大阪市立大学附属病院 小児科・新生児科
 

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現在、小児科からは1名の先生が留学され、小児医学研究に励んでおられます。
ここでは、先生方の留学の様子を不定期にご紹介いたします。

アメリカのアラバマ大学バーミンガム校 免疫ワクチンセンターに留学されている鶴原昭史先生のリポート
 

私が留学しているアラバマ大学バーミンガム校(UAB)は医療、医学研究が盛んな大学で、様々な国籍の人が在籍し臨床、研究が行われています。アラバマ大学はカレッジフットボールの強豪校で有名なのですが、UABはその分校になります。バーミンガムは、昔は鉄鋼業の町として栄えていたそうですが、現在は医療と金融が盛んな都市です。私が所属している研究室では、粘膜免疫の基礎研究を代々行っており、マウスを用いた粘膜免疫の研究を行っています。
現在私が取り組んでいる研究は、歯周病菌抗原を用いた舌下免疫モデルマウスの免疫反応解析です。経鼻免疫は比較的スムーズに免疫反応を確認することができましたが、舌下投与はなかなか期待する結果が得られず苦労しました。アジュバントの変更、老齢マウスでの免疫反応解析を視野にいれつつ研究を進めていく予定です。
研究での苦労は絶えませんが、免疫実験はとても時間がかかるので、いったん問題にぶち当たるとなかなか前に進まなくなってしまいます。また機械が老朽化して壊れだしているため設備面でも苦労しています。困難に直面することに慣れてきてしまったため、精神的にはずいぶんと図太く成長したのではないかと前向きに考えています。
アラバマでの生活はとても素晴らしく、家族全員とても楽しく暮らしています。気候は比較的温暖で、自然が多く、とても環境が良いです。子育てには理想的だと思いますし、この留学生活が子供たちにとっても一生の良い思い出になることでしょう。居住地は比較的治安の良い場所で、経済的に豊かな人が多いです。アメリカは車社会だと聞かされていましたが、車に乗らずに外出することはまずありませんし、そもそも歩道がありません。アメリカ人は親切でマナーの良い人が多く、とても過ごしやすいです。またいたるところに教会があり、日曜日の午前には多くの人が礼拝に行くため道路は閑散とします。知り合いになった方々とバイブルスタディに参加させてもらったりもしていますが、貴重な異文化交流の機会となっています。私はもともとあまり旅をしない人間でしたが、休日はできるだけ、車移動で小旅行を家族と楽しんでいます。テネシー州、ジョージア州、フロリダ州と、南部アメリカを広範囲に回っています。最近ではメンフィスでテニス観戦をしてきました。モータースポーツや航空ショーなどアメリカならではのスケールの大きなエンターテイメントがたくさんあり、退屈することはありません。
アメリカに暮らして一番強く実感していることは、当たり前のように子供を大事にしている社会だということです。社会資源が子供たちに充分に投入されているのを暮らしていて実感し、羨ましく感じます。文化、宗教的な違いがベースにありますので、他国の良い部分だけを切り取って称賛するつもりはありませんが、日本の惨状を考えるとやはり何とかしなければならないなと改めて思います。ただアメリカ社会はキリスト教文化が根底にあるので、単純にまねできるようなものではないです。今はしっかり子育てをして、子供たちが成長して手が離れたら、自分が社会のために還元していけることを実践していきたいと思います。
来年帰国して、また医局員の皆さまと一緒に働けることを楽しみにしています。成長してお役に立てるよう、これからも頑張ってまいります。

 

2015年9月 フロリダ州 ペンサコーラビーチ

 

 

2015年11月 国立海軍航空博物館

 

 

2016年1月 ハンツビル スペースロケットセンター

 

 

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