教授挨拶

令和2年4月1日付をもちまして大阪市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学の教授に就任いたしました内田潤次と申します。

泌尿器科は腎尿路、副腎、男性生殖器の疾患に対して治療を行う科です。当科の大きな特徴として腫瘍学を含めた一般泌尿器科診療と腎移植・透析といった腎不全診療をバランスよく取り組んでいることが挙げられます。現在、高齢化社会を迎え、前立腺肥大症、前立腺癌などの泌尿器関連疾患の罹患率が増加しているのと同様に慢性腎臓病合併患者も増加しています。今後、当科のような一般泌尿器診療、腎不全診療を行う泌尿器科の重要性は更に高まると考えられます。

当科では疾患の治療により生命予後向上を目指すだけでなく、QOLの向上、更に健康寿命の延伸に向けた治療を実践しています。低侵襲手術として前立腺癌、腎細胞癌、膀胱癌などの悪性腫瘍に対してロボット支援下腹腔鏡手術、腹腔鏡手術を積極的に行っています。良性疾患に対しても前立腺肥大症に対するレーザー治療なども実施しています。腎不全治療に対しては2021年4月より腎センターが開設されます。腎臓内科と連携し、保存期腎不全治療、腎移植、透析療法と包括的な腎不全治療を提供することが可能となります。透析療法から腎移植までqualityの高い腎不全診療を実施できる泌尿器科はわが国でも有数です。
研究におきましては基礎系教室と連携して基礎研究、医療統計学と連携して臨床研究を行い、エビデンスの構築を目指しています。更に、基礎研究、臨床研究の成果を世界に向けて発信しています。
当科は海外留学や海外学会への参加を推進するなど国際交流も盛んです。国際貢献としてミャンマー、ベトナム、ラオス、カンボジア、モンゴルなどに腎不全治療支援を活発に行っています。私、内田は、現在、カンボジア International Universityで客員教授も併任しています。

働き甲斐のある、楽しい医局で、高度な診療、基礎研究、臨床研究を実践することにより優秀な臨床医、Physician Scientistの育成を目指したいと思います。

大阪市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学 教授 内田 潤次