問題1 結核に関する以下の文を読んで、問1〜3に答えなさい。尚、疫学情報は2020年8月現在での知見に基づく。
 結核は、( ア )による感染症であり、( イ )感染によって感染する。感染症法の( ウ )類感染症に定められており、毎年およそ( エ )万人が報告されている。大阪市立大学が位置する大阪市は、全国的に最も高い罹患率であり、およそ10万対( オ )人である。
 排菌している発病者は、入院隔離が必要であり、( イ )感染予防策の対象となる。また、接触者には、必要に応じて感染診断を行う。以前は、感染診断にPPDが用いられていたが、近年は、IGRAが一般的になっている。PPDもしくはIGRAが陽性であれば、状況を加味してLTBIと診断し、INHもしくはRFPによる治療を検討する。
 発病者では、2HREZ/4HRもしくは2HRE/7HRによる治療が推奨される。Eの代わりに、Sを用いてもよい。治療が長期にわたるため、服薬支援を行う。DOTSは、本来、直接、服薬を監視することを指すが、結核に対する総合的な戦略自身を指す用語となっており、以下の5つの要素から構成される。
1)継続的な政治および経済的責任
2)定量的な喀痰塗抹検査による診断
3)短期間(6ヶ月)の抗結核薬による治療と服薬支援(監視)
4)抗結核薬の安定供給
5)標準化された記録と報告の体制
問1 ( ア )〜( オ )に適切な用語を入れなさい。ただし、アには学名を記すこと。
Mycobacterium tuberculosis
空気
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問2 文中の略語をフルスペルで記せ。
IGRAinterferon-gamma release assayまたはinterferon-gamma release assays
PPDpurified protein derivativeまたはpurified protein derivatives
LTBIlatent tuberculosis infection
DOTSdirectly observed treatment, short-course

問3 2HREZ/4HRの場合における、治療薬と治療期間をそれぞれ記せ。
Hイソニアジド、6か月
Rリファンピシン、6か月
Eエタンブトール、2か月
Zピラジナミド、2か月

問4 乾酪性類上皮肉芽腫を図示して示せ。ただし、以下の用語を図中に含めること。
乾酪壊死、類上皮、Langhans型巨細胞
正解を見る 乾酪性類上皮肉芽腫