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呼吸器内科の検査

検査の種類・実施件数

種類  件数
気管支鏡検査 600
CTガイド下肺生検 80
気道過敏性検査 40
心肺運動負荷検査 50

気管支鏡検査

 気管支鏡検査とは、気管や肺の内部を観察するとともに、病変部の組織や細胞、細菌などを採取して病気の診断を行うための検査です。
 気管支鏡は径5〜6mmの細くて柔らかな管です。胃カメラよりかなり細く、鉛筆よりひとまわり細いくらいです。
 検査衣に着替え、検査が楽に受けられるように筋肉注射・のどの麻酔を受けていただきます。
 アレルギーや内服している薬があれば、担当医・看護婦にお知らせください。
 検査室では、術者だけでなく複数の医師がモニターにて病変がないか細心の注意を払って観察出来るように、電子内視鏡システム、X線透視装置等が備わっています。
 検査前のレントゲン写真・CT写真で検査目標・検査方法を検討して検査を行います。
 

CTガイド下肺生検

 肺内の病変に対して、一般的には気管支鏡検査にて診断を行いますが、病変が小さかったり、部位によっては,診断に必要な組織が得られない場合があります。
 CTガイド下肺生検とは、CTで病変の正確な部位を撮影しながら、体外から肺内の病変に向けて検査針を刺入し、組織を採取する検査です。
 検査は、局所麻酔をまず最初に行うため,痛みはほとんどありません。若干の出血と気胸(肺に針を刺すので肺がパンクすること)を少なからず認めますが、安静にてほとんどの方が改善します。
 CTガイド下肺生検では、気管支鏡やX線透視下肺生検等の検査では診断し得なかった微小な影においても、比較的低侵襲な方法で診断に至ることができます。
 

気道過敏性検査

気道過敏性検査について

 喘息患者は、健常者では反応しないようなわずかな刺激にも気道が反応し収縮を起こします。
 これは、喘息患者は気道が敏感なためであり、これを気道過敏性といいます。喘息患者の気道は健常者の30倍から100倍敏感とされています。素因のある個体に、アレルゲン、ウイルスなどの刺激が加わると気道炎症が発症します。気道炎症は炎症細胞浸潤,気道上皮障害、サイトカインやメディエーターの遊離を起こし、さまざまな機序で気道平滑筋の反応性を亢進させ、気道過敏性を引き起こすとされていますが、その原因についてはまだ不明な点も多く今後の研究課題です。

 気道過敏性測定は、喘息が疑われる患者におけるより確実な診断のため、重症度や治療効果の判定のために行います。気道過敏性の程度は、一定の気道収縮を誘発するのに必要な物質の量で表されます。刺激物質は、通常アセチルコリン、メサコリン、ヒスタミンなどを吸入物質として用います。当院ではメサコリンを使用し、日本アレ ルギー学会の吸入試験標準法に基づいて検査を行っています。気道過敏性検査は、気道収縮を誘発する負荷試験ですので、安全には充分注意して検査に取り組ん でいます。当院では、年間約250人の方に検査を受けていただいていますが、重篤な喘息発作が起こった例は1例もございません。ご不明な点 は当院呼吸器外来にてご質問ください。
 

心肺運動負荷検査

 生理機能検査室の一角が呼吸器内科の検査室となっています。
 エルゴメーターとトレッドミルを運動負荷検査で使用します。どちらも、スポーツクラブにあるエルゴメーター、トレッドミルと同じです。ベルトコンベア上を歩いたり、走ったりします。
 マスク・心電図等をつけて、運動中の肺機能・心拍数・心電図等を監視し、息切れや運動能力低下の原因を明らかにします。
 最新型体成分測定器では、体脂肪だけでなく、水分量・筋肉量等を正確にはじき出します。慢性呼吸不全患者さんにおける息切れや運動能力低下と筋肉量との相関を検討しています。脂肪計付き体重計と似ています。
 呼吸筋力測定器では、思いっきり吸う力や呼く力を測定します。