、我々独自の研修システム『大阪公立大整形外科クリニカルフェローシップ』を導入するに至りました。我々の所では、専門医への近道を全面的にサポートする体制が出来上がっているわけですので、どうぞご安心して任せてください。

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