大阪市立大学 大学院医学研究科 泌尿器病態学

専門外来の案内と紹介

【ストマケアー専門外来】 (月曜日:午後)

膀胱癌をはじめとした幾つかの疾患をはじめとして、何らかの原因で膀胱を摘除された方々は、尿路変更を余儀なくされます。その際、小腸を利用した回腸導管、尿管を直接腹壁皮膚に開口する尿管皮膚ろう、また腎盂からカテーテルにより直接側腹部に尿を出すようにした腎ろう、などの尿路変更術がありますが、患者様方のQOLを考慮して回腸導管術が行われることが一般的であります。それでも回腸導管は腹壁から尿を体外に出すストマが形成され、そこに集尿器を貼り付けるといった不便が強いられることとなります。

  したがってその集尿器は患者様方自身で2~3日で取り替える必要があります。その取替えが正しくできないと皮膚と集尿器の間から尿が漏れてしまい衣類を濡らしてしまうこととなります。正しく装着できていても、尿が皮膚に常に触れる事により皮膚炎を起こしてしまうことも少なくありません。また術後長期間のうちにはストマ自体が変形したり、回腸導管自体が必要以上に皮膚から突出したり、逆に皮膚より下に落ち込んでしまったりと様々な弊害が起きてくることも少なくありません。

  大阪市立大学付属病院泌尿器科では、膀胱摘除を余儀なくされた患者様でも可能な限り御自身で術前と同様に排尿していただける手術方法「新膀胱増設術」を行うようにしております。しかしながら解剖学的理由から女性の患者様方はこの方法は行えず、また男性においても幾つかの条件のためこの手術を行うことが出来ない患者様方は、やはり回腸導管増設術およびストマの形成ということとなります。

  そこで、ストマを造られ集尿器を着けることとなった患者様方のストマ管理を専門に行い、患者様方の合併症・不都合を看護スタッフと伴に解決していく専門外来を行っております。このストマ専門外来は大阪市立大学付属病院でストマを造られた患者様方はもちろん、他病院において回腸導管増設術およびストマの形成を受けられた患者様方も、その管理・指導を行っております。他病院においてこのようなストマ専門に外来管理を行っている施設は極めて稀でありますので、多くの患者様方が受診され伴に問題解決にあたっております。

担当:吉村力勇