非ホジキンリンパ腫2

2004年02月28日

Extranodal NK/T cell lymphoma(Stamp標本:アズール顆粒を有する腫瘍細胞))




Extranodal/NK cell lymphomaの標準的治療は確立されていない。約90%が病期I/II期であること、III/IV期での治癒は困難、また再発例の予後は著しく不良であることより、早期診断・早期治療が重要となる。病期I/II期症例においては病変部を含む放射線療法を先行させ、後に化学療法を施行した症例の5年生存率が良好であることが報告(Ribrag V, et al)されている。また自家移植が有効であった報告(Sasaki M, et al, 2000)も見られるが、今後、ミニ移植などの免疫療法を組み入れた治療法の開発が必要と考えられる。




2004年02月28日

Extranodal NK/T cell lymphoma(EBV in situ hybridaization)




腫瘍細胞はsurfaceCD3、CD3、CD4、CD5、CD8は陰性、cytoplasmicCD3、CD2、CD43、CD45RO、CD56、CD95、HLA-DR、CD25陽性で、ほかのNK細胞抗原のCD16、CD57は陰性のことが多い。染色体異常としては6qの欠失が報告されている。
新WHO分類ではCD56陰性でもEBV陽性で細胞障害因子が陽性のT細胞リンパ腫はextranodal T cell lymphomaの範疇に入る。しかしEBV陰性、細胞障害因子陰性のものはperipheral T cell lymphoma, unspecifiedと診断されるので注意が必要である。







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