大学医局の必要性は?

最近、大学医局制度が必要ないかのような誤解のもとに、大学医局制度自体を崩壊させるかのような動きがあります。しかし、現在の大学医局が本当になくなってしまってよいものなのでしょうか?皆さんは困りませんか?大学医局と聞いて、テレビで放映された「白い巨塔」を思い出し、「大学医局ってあんなものか?」と憶測される方がおられるかもしれません。医学生時代に、ほんの僅かな部分は垣間見ることができるでしょうが、大学医局の実態を自分の目で確認されたことがありますか?大学医局の役割は、「教育」「臨床」「研究」の3本柱の上に成り立っており、医学生の教育、専門医師の育成、先端的医療の開発と実践、臨床に直結した研究により医学の発展に貢献することです。

図1 整形外科医局の役割
整形外科医局の役割

いうならば、医学と医療の中心を担う役割を長年果たしてきた精鋭部隊は、いつの時代になっても必要不可欠だと思われませんか?このような大学医局に所属している私たちの関連機関は、皆さん方の期待に添える規模と指導者を有するところばかりです。多くの先輩医師たちが、この大学医局制度をうまく利用しながら、優秀な医師として成長してきたという確固たる事実があり、この大学医局制度に乗ることのメリットを見いだしてきたからこそ、この制度が長年続いてきたのだと思います。

もし、大学医局に属されないで卒後研修を続けられると、きっと皆さんはそれぞれ研修先の病院で「そのまま残らないか?」という誘いを受けることと思います。同じ病院で10年20年と勤めてマンネリ化しませんか?井の中の蛙になりませんか?幅広い知識や考え方を常に吸収するために、多くの医学雑誌を毎週毎月、自分で勉強続けることがたった一人で出来ますか?大学医局なら、勉強会、抄読会、セミナーなどで多くの人の偏らない教えを耳学問で得ることが出来ます。さらに、一つの病院で一生を終えると、症例や治療方針の偏り、臨床経験不足など、若い皆さんが受ける刺激としては少なすぎると考えています。我々の大学医局では関連機関とグループを組んで、いろいろな施設で幅広い経験ができるような研修システム『大阪公立大整形外科クリニカルフェローシップ』を実践しております。

大学医局に属した研修では、待遇や生活面などの心配がいろいろあると思います。しかし、関連病院での整形外科医はまだまだ不足しております。多くの病院で当直医や外来医を必要としており、大学医局がそのニーズに対応しておりますので、これらの仕事をこなしてゆけば十分やって行けます。高度で幅広い専門医集団である、大阪公立大整形外科で腕を磨いてみませんか?どうか安心して、大阪公立大整形外科医局に連絡をお取りください。見学希望の先生方のご連絡をお待ちしています。

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整形外科教室では、随時見学(症例検討会を見学して頂くため、原則水曜日)を受け付けております。質問などもお気軽にご連絡ください。

大阪公立大学医学部整形外科学教室 整形外科専門研修事務局

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