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健常な男女(20〜60歳)を対象に、イミダペプチド400mg/dayまたはプラセボを4週間摂取させ、身体作業負荷によって生じる疲労に対するイミダペプチドの影響を評価した(ランダム化二重盲検クロスオーバー比較試験:図3)。

試験プロトコル

身体的パフォーマンス評価の結果

イミダペプチド摂取時には、プラセボ摂取時と比べて、身体作業負荷によって生じる身体的パフォーマンスの低下状態から早期に回復することが確認された(グラフ1)。

イミダペプチド摂取時には、プラセボ摂取時と比べて、疲労感の発生が抑制された。さらに、酸化ストレスマーカー(尿中の8-イソプラスタンおよび8-OHdG)についても、上昇が抑制された。 これらの結果から、経口摂取されたイミダペプチドは、運動時に生体内で発生する酸化ストレスを低減させ、疲労の発生を抑制し、疲労からの回復を促進すると考えられる。

日常生活レベルで生じる疲労に対する有効性

“日常的な作業の中でほぼ毎日、疲労を自覚している”健常者(20〜65歳)を対象に、イミダペプチド400mg/day、200mg/dayまたはプラセボを8週間摂取させ、疲労感、身体的パフォーマンスに対するイミダペプチドの影響を評価した(ランダム化二重盲検並行群間比較試験:図4)。

試験プロトコル

VAS検査の結果

試験の結果、イミダペプチド400mg/day摂取群では、プラセボ摂取群と比べて、摂取2週間後から8週間後まで継続して疲労感の改善が認められた(グラフ2)。また、疲労感と身体的パフォーマンス評価の結果の間には有意な逆相関が認められた。
これらの結果から、イミダペプチドは、日常生活レベルにおいて生じる疲労感および身体的パフォーマンスの低下に対して有効であると考えられる。