教授ご挨拶

ご挨拶

中村博亮 教授まず始めに 先日来西日本豪雨によって尊い命がたくさん失われたこと、紙面をお借りして心からお悔やみを申し上げたいと思います。まだ行方不明の方がたくさんおられるとのこと、一刻も早い救出を祈っております。

今年の蝉の鳴き始めは7月9日でした。毎年蝉の鳴き声で夏本番の到来を感じます。これから暑い暑い大阪の夏が始まり、夏祭りが7月いっぱいは続きます。最も有名なのは大阪天満宮の天神祭り(7月24、25日)でしょうか。昔は町内会の存在する地域により、氏子になる神社が決まっており、私は生國魂神社の氏子でお祭りの時にはいつも子供太鼓をたたいておりました。この当時も暑かったですが、今の大阪のような頸から肩にかけて何かがまとわりつく感覚をもつほども暑くなかったようにも記憶しています。8月末の地蔵盆のころになると、夏休みが終わりで悲しい気持ちになるのと同時に、お地蔵さんにお供えされたお菓子がもらえることが楽しみの一つでもありました。

さて、本邦では65歳以上のいわゆる高齢者の方の人口比率はすでに27%を超えたといわれており、これに伴って要介護、要支援の方は増加の一途をたどっています。この要支援、要介護の原因の第1位は運動器疾患で、健康寿命増進のためには、整形外科医の活躍が不可欠です。整形外科は、外科という名前が付いているものの一般外科とは異なり、一人の患者さんを発症から診断、保存的治療と手術的治療を必要に応じて使い分ける判断、またその後のケアーに至るまで単科で行うのが特徴です。「内科的治療の限界を見極めて内科から外科へ」、あるいは「外科的治療で一定の区切りがついたため内科へ」といった患者の流れはなく、おのずと一人の患者さんと付き合う期間は長くなります。

また、整形外科は扱う疾患が非常に多く、科の中に関節外科、脊椎外科、骨軟部腫瘍外科、上肢外科、小児整形外科、リウマチ外科、スポーツ整形外科、外傷外科、リハビリテーションなどの各専門分野があり、これらをひととおり研修した後に、自分に適合した領域を専門分野として選択することも可能です。また、2018年度からは専門医制度自体が第三者機関である日本専門医機構によって認定されることになり、大きな変革の時期を迎えています。我々大阪市立大学では、従来から関連施設をローテーションするクリニカルフェローシップシステムを導入していますが、それを発展させた形で新専門医制度に対応しています。連携施設は34施設あり、指導医は141名在籍しています。総新患数は約1万5000人、総手術数3万件と豊富な症例により十分な研修が行えます。後期研修の初期段階では、骨折外傷治療を含めた整形外科の基本を中心に研修する目的で、連携病院をまずローテーションすることを原則としています。一定の手術経験を積んだのちにアカデミックワークを補うために大学病院を6か月から1年、ローテーションしていただきます。これは大学病院から研修を始めるプログラムが多い中で、我々のプログラムの一つの特色でもあります。連携病院は、大阪市内を中心に大阪府下にほとんどが存在し、地域研修病院としては奈良県生駒市や兵庫県西宮市など、大阪から通勤できる範囲内にあります。後期研修入会時にテストなどによる制限は一切設けておらず、これまで志望者全員を受け入れています。また、女性医師に対しても出産、育児の間は十分にそれを考慮し、かつ十分な研修を受けられえるように配慮しています。随時見学を受け付けていますので、ご希望の方は気軽にseikei@med.osaka-cu.ac.jpへご連絡をいただければ幸いです。

大阪市立大学整形外科 第6代教授 中村博亮

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