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卒後研修の案内

後期臨床研修プログラム 「大阪市大整形外科クリニカルフェローシップ」について

現在卒後2年間は、いわゆるスーパーローテーション(初期臨床研修プログラム)による研修を行い、その後の4年間を後期臨床研修プログラムとして位置づけられています。しかしこの4年間は、整形外科医としての基礎固めと整形外科専門医として成長していく上で重要な期間であることは言うまでもありません。この4年間にこそ、将来大きく飛躍するために必要な基礎知識と技術の修得を十分に行うべきです。そこで大阪市大整形外科学教室として、優れた後期臨床研修が可能な環境作りと研修プログラムを提供すべきであると考え、『大阪市大整形外科クリニカルフェローシップ』という、独自の後期臨床研修プログラムを導入して、皆さんの研修をバックアップする体制をとっております。

臨床研修プログラム
臨床研修プログラム

例えば当科のクリニカルフェローシップに参加するA君は、このような3~6年目の4年間のプログラムを立てました。

A君の場合の具体案(例)
A君の場合の具体案(例)

総合病院と民間の専門病院を組み合わせた、当科のクリニカルフェローシップでしかできないような、組み合わせです。 では、どうしてこのような組み合わせの研修が可能なのか‥はあとで説明しましょう。

幸い我々には、大学病院以外にも優秀な指導者がいる優れた関連病院が数多くあり、多くの素晴らしい研修環境が提供できます。さらに我々には、整形外科各分野のエキスパートが数多く所属しており、整形外科の多くの分野を網羅している充実した研修プログラムを提供できることも強みです。もし、皆さんが各自で後期臨床研修先を探したなら、長期間同一の病院での研修になってしまったり、多分野に渡る経験が積みにくかったりする弊害が予想されます。

一方、我々の『大阪市大整形外科クリニカルフェローシップ』では、

  1. 教育経験豊富な各分野のエキスパートが直接指導する体制で、
  2. 大阪市大整形外科の優れた関連病院を均等に、
  3. 6~12ヶ月の期間でローテーションして、
  4. 整形外科の各分野を網羅した研修で、
  5. 学術的な研修は大学病院にて行う。

(なお、原則的には卒後3~6年の4年間のプログラムですが途中参加なども適宜可能で、各自の研修希望分野を強化するような個別プログラムに変更する事も可能で、柔軟性に富んだ非常に魅力的な研修プログラムです。)

図2 市大整形クリニカルフェローシップ
市大整形クリニカルフェローシップ

整形外科の広い領域を分野別に分類すると、大阪市大整形外科としては、「外傷外科」「脊椎外科」「関節外科」「手の外科」「小児整形外科」「腫瘍外科」「リウマチ外科」「肩関節外科」「スポーツ整形外科」「リハビリテーション科」の10分野に分類出来、ほぼ全領域を網羅することが可能になりました。実際の後期臨床研修において6ヶ月を1単位としますと、4年間で8単位即ち最大8分野の研修が可能になり、大半の分野を均等に研修することが出来ます。しかし、「整形外科は骨折に始まり骨折に終わる。」と言われる通り、将来どの分野に進むにしても骨折治療の基本を修得することは必須であり、「外傷外科」は非常に重要です。よって原則的には、「外傷外科」を2単位(1年)学び、残りのより専門化した9分野の内の6分野以上を残りの3年間で修得するプログラムを推奨します。そうすれば、骨折治療のできない整形外科医は産まれません。

一方、研修先の病院はどのように選択すべきでしょうか?従来通りの一つの病院での研修の場合には、その病院での症例と治療方法しか学べず、研修に偏りができてしまうという弊害が生じますし、大学病院で行うような学術的な研修が不足することも懸念されます。そこで我々は、大学病院を含めて本研修プログラムの関連病院を、病院の規模、専門性、特殊性を中心にして以下の3つのカテゴリーに分類しました。

0群:学術研修病院
大阪市立大学医学部附属病院

Ⅰ群:基幹型高機能病院群
大阪市立総合医療センター、済生会中津病院、淀川キリスト教病院、大阪労災病院

II群:専門分野及び地域研修病院群
東住吉森本病院、石切生喜病院、 長吉総合病院、済生会千里病院、清恵会病院、 阪堺病院、
西宮渡辺病院、大阪府立急性期総合医療センター、 阪和泉北人工関節センター、白庭病院、島田病院、
大阪鉄道病院、なにわ生野病院人工関節センター、えにわ病院脊椎センター、馬場記念病院、
済生会千里病院、和泉市立病院、府中病院、貴島病院、阪和住吉総合病院、藤井寺市民病院、
市立柏原病院、十三市民病院、アエバ外科病院、大阪掖済会病院、岸和田徳洲会病院、守口生野記念病院、
佐野記念病院、白庭病院、白浜はまゆう病院、田辺中央病院、 香芝生喜病院

0群:学術研修病院
0群の大学病院では学術的な研修が可能になります。
大阪市立大学医学部附属病院
Ⅰ群:基幹型高機能病院群 <600床以上の大病院>
Ⅰ群の病院では、比較的稀な症例、大きな手術を必要とする症例、合併症の多い症例の研修が可能になります。
<Ⅰ群に所属する各病院>
大阪市立総合医療センター、済生会中津病院、淀川キリスト教病院、大阪労災病院
Ⅱ群:専門分野及び地域研修病院群 <専門に特化した中小病院>
Ⅱ群の病院では、外傷外科を含めて専門化した分野の研修が可能になります。
東住吉森本病院(外傷、手の外科)、石切生喜病院(外傷、脊椎、手の外科)、 長吉総合病院(外傷、肩)、済生会千里病院(外傷、脊椎)、清恵会病院(外傷、手の外科)、 阪堺病院(外傷)、西宮渡辺病院(外傷、関節)、大阪府立急性期総合医療センター(関節)、 阪和泉北人工関節センター(関節)、白庭病院(脊椎)、島田病院(スポーツ整形)、大阪鉄道病院(脊椎、関節)、なにわ生野病院人工関節センター、えにわ病院(脊椎センター)
馬場記念病院、和泉市立病院、府中病院、貴島病院、阪和住吉総合病院、藤井寺市民病院、市立柏原病院、十三市民病院、アエバ外科病院、大阪掖済会病院、岸和田徳洲会病院、守口生野記念病院、佐野記念病院、白浜はまゆう病院、田辺中央病院、 香芝生喜病院
0群、Ⅰ群、Ⅱ群の病院を最低一回はローテーションすることで、病院の規模、外傷外科や専門診療などの特殊性に偏りの無い研修が可能になるわけで、本研修プログラムのメリットといえます。

先に例を挙げたA君の場合で説明いたします。学生時代からラグビー部に所属し、お世話になったスポーツドクターに憧れ、将来はスポーツ整形外科医を目指すA君は、3年目にはⅠ群の大阪市立総合医療センターにて「脊椎外科」と「小児整形外科」を研修します。4年目前半にはⅡ群のA病院にて「外傷外科」「手の外科」を研修し、4年目後半にはⅡ群のB病院人工関節センターにて「関節外科」を研修します。5年目前半にはⅡ群のC病院にて「スポーツ整形外科」を研修し、5年目後半にはⅡ群のD病院にて「外傷外科」と「リウマチ外科」を研修します。最後の6年目には0群の大学病院にて「腫瘍外科」「肩関節外科」「リハビリテーション科」の研修を行うと共に、学術的な研修として専門医試験申請時に必要な学術活動を完了させます。以上の経過で、A君の場合には、0群の病院には1年間、Ⅰ群の病院には1年間、Ⅱ群の病院には2年間というふうに、各群の病院を満遍なくローテーションすることになります。その結果、「外傷外科」を合計1年間研修し、「小児整形外科」「脊椎外科」「手の外科」「関節外科」「スポーツ整形外科」「リウマチ外科」「腫瘍外科」「肩関節外科」「リハビリテーション科」の専門化した全分野の研修が可能になります。

これまで大学病院でのスーパーローテーションを経験した若い先生方からは、「大学病院で後期臨床研修では最先端の知識は身につくものの、手術手技を中心とした臨床技術の習得が遅れるのでは?」といった心配の声が聞かれました。しかし、本研修プログラムに関してその心配はありません。Ⅱ群Ⅲ群の病院をローテーションする際には、1単位(6ヶ月)の期間で十分な症例数が確保され、各分野のエキスパートの直接指導の下で習得すべき手術を執刀することで、確実に手術手技の向上が約束されています。また、整形外科の多分野を均等に研修することで、将来の専門分野を決定していく上でも有意義な研修になります。

大阪市立大学整形外科の後期研修プログラムは新専門医制度に完全に対応しております。詳しくはこちらをご覧ください。

<募集要項はこちらをご参照ください>

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