当救命救急センターでは、各専門診療科との協力のもと幅広く重症疾病・外傷患者様を受け入れる体制を整えております。今後、さらに近隣救急病院様との連携を密にしつつ、大阪市や大阪府南部地域の救命救急センターとして、市民の健康と生命を守るという使命を果たしていきたいと考えています。つきましては、貴院での対応が難しい患者様がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
病態によっては、当院ドクターカーにてお迎えにあがることも可能です。お気軽にご相談ください。
平成29年度の転院症例87例のうち、厚生労働省が指定している重篤病態に該当する症例は74例、全体の約85%でした。
疾病名 | 基 準 |
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病院外心停止 | 心拍再開例 |
重症急性冠症候群 | 切迫心筋梗塞、急性心筋梗塞または緊急冠動脈カテーテル施行例 |
重症大動脈疾患 | 大動脈解離もしく大動脈瘤破裂 |
重症脳血管障害 | 来院時JCS 100以上または開頭術もしくは血管内手術施行例、あるいはtPA療法施行症例 |
重症外傷 | Max AISが3以上または緊急手術施行例 |
重症熱傷 | Artzの基準による* |
重症急性中毒 | 来院時JCS 100以上または血液浄化療法施行例 |
重症消化管出血 | 緊急内視鏡施行例 |
重症敗血症 | 感染性SIRSで臓器不全、組織低灌流または低血圧を呈する例 |
重症体温異常 | 熱中症または偶発性低体温症で臓器不全を呈する例 |
特殊感染症 | ガス壊疽、壊死性筋膜炎、破傷風等 |
重症呼吸不全 | 人工呼吸器管理症例 |
重症急性心不全 | 人工呼吸器管理症例もしくはSwan-Ganzカテーテル、PCPSまたはIABP使用症例 |
重症出血性ショック | 24時間以内に10単位以上の輸血必要例 |
重症意識障害 | JCS 100以上が24時間以上持続 |
重篤な肝不全 | 血漿交換または血液浄化療法施行例 |
重篤な急性腎不全 | 血液浄化療法施行例 |
その他の重症病態 | 重症膵炎、内分泌クリーゼ、溶血性尿毒症性症候群などで持続動注療法、血漿交換または手術療法を実施した症例 |