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診療実績

1)救急隊搬送数と応需率

2023年 救急搬送 応需状況

a. 全応需状況(救命救急センターの応需状況に加えて、他診療科が対応した応需実績も含む)

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断り理由 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
処置困難 55 32 40 26 24 26 26 28 26 24 15 25 347
専門外 11 11 12 12 17 6 9 14 15 7 8 11 133
ベッド満床 154 51 24 14 17 8 26 29 9 5 11 19 367
手術中・患者対応中 82 46 44 33 25 15 31 54 26 31 38 33 458
医師不在 0 0 1 0 0 1 0 2 1 0 1 1 7
患者容態 1 1 1 1 1 2 1 0 0 2 1 0 11
初診
(かかりつけでない)
25 15 8 8 7 8 8 13 17 8 8 10 135
理由不明・その他 57 30 20 22 20 16 16 27 19 24 16 18 285
不応需件数 385 186 150 116 111 82 117 167 113 101 98 117 1743
受け入れ患者数 152 152 171 155 169 167 156 216 170 187 158 196 2049
応需率 28.3 45.0 53.3 57.2 60.4 67.1 57.1 56.4 60.1 64.9 61.7 62.6 54.0

b. 救命救急センター応需状況

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断り理由 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
初療対応中 8 13 3 8 2 2 6 9 6 1 3 3 64
OPE対応中 0 1 0 2 3 0 0 0 0 0 0 1 7
手術室使用不可 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
病棟対応中 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1
ECU満床 47 14 4 2 1 0 8 0 1 0 3 5 85
適応外 1 1 2 1 0 0 3 4 1 0 0 0 13
その他 3 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 5
合計 59 30 10 13 7 2 17 13 8 1 6 9 175
受け入れ患者数 55 61 59 50 46 47 59 68 63 64 53 62 687
応需率 48.2 67.0 85.5 79.4 86.8 95.9 77.6 84.0 88.7 98.5 89.8 87.3 79.7

2)重篤患者数

2022年 重篤患者数

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  内訳 基準 患者数
1 病院外心停止 病院への搬送中に自己心拍が再開した患者及び外来で死亡を確認した患者を含む 121
2 重要急性冠症候群 切迫心筋梗塞又は急性心筋梗塞と診断された患者若しくは緊急冠動脈カテーテルによる検査又は治療を行った患者 16
3 重症大動脈疾患 急性大動脈解離又は大動脈瘤破裂と診断された患者 8
4 重症脳血管障害 来院時JCS100以上であった患者、開頭術、血管内手術を施行された患者又はtPA療法を施行された患者 42
5 重症外傷
※注2参照
MaxAISが3以上であった患者
(緊急手術が行われた症例は含まない)
84
緊急手術が行われた患者
(MaxAISが3以上であった患者は含まない)
24
Max AISが3以上かつ緊急手術が行われた患者 46
6 指肢切断
(四肢もしくは指趾の切断)
四肢もしくは指趾の切断ないし不全切断と診断され、再接合術が実施された患者 1
7 重症熱傷 Artzの基準により重症とされた患者 8
8 重症急性中毒 来院時JCS100以上であった患者又は血液浄化法を施行された患者 30
9 重症消化管出血 緊急内視鏡による止血術を行った患者 9
10 敗血症 ※注3 感染症によって重篤な臓器障害が引き起こされた患者 42
敗血症性ショック
敗血症に急性循環不全を伴い、細胞組織障害および代謝異常が重度となる患者 33
11 重症体温異常 熱中症又は偶発性低体温症で臓器不全を呈した患者 16
12 特殊感染症 ガス壊疽、壊死性筋膜炎、破傷風等と診断された患者 0
13 重症呼吸不全 呼吸不全により、人工呼吸器を使用した患者
(1から12までを除く)
107
14 重症急性心不全 急性心不全により、人工呼吸器を使用した患者又はSwan-Ganzカテーテル、PCPS若しくはIABPを使用した患者
(1から12までを除く)
18
15 重症出血性ショック 24時間以内に10単位以上の輸血が必要であった患者
(1から12までを除く)
12
16 重症意識障害 来院時JCS100以上の状態が24時間以上持続した患者
(1から12までを除く)
21
17 重篤な肝不全 肝不全により、血漿交換又は血液浄化療法を施行された患者
(1から12までを除く)
7
18 重篤な急性腎不全 急性腎不全により、血液浄化療法を施行された患者
(1から12までを除く)
4
19 その他の重症病態 重症膵炎、内分泌クリーゼ、溶血性尿毒症性症候群等に対して持続動注療法、血漿交換又は手術療法を施行された患者
(1から18までを除く)
25

注1)来院時の患者の状態を基にして記入してください。病棟入院中の状態悪化や手術後の集中管理のために救命救急センターで受け入れた患者は除きます。

注2)一つの症例で複数の項目に該当する場合は、各基準に照らし合わせ1~19の項目の中で最も適切と判断されるものを選択してください。

注3)10.「敗血症性ショック」は「敗血症」の内数のため、各人数は敗血症>敗血症性ショックとなります。

3)手術件数と救急搬送

手術件数

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内訳 2019年度 2020年度 2021年度
外傷 269 164 149
ERT/大動脈遮断 19 13 15
DCS 4 5 5
頭頸部顔面 79 34 37
体幹部 25 24 11
骨盤/四肢 110 80 69
脊椎 17 6 6
熱傷 15 2 6
内因性 75 34 96
急性腹症 18 12 35
軟部組織感染症 8 2 7
脳卒中 3 2 8
気管切開 30 12 35
肺切(気胸) 0 2 2
血管(シャント、ECMO) 16 4 9
手術症例数 344 198 245

救急搬送

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内訳 2019年度 2020年度 2021年度
外傷 274 184 157
疾病 368 351 386
熱傷 31 13
CPA 109 75 96
それ以外 74 52 21
不明 10 5
合計 866 680 660

4)特定病態対応

急性冠症候群

救命救急センターでは2014年10月より循環器内科と連携し、急性冠症候群が疑われる患者の受入を行っています。20分以上持続する胸痛、絞扼感、突然の激しい胸痛、左肩・左腕に放散する痛み、背部痛、心電図異常、血圧の左右差などの急性冠症候群が疑われる症状が対象となります。救急医、循環器内科医が連携し、Door to Balloon Timeをより短くするように努力しています。

脳梗塞

救命救急センターでは2015年1月より神経内科と連携し、急性期脳梗塞が疑われる患者の受入を行っています。激しい頭痛、意識障害、めまい、麻痺、脱力、呂律難、急性期脳梗塞が疑われる症状が対象となります。救急医、神経内科医が連携し、迅速に血栓溶解療法を開始するように努力しています。

5)DMAT活動・医療支援活動

当院は災害拠点病院として地域の災害医療活動を担うとともに、広域災害についても厚労省の日本DMAT:disaster medical assistance teamや大阪DMATとして平常時より災害対応への準備を行っています。 平成23年3月11日の東日本大震災発災時には、大阪でもエレベーターが非常停止するほどの大きな揺れがありました。東北での広域にわたる甚大な被害の情報から災害医療活動には被災地での機動力が必要と判断し、当院としては緊急車両とワゴン車の2台で陸路にて被災地入りする方針としました。茨城県のDMAT参集拠点である筑波メディカルセンターの指示のもと、3月13日に常陸大宮市役所の避難所の医療救護および情報収集を行いました。本来のDMATの役割である発災から48時間程度の災害急性期の医療活動だけでなく、30万人を超える避難者の方々への長期間の医療救護が必要となる旨の報告を行いました。
大阪市DMATの一員として、岩手県釜石市・大槌町に赴きました。現地の凄惨な光景を目の当たりにして茫然としました。しかし、避難所で被災者の方々に出会い、助け合いながら生活している姿を見て、逆に勇気付けられました。「どんなことでもいい。ここに避難されている人々の力になれたら・・・」ただただそんな思いで救護所を設営し、大阪市救護班の一員として診療を行ないました。現地では最高のチームビルディングがなされ円滑に活動でき、その後の救護所活動の基盤を構築することができました。

DMAT報告会開催

平成23年4月9日、当院5階講堂にて東日本震災についての大阪府のDMAT報告会が行われました。基幹災害拠点病院である大阪府立急性期総合医療センターの藤見聡先生と当院の溝端康光センター長が司会を務め、大阪府下の各医療機関のDMAT隊員より活動報告と熱心な討議がなされました。発災当日に自衛隊機で岩手県の花巻空港に派遣された隊、ドクターヘリで活動した隊や陸路で活動した隊など様々な災害医療活動がなされたとのことでした。今後の課題として、各医療機関が独自の判断で活動するよりも全体を統括する指揮命令系統の確立が必要という意見などが交わされました。

6)原子力災害現地対策本部医療班

福島原発事故に伴い複数被ばく者あるいは傷病者が発生した際に、司令塔の役割を担いオペレーションの始動・助言を行う災害医療アドバイザーとして、福島県庁内に設置された原子力災害現地災害対策本部に日本救急医学会より推薦をうけ派遣されました。 4月5日~8日の第1回目の派遣では、複数傷病者発生を想定したシミュレーションを企画、実行し、発災時の医療、搬送に関わる対応マニュアルの整備を進めました。また5月12~15日の2回目の参加時には、福島原発内で初めての心肺停止傷病者が発生しています。4月の参加時に整備した対応マニュアルが功を奏し、原発からJヴィレッジそして医療機関まで迅速な搬送を実行することができました。 災害医療の専門家として、このような活動を通じて今回の原子力災害がこれ以上被害拡大しないよう貢献したいと考えています。