研究テーマ

発表論文一覧

疲労のバイオマーカーと疲労の客観的評価法の開発

痛み、疲労など不快感を自覚するメカニズムの解明

生活習慣病の予後に関連するバイオマーカーの解明

抗疲労成分および食薬の効果・効能の検証

生体は、自らの生命の維持と安定を図るため、常に自ら生体信号を発し情報のモニタリングを行っています。

なかでも、疲労、痛み、発熱は、3大アラームと言われ、生体を健常に保持する上でも最も重要な生体信号とされており、そのバイオマーカーの開発は医学の進歩に大きく貢献するものと考えられます。例えば、痛みのバイオマーカーの意義と定量化に成功すれば、痛みの発生元を解明し治療に応用できるだけでなく、これまで不可能とされた鎮痛効果を調べる動物実験が可能となり、数千種類といわれる鎮痛物質の作用を僅かな期間で調べることができます。

さらに、疲労においては、我が国において就労人口の約6割が疲労を自覚しているとされていますが、仮に疲労を客観的に定性・定量化できれば、過労死の防止に貢献できるだけでなく、これまで疲労評価法が確立していなかったために効能評価が困難とされてきた抗疲労医薬の開発が可能となります。