コンピュータウィルスとは?
他人のシステムやファイルに、何らかの被害を与えることを目的として作成されたプログラムです。以前は、ウィルスプログラム自身が既存の実行ファイル(EXE
ファイルや COM ファイル)を変更して自分自身を埋め込んだり、ハードディスクやフロッピーディスクのブートセクタに寄生したりして、システムやファイルに悪影響(最悪の場合、ディスクのクラッシュや全ファイル消去 等)を与えていました。最近では、マクロウィルスが猛威を振るっています。これは、MS-Word
や MS-Excel などのマクロプログラムの形式で、MS-Word
や MS-Excel で作成したファイルにマクロプログラムの形式で寄生します。マクロウィルスに寄生された
MS-Word や MS-Excel のファイルを開いた時点で、システムはウィルスに感染します。ほとんどのウィルスは自己増殖機能を備えており、あなたがお使いのパソコンがウィルスに感染した場合、メールの添付ファイルなどを通じて他人にもウィルスが広がります。この場合、あなたはウィルスの被害者ですが、メール受信者から見ると加害者になってしまいます。あなた自身が知らないうちに、コンピュータウィルスをまき散らしている可能性があります。重要な情報をやりとりする機会が多い方の場合、信用失墜の危険性もあります。
コンピュータウィルスの感染経路は?
お使いのパソコンへの代表的な感染経路として、次のものが上げられます。
メールの添付ファイルから。
サイト(ホームページ)からダウンロードしたファイルから。
ネットワークで共有されているファイルから。
共有使用しているパソコンの場合、誰かがウィルスに感染したファイルを使用した場合。
最近は特に、メールの添付ファイルを経由してマクロウィルスが広まることが多くなっています。一部のウィルスでは、メール送信時に自動的にウィルスに感染した添付ファイルを付ける機能を持ったものもあります。過去に、雑誌の付録の
CD-ROM 内のファイルがウィルスに感染していた事例もあり、ネットワークにへの接続の有無に関係なく、あなたのお使いのパソコンは、常にウィルスに感染する危険性があります。
コンピュータウィルスから身を守るには?
コンピュータウィルスからお使いのパソコンを守るには、次の方法があります。
覚えのない人からのメールは開かずに即座に破棄する。
メールの添付ファイルは、ウィルス対策ソフトでウィルスに感染していないことを確認してから開く。
ウィルス対策ソフトを使用して、定期的にパソコン内をチェックする(最低でも1週間に1回の割合で実施するのが望ましい)。
共有使用しているパソコンの場合、ウィルスチェックが行われていないファイルの持ち込み/使用を禁止する。
ウィルス対策ソフトのウィルス検出用のパターンファイルを定期的に更新する。
常日頃から上記の対策を取っていても、コンピュータウィルスから100%感染が避けられる訳ではありません。しかし、何もしないよりも格段に安全性が高まりますし、万が一ウィルスに感染しても、その被害は軽微にとどめる可能性が高くなります。
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