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教室だより 2020年

教室だよりバックナンバー

大学院生新年会

大学院生新年会 昨年に引き続き、日本一の高さを誇る「あべのハルカス」のレストランで大学院生の新年会を開催しました。当日はフラメンコの特別演出も開催され、楽しい時間を過ごしました。2019年は研究や臨床に活躍してくれ、学会発表や論文発表に取り組くんでくれました。「今年もやるぞ〜」っと心意気を示して、記念撮影です。皆の活躍を期待しています。

薬剤師のための大阪Shin感染症治療研究会

標記研究会が開催されました。一般講演では、当院薬剤部の中村安孝先生が司会を務め、ファイザー株式会社の木村信之先生より「抗真菌薬のTDM:ブイフェンドのTDM計算ツールについて」の講演をいただきました。特別講演では京都薬科大学臨床薬剤疫学分野教授の村木優一先生より「AMR対策やAST活動において薬剤師がすべきこと」の講演を賜りました。長年、我が国の抗菌薬適正使用活動と薬剤師の教育に携わる村木先生の熱い思いが伝わるご講演で、参加していた多くの薬剤師を刺激したものと思います。お二人の先生、ご講演ありがとうございました。

院内感染対策講習会

院内感染対策講習会
今回の院内感染対策講習会では、大阪市保健所感染症対策課の津田侑子先生に「大阪市の結核の現状と外国人結核対策」のご講演を賜りました。大阪市の結核罹患率は全国でトップです。また大阪でも新規登録結核患者のうち外国人の占める割合が増加傾向であり、問題となっています。津田先生にはその現状と外国人結核対策について解説をいただきました。院内外から多くの皆さまが参加していただき、本問題を共有することができました。津田先生、ありがとうございました。

第11回 Infection control forum in Southern Area of Osaka (ISAO)

標記研究会が開催されました。ショートレクチャーとして私から「インフルエンザ感染症診療のトピックス」と題して今シーズンの流行状況やウイルス株や耐性等の情報提供を行いました。その後、講演1では関西電力病院薬剤部の真継賢一先生から「感染症専門医が不在施設におけるICT・AST活動について」の講演をいただきました。感染症専門医が不在の病院は薬剤師が頼りです。その実践をお話いただきましたが、参加した地域の薬剤師にとっても大変刺激になったと思います。講演2では、当院感染制御部の中家清隆先生に「POT法を活用した院内感染対策」の講演をいただきました。他施設に先駆けて全国でも早くPOT法による解析を行っている当院の実績や感染対策への応用は参加したスタッフにとっても大変興味深かったものと拝察します。お二人の先生、ありがとうございました。

緊急院内感染対策講習会

2019年中国湖北省武漢に端を発した新型コロナウイルスは短期間で世界中に広がり、多くの感染者を出して社会問題になっています。今回は、新型コロナウイルス感染症に関する緊急の院内感染対策講習会を開催しました。まずは私から「新型コロナウイルス(COVID-19)感染症について」と題して、これまでの経緯や本ウイルス(SARS-CoV2)や疾患の特徴について概説しました。その後、病院講師の吉井直子先生より「新型コロナウイルス感染症の臨床的特徴」、講師の山田康一先生より「新型コロナウイルス感染症(COVID-19〜治療と予後〜)」について講演いただきました。まだ大阪でも患者数が限られていた時期の開催でしたが、職員の関心も高く、多くのスタッフが参加していただきました。この難局を乗り切るため、皆で頑張りましょう。

松田常美先生、柴多 渉先生、大学院生卒業おめでとう

松田常美先生、柴多 渉先生、大学院生卒業おめでとう 松田常美先生、柴多 渉先生、大学院生卒業おめでとう
松田常美先生と柴多 渉先生が大学院を卒業しました。おめでとうございます。
今回、松田先生は「腹腔鏡下脾臓摘出術における手術成績と予防抗菌薬投与期間に関する検討」、柴多先生は「ヒトおよびマウスの血清・気管支肺胞洗浄液におけるリゾプス特異抗原の検出」の研究で医学博士を授与されました。博士号の称号はPh.D.と略します。Doctor of Philosophy という意味です。直訳では「哲学博士」ですが、高等な学問を修めたということ、ある学問に関して最高位になったとみなされるものです。その学問を今後も自分で考えて広げることができるものに与えられる称号と考えます。今後も研究マインドを忘れずに教育や臨床の現場で活躍を期待しています。

ILOHA第200回特別講演会

ILOHA第200回特別講演会 ILOHA第200回特別講演会 ILOHA第200回特別講演会
2014年7月より開始した感染症勉強会ILOHAが200回を迎え、大阪大学感染制御学教授の朝野和典先生に新型コロナウイルス感染症「COVID-19:わかっていること、わかっていないこと」のご講演を賜りました。朝野先生は私や金子幸弘先生の大学・医局(第二内科)の先輩です。朝野先生は自粛要請・解除に関する大阪府独自の「大阪モデル」の作成にも携わられ、COVID-19が東京や大阪でどのように増えていったのかを解析いただき、第2波に向けての何を準備すべきかのポイントをご教授いただきました。ILOHAは三密を避けるために4月よりZoomを利用したWeb配信で行っていますが、本日もたくさんの参加者が朝野先生のお話に耳を傾けました。朝野先生、いつもながらの素晴らしい講義をありがとうございました。

第1回院内感染対策研修会

今回は、当科講師の山田康一先生より「外来における経口抗菌薬の適正使用〜急性気道感染症を中心に〜」と藤田明子外来師長より「外来における感染対策のポイント〜コロナウイルス感染対策をふまえて〜」について講演をいただきました。抗菌薬適正使用に外来抗菌薬の適正化も重要です。特にかぜ症候群に抗菌薬は不要ですね。また、第一波が収束したとは言え、今後も新型コロナウイルス感染症対策に気を許すことができません。外来でのスタッフ一人一人の行動が自らを守り、同僚や家族を守り、病院を守ることに繋がります。お二人の講師の先生、ご講演ありがとうございました。

令和2年度院内感染防止対策研修会

令和2年度院内感染防止対策研修会
標記研修会が開催されました。今回は、救命救急センターの西村哲郎先生より「初療室における感染対策について」について講演をいただき、私から「症例から学ぶ院内感染対策」の話をさせていただきました。私は、感染制御における患者教育や院内の環境整備の重要性、新型コロナウイルス感染症の感染対策、濃厚接触者への対応について自施設や他施設の事例も交えて解説しました。当日は新型コロナウイルス感染症対策が必要とのことで、人数を限って講義室に集合していただきましたが、後日ビデオ講習会が予定されています。もうしばらくウイズコロナです。気をつけて診療を行ってください。

大阪市感染対策支援(OIPC)ネットワーク会議主催第1回南ブロック研修会

大阪市感染対策支援(OIPC)ネットワーク会議主催第1回南ブロック研修会
標記研修会が開催されました。全国で新型コロナウイルス感染症が蔓延する中、多くの施設で院内感染が問題となっています。大阪も例外ではなく、地域でもクラスターがみられており、その感染対策を充実させる目的で本研修会が開催されました。当日は午前中に感染防止対策加算1および加算2の施設スタッフ(49名)、午後からは加算を有さない施設スタッフ(41名)に参加いただきました。私は「新型コロナウイルス感染症の概要」、大阪市保健所の半羽宏之先生は「大阪市内のクラスター病院の事例紹介」、大阪府急性期・総合医療センターの大場雄一郎先生は「新型コロナウイルス感染症を想定した院内感染対策」の講演を行いました。その後に当院および大阪府急性期・総合医療センターのICNの岡田恵代さんと川浪美由紀さんにも協力をいただき、質問コーナーを設けて感染対策の実際を解説しました。新型コロナウイルス感染症は自施設だけの問題ではありません。地域を含めて対策を考えていく感染症であることを再認識しました。多くの質問をいただき、充実した研修会になったようです。当日は大阪市保健所の皆様にご協力をいただきました。ありがとうございました。

自宅からILOHA

自宅からILOHA 自宅からILOHA 自宅からILOHA
週末に長崎の自宅に帰宅していましたが、台風10号が長崎沖を通過、週明けも新幹線や飛行機が計画運休で、予定通り帰阪できず、長崎の自宅よりILOHAの講義をさせていただきました。実は8月はじめに災害ボランティアを対象に災害時の活動の注意点として同テーマの講演をさせて頂く機会をいただき、今回はILOHAでも同テーマで講義を予定していましたが、まさかの自然災害の影響を受けて、自宅からのILOHA中継となりました。幸いなことに我が家は被害をまぬがれましたが、台風当日は公民館等に多くの方が避難し、台風通過後も長期間停電が続いた地区もあったようです。自然災害時には公衆衛生の基盤が破綻し、感染症のリスクが増します。自然災害時には感染症に気をつけましょう。夏休み明けのILOHAでしたが、たくさんの方に参加いただき感謝です。

川口博資先生、医学博士の学位取得おめでとう!

川口博資先生、医学博士の学位取得おめでとう!
川口博資先生が「日本の3次教育病院における抗真菌薬適正使用支援の効果」の研究で医学博士の学位を授与されました。本研究は、当院の抗真菌薬使用量、抗真菌薬コスト、カンジダ血症におけるバンドルの達成率、カンジダ血症症例の予後を解析し、我々の抗真菌薬適正使用活動を評価したもので、大変貴重な研究報告です。川口先生は薬剤師として長年当科の研究活動に携わり、情報発信してくれています。医学博士の学位は川口先生のキャリアをさらに後押ししてくれるでしょう。今後も活躍を期待しています。

櫻井先生&井本先生が学会賞受賞!

第68回日本化学療法学会西日本支部総会・第90回日本感染症学会西日本地方会学術集会・第63回日本感染症学会中日本地方会学術集会(福岡/11月5日〜7日)において、櫻井紀宏先生が日本化学療法学会 西日本支部 支部長賞(臨床)を、井本和紀先生が、第15回 日本化学療法学会西日本支部 支部奨励賞(基礎部門)を受賞しました。彼らの地道な研究成果を認めていただきました。今後も益々頑張って下さい。

令和2年度 院内感染防止研修会

令和2年度 院内感染防止研修会
表記研修会が開催されました。今回は、大阪市保健所感染症対策課の小向 潤先生に「大阪市の結核最新状況について」のご講演を賜りました。大阪市は全国で最も結核の発生率が高い都市ですが、大阪市保健所のご尽力もあり、確実に結核患者が減少してきています。ご講演の中では、現場で役立つ感染対策のポイントを再度強調いただきました。小向先生は、大阪市保健所において新型コロナウイルス感染症対策の中心となって活躍されており、ご多忙を極める中で私達に講演をいただきましたこと感謝申し上げます。ありがとうございました。

日本渡航医学会認定医療職と感染症専門医

当科の仲間たちが「日本渡航医学会認定医療職」の資格試験を受験するとのことで、それなら私も・・・と勢いで受験申請を送ってしまいました。後悔先に立たず・・・日々の雑務の中で勉強時間を見つけることも一苦労、55歳にもなって受験勉強・・・と思いながら、若い先生に混じって受験をしました。試験会場には有名な関東にある研修指定病院の部長(同級生の◯先生)もいて、部局の責任者になっても挑戦を続ける仲間に勇気をいただきました。おかげさまで資格試験に合格できましたが、当科からは山田康一先生、柴多 渉先生、井本和紀先生も同資格を得ました。現在はコロナ禍で海外からの旅行者もなく、私達の渡航もままなりませんが、きっと将来の感染症診療に役立つものと考えます。また、2020年は当教室から柴多 渉先生と井本和紀先生が日本感染症学会の感染症専門医に合格しました。感染症専門医を育てることも私の役割です。当科から順調に毎年感染症専門医を排出しています。今後も若い先生達の研究や診療の応援を続けていければと存じます。
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