大阪市立大学 大学院医学研究科 泌尿器病態学

教室紹介

はじめに

後期研修 前期研修 研修医募集 泌尿器科 当教室の歴史は,皮膚泌尿器科学教室として大阪市立医学専門学校に開設された昭和18年に遡ることが出来ますが,泌尿器科学専攻の教室としては昭和38年,故 田村峯雄名誉教授による開講に始まりました.昭和48年には前川正信名誉教授が第2代教授として,平成4年には岸本武利名誉教授が第3代教授として,そして平成15年より仲谷達也教授が第4代教授に就任され現在に至っています.

 開設当時の8名という人員に比べ医局員は飛躍的に増え,平成23年11月現在大学には,仲谷達也教授以下,教員9名,後期研究医4名,前期研究医研5名,大学院生5名,スーパーローテート1名,実験助手・秘書7名が在籍し,21の関連施設に80名の医局員が勤務しています.また教室出身で開業された先生は30名を越えています.

泌尿器科診療の大きな柱は腎泌尿器悪性疾患の治療と腎機能の保全です.教室開設当初より,腎泌尿器悪性疾患の治療に励みつつ,腎機能の保全および機能廃絶後の腎不全治療にも力を注ぎ,人工透析の導入,人工腎室の設立を行いました.また,腎不全治療のもう一つの柱である腎移植も2001年から2011年12月末現在で生体腎移植176例(2011年12月現在,全例生着),献腎移植75例を施行し,良好な成績を得ています.腎移植は関連施設である大阪市立総合医療センターでも年間10例以上を実施しています.
 

腎泌尿器悪性疾患では尿路上皮癌(膀胱癌・尿管癌・腎盂癌),前立腺癌,腎癌,精巣腫瘍などを扱いますが,膀胱癌に対しては主に経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)と膀胱全摘除術を施行しています.膀胱全摘後の尿路再建方法として,回腸を利用した回腸導管造設術を主に用いていましたが,近年では腸管を利用した代用膀胱造設術を可能な限り施行しています.また,進行した膀胱癌症例にはシスプラチン・ゲムシタビンを併用する標準の化学療法(GC療法)以外に,抵抗性を示す症例に対してはパクリタキセル・ゲムシタビンを併用する治療(TG療法)も行い,良好な成績を得ています.

全身化学療法が困難な場合には膀胱周囲の動脈にカテーテルを留置しておき,そこより抗癌剤を投与する動脈内注入療法も施行しております.

  現在,前立腺癌の治療に関しては手術・放射線療法・内分泌療法が中心となりますが,手術においては従来の前立腺全摘術に加えて,腹腔鏡下小切開前立腺全摘術(ミニマム創手術)と腹腔鏡下前立腺全摘術の施設認定を受け,治療を行っております.また,放射線療法としては従来の外照射に加え,VMAT(IMRTの進化版)や小線源療法も施行しております.また,内分泌療法に抵抗性となったCRPC(去勢抵抗性前立腺癌)に対する化学療法(ドセタキセル)や各種新薬の治験も行っております.
 腎癌においては,初期の癌にたいしては腹腔鏡手術が標準術式となってきており,大部分の症例が腹腔鏡にて手術されています.現在,7人の日本泌尿器科学会認定の腹腔鏡技術認定医(本年度は1人が申請中)が在籍し,低侵襲治療が可能となっております.また,近年,CKD(慢性腎臓病)がクローズアップされており,出来る限りの腎機能温存を目指した腎部分切除術も腹腔鏡手術で施行しています.一方,進行癌に対しても積極的に手術を施行しており,右心房内に腫瘍塞栓のあるT3c癌に対しても心臓血管外科や肝胆膵外科と共同で体外循環併用下に開胸開腹の腎摘除術も行っております.
 一般泌尿器科の分野では尿路結石に対する非侵襲的治療法である体外衝撃波結石破砕術(ESWL: Extracorporeal Shock Wave Lithotripsy)を大学病院としてわが国で最初に導入し,昭和60年7月よりドルニエ社製Kidney Lithotripter HM3にて治療を開始しました.以来,8000名以上の腎,尿管結石の治療実績を有し,2代目のドルニエ社製MPL9000を経て,現在は3代目となるドルニエ社製Lithotripter Dが稼働中です.また,軟性尿管鏡およびホルミウムヤグレーザーも導入しており,内視鏡手術も可能です.内視鏡手術は大学を含め,近隣の関連2施設とも連携し行っております.その他にも排尿障害・間質性膀胱炎・男性更年期障害・ストーマケアなどの各種専門外来があります(それぞれの専門外来の項を参照して下さい).

■診療分野
• ・一般泌尿器科(悪性腫瘍・排尿障害・尿路結石症・性機能障害・尿路感染症など)
• ・腎不全治療(腎移植・透析治療およびその合併症など)
■臨床研究
泌尿器科腫瘍学 腎移植学 人工臓器学
■基礎研究
• 分子泌尿器科 遺伝子治療 薬剤性腎障害(薬理と共同研究)
• 尿路結石症とCKDの関連
• 前立腺がんのSNP解析
• 機序膀胱発癌機構の研究
• 腎癌における腫瘍免疫透析液及び透析液の生体適合性
• 移植免疫 透析患者におけるToll-like receptor (TLR)の研究ついて

診療分野

  • ・一般泌尿器科
  • ・腎移植
  • ・透析治療およびその合併症(二次性上皮小体機能亢進症など)
  • ・アンドロロジー(性機能障害・男性不妊)
  • ・神経因性膀胱

臨床研究

泌尿器科腫瘍学 腎移植学 人工臓器学

基礎研究

  • 分子泌尿器科 遺伝子治療 薬剤性腎障害(薬理と共同研究)
  • 尿路結石の発生機序膀胱発癌機構の研究
  • 腎癌における腫瘍免疫透析液及び透析液の生体適合性
  • 移植免疫 透析患者におけるToll-like receptor (TLR)の研究ついて

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