附属病院地下1階に、重症患者の受け入れ部門として、救命救急センター処置室を整備しています。
複数の患者が同時に搬入された場合にも対応できるよう、広めの処置室を2室設けています。いずれも生体監視モニターと人工呼吸器を設置し、重症救急患者に緊急対応できる機能を有します。また、無影灯や麻酔器も使用できるため、短時間の手術などは処置室内で実施することが可能です。
同じフロアには、救急診療に必要な放射線検査部門(単純レントゲン、CT、MRI)があります。また、内視鏡センターも同じフロアにあります。
4階には救命救急センターの専用病床として6床の集中治療室(ECU:Emergency Care Unit)と12床の救命救急病棟、創処置用シャワー室を整備しています。
6床のうち、5床はオープンスペースに、1床は感染症患者に対し陰圧環境の設定が可能な個室として整備しています。
すべての病床に、集中治療管理のための生体監視モニターと人工呼吸器を配置し、天井から吊るしたシーリングペンダント上に、これらの機器を設置しています。
シーリングペンダントを用いることにより、ベッド周囲の配線が整理でき、緊急時の処置が安全かつ容易に実施できるようになっています。
ECU内では、呼吸循環の集中治療管理に加え、以下の機器を整備して、より高度な医療を提供できるようにしています。
また、ECU内には救急専用の検査室を設けており、血液生化学検査、動脈血ガス検査、尿浸透圧検査、グラム染色等がいつでも迅速に実施できます。
ECUに隣接して12床(3床×4室)の救命救急センター病棟があります。
これらの病床は機能的にはHCUに準じており、すべてのベッドで生体監視のセントラルモニタリングがなされ、人工呼吸器を使用するためのガス配管も整備されています。
2017年5月大阪市内初のドクターカーを導入しました。症例数も徐々に増加し2019年には年間285回となりました。またドクターカー研修として常時救急隊員を受け入れる重要な事業となっています。ドクターカー運行はコロナ禍で一時中断を余儀なくされましたが、2021年より運行を再開しました。